「綱渡りのパフォーマンスは素晴らしいが、共感できない」ザ・ウォーク 根岸 圭一さんの映画レビュー(感想・評価)
綱渡りのパフォーマンスは素晴らしいが、共感できない
ワールドトレードセンターの屋上で、地上にいる人間が見えないほどの高度の中、綱渡りを成功させる姿は圧巻だった。しかもただ渡るのではなく、寝そべったり跪いたりするパフォーマンスを見せ、それを様々な角度から映すので緊張感や臨場感をより増していたのが良かった。
共犯者集めの方法も、綱渡りのパフォーマンスも、まるで漫画のようだが実話らしいので驚愕する。並々ならぬ情熱は人を動かすのだと思える。
ただ、工事中のワールドトレードセンターに嘘の理由で侵入し、綱渡りをするのが違法行為には変わりが無い。良い話風に描かれているが、主人公フィリップ・プティやその仲間達、そして彼らの行為を礼賛する人達にいまいち共感できなかった。
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