エクソダス 神と王のレビュー・感想・評価
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リドリースコットだな…
リドスコの映画だなー…としか思わなかった。悪の法則の様な不穏な違和感も無く、見た目は旨そうだけど味の薄い料理みたいだ。災いのシーンは最高。後、奥さん綺麗。クリスチャンベイルが見えないお友達とお喋りしてるシーンに笑った。トニスコに捧ぐ。
神は神を信じない者を愛す。
劇中、モーゼは神に問う。
「400年も虐げられたヘブライ人に何もしなかったのに何故、今」と
神はそれには答えない。しかし、何故モーゼなのかはわかる。それは……
モーゼは己の考えのみを信じ、神を信じないからだ。
誰もが信仰をしているのに対してモーゼは相手のそれを認めながらも自身では信仰をきっぱりと否定する。「神の言葉ではなく、自分で考える」と。
だからこそ神は彼を選んだ。
クライマックス前、海への道に迷いをもったモーゼは神に「どちらへ行けばよいのかを」訊ねるが、それに神は答えないことからも、それはわかる。
要するにこれは信仰(宗教)を否定するのが主題なのだ。
そしてモーゼと神とのメロドラマの側面をもっている。終盤、自分自身の考えを十戒として石版に彫るモーゼを好ましく見ている神の場面や別れのときの場面からもそれはわかる。
それだから、単純にスペクタクルを観たかったひとには「なんじゃ、これ」感が残る印象だ。十の災厄なんかまるでギャグにしかみえない。
だから、観るときは3Dがおススメ。蛙や蛆虫や蝿をこれでもか!という位に。
VS十戒
どうしても、1956年作の十戒と比べてしまいます。映像面では、文句無くエクソダスが良いのですが、どちらかと言われれば、十戒の方が好きですね。
十戒の方は、神の絶対的な力が目を見張りますが、エクソダスはモーゼを前面に出しているためか、あっさり感があります。
クリスチャン・ベールの演技が悪いわけでは無いんですけどね。
ラムセス役を演じていたジョエル・エドガートンに、ユル・ブリンナーが持っていたギラギラした眼力があれば、もう少し評価が上がったかもしれません。
モブシーンがいい。
旧約聖書の出エジプト記、という、僕の興味の対象から最もかけはなれたものを材にとった映画である。
モーゼ(クリスチャン・ベール)とエジプト王の嫡子ラムセス(ジョエル・エドガートン)は兄弟同然に育てられ、ふたりで国を治めるかのように思われた。
ところが、モーゼが奴隷のヘブライ人だという情報がもたらされ、ラムセスはモーゼを追放する。
400年間、奴隷に甘んじていたヘブライ人の思いを、神が代替するという話は、ちょっと鼻白むところがある。また、神の仕打ちがえげつない。途中からラムセスたちがかわいそうに思えるほどだ。
結局のところ、両者は何を得たのだろう。
リドリー・スコットの本気の演出は見応え十分。作品によって気合の入れ方がまるで違うのはしょうがないのかもしれないが、「悪の法則」でも同じくらいの気合で演出してほしかった。
昔ながらのモブシーンは、なんだか懐かしささえ覚えた。
こういう力のいる映画を撮れる監督が減っている気がする。お金もかかるだろうが、イマジネーションが映画監督の命なのだから、みんな精進してほしい。
疑問だらけの150分。
前から気になってようやく観れる時間ができたので観賞しましたが、開始5分あたりで眠くなりました。(^^; 見事に裏切られた気分です。
なぜ、モーゼは国から追放されたのか?そもそもあの杖を持った子どもは何者?
なぜ、モーゼはあっさり田舎娘と結婚できたのか?
なぜ、モーゼは家族を捨てたのか?
なぜ、急にワニが大量に出てきたり、虫やらカエルが出てきたのか?
なぜ、急に子ども達だけが死んだのか?
なぜ、モーゼとラムセスは大津波におもいっきり飲み込まれたにも関わらず死ななかったのか?そもそもどうして急に大津波やら嵐がやってきたのか?
・・・と、疑問がめちゃくちゃあります。もう少し分かりやすくして欲しかった!
人によっては面白いかもしれませんが、私には理解不能で、苦痛の150分間でした(T_T)
星0,5にしようと思いましたが、世界観と戦うシーン、大津波、虫やらワニ、カエルの描写はリアルで迫力があったので星1つにしました。
リドリースコットにクリスチャンベイルとくれば、期待しないわくにはい...
リドリースコットにクリスチャンベイルとくれば、期待しないわくにはいかないのだか、それほど期待外れ感もない。モーゼを扱う映画って海を渡るシーンを大袈裟に描きすぎる傾向があるけど、この作品はかなり現実的に表現していて好感が持てた。リドリーにとってもベイルにとっても代表作とまでは成り得ないだろうけど、レンタルではなくて、映画館でぜひ観ておきたい作品だ。
悪くなかった
素直に面白かった。途中モーゼがさまよう場面は少し中弛み感があったが、全体的には満足出来た。津波にのまれ生還したモーゼとラムセスには、少し無理があったけどそれはそれで良いのかな。
無神論者だからこそ
無神論者であろうリドリー監督による旧約聖書・出エジプト記の映画化。
宗教を讃えるというよりは、その怖さを炙り出している。
本作が、信者の方が多いアメリカで、ものすごく評判が悪かったのも、なるほど納得。セシルB監督の『十戒』と、粗筋はほぼ同じでも、意味合いが全く異なる映画だった。
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「殺人に長けた者は、神なのか?人間なのか?」というセリフが出てくるが、圧倒的に神様(宗教というシステム)が長けていたというのが、監督の見解なのだろう。
人間のラムセス王だって、いろいろと無慈悲なことをするんだが、神様の規模には敵わない。(あえてだと思うが、本作のラムセスは等身大な弱さがある。それこそ『十戒』でユルブリンナーが演じたラムセスのように狡猾な悪役として描かないと、王を倒した恩恵よりも、神様やりすぎ感が強くなってしまう。)
やりすぎな感もある「十の厄災」が、パニック映画のように降り掛かる。
厄災を受けて、神への憎しみを募らせていくラムセス王。報復の連鎖。
いや、そもそも「十の厄災」や「海の奇跡」は神様が起したものだとなっているが、実は単なる自然現象(隕石etc)だったんじゃないの?という揶揄も、映画には差し込まれる。
神を畏れるモーセや、神を憎むラムセスには、単なる偶然や自然現象には思えない。神の御業と思ってしまっていることで、それぞれの畏れや憎しみは更に深まり、両者の乖離は決定的なものとなってしまう。
(心の奥底ではどこか尊重し合っていた二人だったのに、もはや後戻りできない。)
「報復の連鎖」「敵対する者の乖離」を深め、新たな戦いを生む宗教。
「十の厄災」の怖さよりも。
対立を深める要因に宗教がなりうることが、真の怖さ。
対立の、どうしようもない平行線。
それは、形を変え現在も続いている。
なんというか、非常にタイムリーな、タイムリーすぎる映画だったのではないか。
最後、カナンの地に向かうモーセの「私たちは侵略者だ」という言葉も、だめ押しのように響く。
特定の宗教の良し悪しというよりも、対立の名分となる宗教というシステムへの疑義、監督自身の言葉を借りるなら「The biggest source of evil is of course religion.」そんな映画だったように思う。
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テーマは重い。
重いが、あくまでもエンターテイメント活劇に織り込んで描く。
それが、リドリー・スコットの諧謔精神ではないかと思う。
期待はずれの作品
VFXも進歩した。セシル・B・デミル監督の名作「十戒」を越える作品と期待したが見事に裏切られた。人間ドラマが浅薄で物足りない。VFXの壮大なシーンを観るだけの作品になっていた。リドリー・スコットは老いたのか?
充実の内容
ベイル様の実力か映像美のお陰か、長〜いとは、思わなかった。ただ、予告でだいぶ以前から内容が垂れ流しになっていたので、なんか既視感ありありだった。つまらなくはなかったけど、予告で十分だったかも。
見て損はなし!さすがリドリースコット!だけど
評判よくないので期待せずに行ったらぜんぜん良かった。バンクーバーの何とかとかジョーカーなんとかとかいう日本映画見てるくらいなら全然素晴らしい。
リドリースコットのエジプトはやはり魅惑の惑星みたいで満足。ディザスターのてんこもりとチェイス通じて人が虫けらのように死んでいく。
確かに血湧くような話じゃないけど、これはディザスターと反転する奇跡を見に行ってるのだから問題ない。
しかし、もう見慣れたのかな、客が少なかった。
出エジプト記を知る
自分がヘブライ人だと知り、それが宮殿にも知れ渡って追放されるモーゼ。
辿り着いた地で目の当たりにした奴隷の実情と神の声により、解放を求めに再びラムセスの元へ戻るというのが前半。
そこから、神の御業として様々な災いが起こるが、これがあまり現実的でないのでややトーンダウン。
ただ、魅せる映像という意味では素晴らしい。
最後の波などはその最たるものだが、結局モーゼとラムセスが剣も言葉も交わさず終いだし、2人だけが生きているというのも違和感がある。
踏み込まない良さ
普通の映画館で観ましたが、IMAX3Dとかアトモスとかで観るのがよろしいでしょうねぇ♪ 説明や心情吐露がアッサリで個人解釈の隙間が残っているのは好みでした。善悪をはっきりさせないのは流行りなんでしょうなぁ。
スケールに圧倒
予告からずっと気になっていた
エクソダスを鑑賞してきました。
まず、何と言ってもスケールがすごいです
3Dで観たのですが素晴らしかったです
奥行も壮大なもので観ていて引き込まれます。
内容もしっかりしていてとてもオススメです。
神話が好きな方はいいかも…!?
ラムセスLOVE <3
本作、その後がさらにその民族にとって苦難の道が続くため、決してカタルシスは生まれない。
そこを踏まえて、どう楽しむか、が本作の見どころ、となる。
以下、その本作の注目点。
・リドリー・スコット
まずは何はともあれ、超傑作「悪の法則」の次の作品である。とはいってもリドリー・スコットである。そこは過剰な期待はやはり持つことはなく。
・神様
前々作「プロメテウス」で神をエイリアンバスターするというびっくり設定があさってすぎて、スベッてしまったが、再度神を描いた本作。
「お前らの神が!」
というセリフがあるが、確かにその部分だけをピックするととっても問題ある発言だが、本作、宗教色は極めて薄い。
今度は駄々っ子、というある意味、とっても分かりやすい姿で登場。ただし、モーセ自身の子供と、駄々っ子との対比、というようなところまで突っ込んでいないので、駄々っ子ぷりにモーセがただ、ただ振り回されるのである。
・ラムセス
この駄々っ子に、エジプトの王であり、「神」でもあるラムセスがイジられる。ラムセスにしてみれば、先代の意志を継いでいるだけである。まあ、ちょっと気負ってはいるかもしれないが、積年の恨みを晴らすための駄々っ子からの攻撃を気丈に耐え忍ぶ。その姿がとてもかわいいのである。
ほら、そんなに泣くから、アイシャドウが。。
演じるエドガートン、ハッキリ言って、クリスチャン・ベイルを食ってる。最高である。
・「奇跡」
極めて現実的に起こりうる描写になっており、実際、笑える会話もここではあるのだが、絵的にあんまりおもしろくない一方、「海」のほうは、期待したあの絵でないかつ、別の意味で非現実すぎて、これまた興ざめ。
ほかの映像についても、特に騎馬戦などもっとド迫力が出てもいいもんなんだが、どうも迫力不足。
軽いんだよねえ、どうにも。
「プロメテウス」ぐらい豪快にハッタリをかませばいいものを。
しかしアクション・センスとか、ダイナミズムとか、このへんはリドリーには求めていないので、まあ、いいか。
・最後に
バッキンバッキンのCG、頑張りましたねえ、とは思うが、それがリドリースコットのなせる業、とは全く思っていない。
だから今回もそんなんどうでもいいから、駄々っ子とラムセスで楽しんだ、というリドリーファンからすると、今回も映画ファン失格なレビューですまないねえ。
追記
化ける割にベイルは結構、共演者に食われる印象があるなあ。「アメリカン・ハッスル」ではクーパーに、ヒーローものではことごとく、「ファーナス」は、これは、まあ、気にしなくていいか。
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