「久しぶり考えた」予告犯 くぼたさんの映画レビュー(感想・評価)
久しぶり考えた
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正直、私から見たら社会の表面のぬるっとしたところで滑りながら生きてた人達が直接社会の本当の壁を突き付けられて憤った末に犯罪に手を染めるって言う風に見えた。多分、あの中で一番幸せなんはあの四人じゃないかなって。ある意味で一番綺麗に生きてきた人達。きっと彼らの魂に形があるとしたら綺麗な球体だろう。生い立ちを考えても、なんかそうなんかなって。多分、あの人たちは一番逃してはあかん幸せを逃してそれに気付かないふりをして生きてきたんだと思う。だから、社会の硬い壁を目の当たりにした瞬間、生きている事に気付いて必死になって友の遺骨を届けるって事に固着したんじゃないかな。そして、多分、彼らは生きる事を知って人に一歩近付いたんだと観ながら感じていた。
ゲイツの幻想はそれだけ幸せだったんですよって言ってたけど、私は幸せだったんじゃ無くて幸せを掴まなかったんじゃないかなって思ってしまった。
だから、あの中でほんまの意味で生きてたのは吉田さんとヒョロだけなんじゃないか。
それと同時にああいう人には誰でもなれるなって思った。人なんて簡単に自分の手元は見えなくなるものだから。幸福は後から気付くものだから。
でも、これを見て私がこれからやれる事は沢山あるなって思ったし、今度の作品ももう一度ちゃんと見直そうって思った。私は知識がある人ほど優しくなれるって思ってるから、もっと知識を蓄えてあの四人みたいな人達が生きていく手伝いをしたいとも思った。それにはもっと勉強と経験を積まんなんって。
久しぶりに本気で観れたし私はこの映画好きだな。
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