エクソダス 神と王のレビュー・感想・評価
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大スペクタクル‼︎ 映画館で観るべき作品。
こんなに面白いとは!
流石リドリー・スコット‼︎ 壮大なエンターテインメント作品に仕上がっています。
3千年前に繁栄したエジプト文明のビジュアルは圧巻!特に全編を通して引きのビジュアルは凄い迫力でした。
もっと宗教色が強いのかと思いきや…
今まで神業として描かれていた“十の災い”も近年、解明されつつあり、それを自然現象的に描いているところがリアリティがあり人間ドラマにも重みを増していると感じました。
息つく暇もなく2時間30分がアッという間。
個人的には『ブレードランナー』『エイリアン』に次ぐリドリーの好きな作品となりました。
是非映画館で観て下さい。
知的好奇心が湧く
とても面白く勉強になりました
日本人にはあまり馴染みのない題材だと思いますがとても知的好奇心が刺激されました
今に続くパレスチナ問題の原点なのかな〜と
それにしても3500年前のエジプトはすごかったんだな〜と感心してしまいます
当時のファラオ達が今のエジプトを見たらどう思うのかな?
圧倒的な映像でした。
IMAXの3Dで見たので、音 映像には申し分ないくらい、素晴らしいものでした。
モーゼの人間らしさも出ており、ストーリーの解釈はむずかしいものの、十分に楽しめる内容です。
カナンの地に着くのは、どのくらいたったんだろう。モーゼの白髪から時が経ったのは推測できるんだけど。
最後に本題とは関係ないけど、モーゼの奥さん綺麗だったなぁ。(笑)
災いに抗うのか、災いと共に生きるのか [修正]
リドリー・スコット監督の最新作は、
旧約聖書における『出エジプト記(エクソダス)』の映画化。
自分はいちおう無神論者なので、宗教へ勧誘するつもりとかはサラサラ無いのだが、
鑑賞前には是非とも原典である『出エジプト記』に目を通しておくことをおすすめする。
映画に登場するパート(1~14節と20節あたり)は20数ページしか無いし、
本作の場合はあるていど話の流れを押さえていた方が興味深く鑑賞できると思う。
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だが物語に触れる前に、まず特筆すべきは映像。
古代エジプトの首都や奴隷街などの作り込まれた街並み、
殺伐としながらも雄大な荒野の風景など、隅から隅まで見応えありまくり。
序盤の戦闘シーンもいきなりクライマックス級。
激しく動く人馬をガリガリと捉えるカメラのド迫力!
重量感を感じさせつつもスピーディという素晴らしい出来だ。
圧巻はモーゼが奴隷達を率いてから終幕まで。モーゼの背後いっぱいに拡がる人の群れを
捉えたショットや、ラムセス率いる師団の危険な崖越えにはハッとさせられるし、
なにより有名な海を渡る場面のクライマックスの迫力にはあんぐりと口が開いてしまうほど。
CG全盛のこの時世、まだこんな言葉が頭に浮かぶとは思わなかった。『こんな映像観たことない』と。
巨大な波に呑み込まれる、小さな小さな小さな白い馬。
遂に対峙するモーゼとラムセスのショットの荘厳さ。
海に沈む人々を捉えたシーンのゾッとするほどの深度。
『ローアングルや遠近法の多用』などと書くと陳腐に聞こえるかもだが、
空間の捉え方を心得た人間が撮る事でスクリーンはかくも圧倒的な拡がりを持つものなのか?
もしあなたの近所にIMAX3Dを観られる劇場があるなら本作を見逃す手は無い。本作にはその価値がある。
ただ、原典である程度詳細に描かれている『十の災い』については、他シーンより映像的な面白みはやや薄い。
奇跡として知られる逸話の9割を現実に起こり得る事象として説明して見せた点は面白いのだが、
物語のテンポとしてここだけ駆け足な印象を受けた。あとこの辺り、かなりエグいシーンも多いので注意です。
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物語について。
原典が原典であるだけに大まかな流れや結末は変えられないが、
その中の差異にこそ作り手が描きたかったものがあると考える。
驚いたのはリドリー・スコットの映画で露骨に“神”が
登場する点だが、そこもやはりひと筋縄ではいかない。
神(か、その遣い)として登場するあの少年。
苛立ちや怒りの表情を見せる彼は、尊敬し崇拝すべき人格者と言うよりも、絶対的な
力を持っていながら自分本意に動くという、触れるも恐ろしい存在のように描かれている。
そもそも旧約聖書では、モーゼあるいは兄アロンが神から与えられた杖を使う事で『十の災い』
が起こるのだが、劇中ではこれらが完全にモーゼ達の手を離れた天災として描かれている。
劇中のモーゼは、神がエジプト王を屈服させる為に行った『十の災い』に対して不快感を露にしていた。
あまりに情け容赦ない所業に怒りと恐怖を抱いているのだ。
そしてエジプト王ラムセス。
出エジプト記はヘブライ人への迫害の歴史を描いたものであるが故、
エジプト王に対する敵意を感じ取れる箇所が節々にあると僕には思えるのだが、
この映画ではラムセスに対して同情的な視点も感じ取れる。
書き込み不足とは思うが、自分より人格に優れ、父にも愛されたモーゼへの愛憎入り雑じる感情は感じ取れるし、
権力に憑かれるあまり疑心暗鬼に陥り、誰もいない暗闇に向かって罵声を浴びせる姿が憐れ。
幼い息子に対して投げ掛けられる言葉(「お前は深い眠りにつく」)に込められた、二重の悲しみも忘れ難い。
神を畏れた男と、神に挑んだ男。
人智を越えた災いに人はどう向き合うのか。
世の理(ことわり)だと折り合いを付けて共に生きるか、それとも抗い続けるのか。
本作はそういう物語なのでは無いかと考えた次第。
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最後に、閉幕後に映し出されるメッセージについて。
前作『悪の法則』ではこのメッセージは無かったと記憶している。
ご存知の通り、過去に数多くの大作を手掛けてきたリドリー・スコット監督だが、
本作は今までの彼のフィルモグラフィ上でもテーマ・スケール共に最大級の、まさに渾身の大作。
それをあの人物に捧げるというだけで僕は、よく考えもまとまらない内に涙を流してしまった。
物語の最後、モーゼは神の無慈悲さを受け入れ、笑みを浮かべながら対話するに至った。
それをリドリー・スコット監督本人と重ねるのは、些か感傷的過ぎる見方というものだろうか。
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以上。
160分の長尺だが、開幕から閉幕までパワフルな物語と圧巻の映像で一気に観られる。
宗教的要素は強いが、個人的には従来のリドリー・スコット監督作と同様、
神という存在に対してドライな感覚を保ち続けている作品だとも感じる。
この超大作、是非とも劇場での鑑賞をお勧めします。
<2015.01.31鑑賞>
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余談:
『人類最初のアドベンチャー』という宣伝に違和感。
……これ、アドベンチャー? うーむ、そっちの方がお客は食い付くだろうけど、
なんか『アドベンチャー』という言葉は、本作を表す言葉としては軽すぎる。
『スペクタクル』とか『一大叙事詩』とかじゃダメすか。
あの子供は?
長い長い映画でした。が圧倒的な映像に口が開いたままになってしまいました。映像すごいですね。
海が割れて、その海水が帰ってくるシーンはのけぞってしまいました。
また、歴史の勉強にもなりましたね。海を割ってカナンの地に帰るんだろうけど、いったい何年かかって
帰るんでしょうかね?
他の人も評価していると思いますが、少年の姿の神様ですが、あれってモーゼ自身じゃないのですかね?
モーゼが自問自答して困難を切り抜ける姿なのでは?
神なんていない?
監督がエジプトに降りかかる災難をなるたけ自然現象に置き換えているのは、ある意味神否定なのでは?
見方が間違ってたらすいません。
ユダヤ人映画の一環か
旧約聖書の出エジプトの話。よくよく考えると、モーゼの育ちからして奇跡の連続で、これならユダヤ教を信じるのも不思議はない。比較的スムーズに話が進むし、違和感ないと思える。
先行する『十戒』などの作品との違いは神話的な超常現象を強調するのではなく、なるべく自然現象で説明しようとしているところか。
あるいは、神を子供の姿で表したり、イサクと神のように、人と神が格闘するものであることを、ヘブライ人という言葉の意味から説き起こし、モーゼも時に神と対立するところだろうか。
冒頭で柴は燃えたが、十戒の石版にはモーゼ自身が自ら洞窟で刻印するなど、重ねていうが超常現象によらない解釈による描写が多かった。
ブルースウェイン
久しぶりにハリウッドのスペクタクル大作を映画館で観た補正と大好きなリドリー・スコットということも含めて、満点。
まあ、モーゼのストーリーを映画化したらそりゃ何度映画化しても面白い作品ができるに決まってるよね。
ほとんど自然災害の映画でした(笑)
それにしてもチャンベーはこういう役が似合いすぎる。
もっと非現実的に海がパッカーと割れた方が個人的にはよかったな。
神様役の子役がとても上手かった。
斬新な神と厳しい社会風刺
神があまりに斬新で、素晴らしく面白かった。
はじめは超越的な雰囲気で何を考えているかわからない登場の仕方をした神が、徐々に対話をしたり、感情を爆発させたりする人間的な面を見せていく。
また、まさしくヘブライ人の神、民族宗教の神として描かれているのも面白い。
神にまつわる演出が、神々しさよりもむしろホラー映画やサスペンスのような恐怖と不気味さに彩られている。
こうした一連の世界観が、理不尽なまでに残酷な旧約聖書の神の性格に説得力を与えている。
副題の神と王とは、一見、神とラムセスの対立のことに見えるが、どちらかといえば神とモーセのことだろう。
つまりこの映画は、神と人間のリーダーとの関係がテーマだということ。
作品中、モーセ達が狂信者、とののしられるシーンがいくつかある。観客が感情移入しているモーセ達の考え方や行動は、まさしく現代社会で狂信者とののしられる、原理主義的な信仰者に重なる。
原理主義者的信仰と、宗教より世俗の倫理を上位に置く考え方はどうあってもわかりあえない、ということに気づかされる。
エジプト人に何百年も苦しめられてきた民族の恨みを爆発させる神は、アメリカとイラク周辺の国の戦争を連想させる。
また、モーセ自身に、カナンの地にたどり着いても、そこに住み着いている人間との衝突は避けられないだろう、いうことも言わせている。
常に人間には困難がふりかかり続けるだろう、という悲観的な世界観がベースにあるが、救いも残されている。
モーセと神が協力して十戒の石版を作るシーン。二人は他のほとんどのシーンでののしったり怒ったり困惑したり懇願したりとよい関係ではなかったが、石版のシーンだけは、二人とも和やかで穏やかな表情をしている。
モーセは、自分が納得しないことは書かない、と言い、神も、そんなモーセをにこやかに受け入れる。
信仰とは、神に機械的に盲目的に従うことではない。まさに、神との対話の中で築き上げていくものである。
このような考え方が唯一、原理主義者と通じ合える道のようにも思う。
史劇スペクタクルとして見るか、人間モーゼのドラマとして見るか、宗教映画として見るか
チャールトン・ヘストン主演「十戒」でもお馴染み、旧約聖書「出エジプト記」のモーゼの物語を、リドリー・スコットが新たに映画化。
アメリカでは興行・批評共にイマイチだったが、リドリー・スコットの史劇スペクタクルならば劇場で観ずにはいられず。
(ちなみに今年最初の劇場鑑賞)
エジプト王の養子モーゼは、ヘブライ人奴隷の子である事を知る。兄弟同然に育ったラムセスに追放され、聖なる山にて神のお告げを聞き、同胞を救う為立ち上がる…。
開幕から、壮大に広がる古代エジプトの世界。
合戦シーンの迫力と臨場感は言わずもがな、エジプトを襲う10の災厄。
血に染まるナイル川、小動物の大量発生、疫病、雹、そして…。
最新VFXを駆使した描写は地獄絵図。
クライマックスの最も有名なシーンまで、スペクタクルの連続。
自身最高額の制作費を費やし、すっかり史劇映画が定着した巨匠は、今作でもまたたっぷりと魅せてくれる。
「十戒」と見比べてみるのも面白い。
最大の違いは、モーゼの描かれ方。
聖人君子のようだったモーゼを一人の人間として捉え、神のお告げやエジプトを襲う災厄に苦悩・葛藤する。
また、「十戒」では悪役で一方的な妬みだったラムセスだが、モーゼとラムセスの愛憎とでも言うべき関係がより克明に描かれている。クリスチャン・ベールとジョエル・エドガートンは共に熱演。
しかし、モーゼとラムセスに焦点を絞ったのはいいものの、その為ドラマの広がりには乏しく、モーゼの内面も「ノア」の主人公と若干被る。
この映画、史劇スペクタクルとしてならば申し分ナシ。
人間モーゼのドラマならば及第点。
宗教映画ならば、その後の歴史も含め意見も分かれそう。
この辺の歴史については人に説明出来るほど詳しく無いので触れないが、神が起こした災いについては言わずにはいられない。
ヘブライの神故400年も虐げられてきた彼らへの救いに異論は無いが、エジプト人の中にも罪も無い者も居るであろう。
神は人を慈しみ、神ほど人を殺めた存在は居ない。
一方に手を差し伸べれば、もう一方は苦しみ…神への信仰や宗教とは何と複雑な事。
史劇スペクタクルとして見るか、人間モーゼのドラマとして見るか、宗教映画として見るか。
ラストの“わが弟トニー・スコットに捧ぐ”にはジ〜ンとなった。
映像はすごいです
今のCGの技術を遺憾なく発揮。広がる町並みや風景はすごい。
物語は他のみなさんも書いていらっしゃる通り薄いし、人間ドラマと
しても、なんだか煮詰め感が足り無く、物足りない気持ちが残った。
神様の使いとして子供が出て来るのだが なぜ子供にしたんだろう?
そして10の災いは これでもか!と言うくらい怖い描き方。
今まで色々な映画で 10の災いは見たが これが一番怖い。
海が割れるシーンはクレームがついたと言われるが
たしかに拍子抜けした。個人的に好きなのは
プリンス・オブ・エジプト(アニメ)のシーンが一番好き。
そして本質的に神様は怖いということを 改めて教えてくれた映画。
チャールトンヘストン演じた十戒には とうていかなわないけど
今の時に作ろうとチャレンジしたことはすごいと思う。
そして今 公開になったと言うことに 偶然じゃなくて
必然みたいな物を感じるのは私だけかな。
地方都市なので 小さなスクリーンだったが 50−60歳代の
ご夫婦 女性2人が目立った本日でした。
人間ドラマです
聖書がベースになってますが、主題は人間ドラマでした。
神と人間の関係性、ユダヤ人がカナンを目指す意味・理由、なぜエジプトで奴隷になっているのか、モーゼが王子同様の立場なのはなぜか、なぜモーゼがユダヤ人救出のリーダーになったのか。
そういったことは、ストーリー的には無視してよいと思います。
というより、聖書を読んでいることが前提のようです。聖書ベースの映画にはありがちですが。
ただ、いわゆる宗教的な、信心に関する部分はストーリーには関係ないです。
モーゼが自分の出自に気づいたことで同胞の救出に動き出す。そういう話しです。
ただ、その出自の部分が、老人の一言だけ。
それだけで、王家の立場を捨ててしまうなんて、浅はかです。
クライマックスの紅海が割れる(割れるというより引潮?)シーンも、ただの偶然。
十戒ですら、モーゼが気に入らない部分は捨てていい。
原作と映画は違う、ということはありがちですが、ここまで人間に寄り添わなくてもいいんじゃないでしょうか。
だったら、ブレードランナーのような世界観に融合しても良かったと思います。
ストーリーの分かりやすさ、納得感はディズニーアニメの「プリンス・オブ・エジプト」の方が上だと思いますよ。
物語部分が薄い作品でした
「グラディエーター」の巨匠リドリー・スコットが監督なので、「出エジプト記」をベースにした大スペクタクルだと思って見に行きましたが、意外やドラマになっていました。ただそのドラマの部分が弱い。一緒に育てられながら、袂を分かつことになるラムセスとモーゼの葛藤に焦点が当たっているわけでもなく、また家族を残してヘブライ人を救いに行くモーゼの苦悩もサラリと描かれていて拍子抜けします。特撮は良く撮れているとは思いますが、今日のレベルで言えばビックリするほどではない。ということで評価は⭐️⭐️⭐️です。ただ、ヘブライ人を救うためとは言え、欧米の"神"は実に無慈悲ですねぇ。
脈々と続く歴史を知るきっかけに…
ヘブライ人もモーゼも聞いたことあったけど、全然知らない人たち。
この映画をきっかけに調べてみた。
モーゼたちの歴史は今のイスラエルとパレスチナ問題に繋がっていた。
イスラエルとパレスチナ問題は、なんて長い歴史の中にあるのだろうと壮大さに驚かされた。
ここに生まれてきた人たちの宿命なのか、現在になっても断ち切ることが出来ないものか…
歴史を知る上でよく出来ている作品だと思います。
スペクタクルを楽しむなら3Dがオススメです。
見せ場は多いが見応えは薄い。
人智を越えた災厄の数々、
天変地異の連続を圧倒的なスケール感で描き出しており体感ディザスターとして最高だが、
不屈の精神と祖国への思いなどのドラマ面が淡白で劇中への引き込まれ度が弱い。
歴史スペクタクルの叙事詩としては重厚感に欠ける。
ただ、モーゼとラムセスの姿に、リドリー・スコット自身と2012年に没した弟トニー・スコットを重ねているように見えて、その切なさが追悼の余韻となってエンドクレジットを満たす。
映像は凄い!!
迷わず劇場鑑賞すべし!!
最新技術を使えば、当たり前と言われれば、それまでかもしれないが、特に馬車の
シーンは、あの名作ベン・ハーを彷彿するくらい凄い迫力です。
また、古代エジプトの世界観、津波等の奇跡のシーンの数々、素晴らしく堪能できました。
ストーリーの好みは人それぞれあるだろうが、それを除けば、満点です!!
映像がすごい!
最初から最後まで映像がすごく、こだわり続けた映像美に仕上がっていて、ちょっと感動しました。
最後のあの津波のシーンは、圧巻でした!
モーゼがとても格好良く描かれていて、少し憧れちゃいました。
ドラマも良くエンドロールにむかうつれ、体がしびれました!
アクション映画好きな人は是非、映画館の3Dで観ることをオススメします。
大量放出!
普通に見れば予想範囲内の普通に楽しめる普通の作品でした。
しかしエンドクレジット一発目の「弟トニースコットに捧ぐ」で、あ〜なるほどなと思った。
これは本作だけでなくトニーが亡くなった後に発表された「プロメテウス」や「悪の法則」にも共通していたんだなという事にも気付かされました。
つまりこの3本はリドリースコットにとって非常に個人的な作品だったのだなと解釈しました。
それは弟トニースコットを亡くした悲しみ、そして亡き弟への想いを作品の隙間にたくしていたのだなと。
「プロメテウス」を見た時は単純に娯楽SFとして、リドリー節健在だなと楽しんでましたが、セリフの中に「それでもまだ神を信じる?」てのがあったりしてたなとか、「悪の法則」では「どうにもならない事はどうにもならん」みたいなセリフがあったりとか、今作「エクソダス」では「一番そばにいたい人はだれ?」なんてセリフがキーワードになっていました。
こうしたあたりに、人の「死」というものは避けられない運命だし、その悲しみははかりしれないものだし、失ってもなお一緒にいたいと想う気持ちはずっとあるんだと、そしてこうした「死」と向き合う絶望に直面したときに「神」とどう向き合うのか。これが大きなテーマとして作られた作品たちではないかと。
その裏テーマを頭の片隅に置きながら「プロメテウス」「悪の法則」そして「エクソダス」を見ていくとトニースコットに捧ぐ三部作だったんではないかと思いました。
ともあれ、リドリー節でもあるめっちゃ綺麗な映像美には本作でもやられます!もうワンカットづつがアートです!あと、王様役のジョエルエドガートンはなかなかの存在感があり、クリスチャンベールと見事に張り合ってました。
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