「3Dである意味を考えさせられる」ザ・ウォーク SP_Hitoshiさんの映画レビュー(感想・評価)
3Dである意味を考えさせられる
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これこそ3Dで観るべき映画!と半年前から期待しまくりで臨んだが、期待し過ぎてしまったかも。
映画そのものは普通に面白いんだけど、飛び抜けてすごい!というようには思わなかった。
高所の恐怖が3Dであることによって再現できるのか、という実験的な好奇心があったのだが…。
確かに怖いんだが、たぶんこれは2Dでも同じように感じたんだろうな…、と思う程度だった。
本物のビルを見上げた時の威圧感であるとか、高いところから下を見下ろした時のクラクラ感はあまりなかった。
この映画でこんな風に思うってことは、たぶんどんな3Dも、3Dで観る意味はないんだろうな、ということがはっきりした。
むしろ僕は2Dの方が画面の中の質感や大きさを感じやすいみたいだ。
もちろんこれは個人的な感想なので、人によるんだろう。
話そのものは実話だけあって、興味深いという意味で面白かった。でもかなり脚色しているというのがあからさまな演出なんで、「事実はどうだったのか」ということがやや気になった。まあ、それが知りたいなら元になった主人公自身の本を読め、って話だけど。
最後の夕陽に輝くワールドトレードセンターは郷愁を誘って感動的だった。「永久に」入れるパスが、もはや使えない、という言い知れない無常感と、でも心の中には永久にこの建物は存在するんだろう、と思わせる二重の意味で。
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