劇場公開日 2015年1月30日

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「いつ海が割れるんだ?と期待しながら・・・」エクソダス 神と王 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0いつ海が割れるんだ?と期待しながら・・・

2020年9月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 『十戒』のスペクタクル映像をCGを多用して、もっと大胆なスペクタクルを描いた作品。義兄弟ラムセスとの確執など人間関係もさることながら、冒頭のヒッタイトとの戦いや、天災の数々をグロく、派手に描いたことも凄い。

 最も印象に残るのは火を放つなどしたヘブライ人の一斉蜂起、それに続くワニパニック、血の海、カエル、ハエ、疫病、ヒョウ、イナゴ・・・まだ続くんかい!と体が痒くなってきそうな映像のオンパレード。海は割れることはなかったけど、引き潮と津波なんてのも恐ろしい映像だった。

 クリスチャン・ベールの人間そのものも尊重したのかもしれないけど、女性関係では旅の途中に出会ったツィポラのみ。宗教的なところもちゃんとしていた気がする。人間臭さは『十戒』でも描かれていたのに、本作のモーゼは逆にストイックすぎたのかもしれません。

 さらに、子どもの姿をした神(?)の忠言をしっかり守ったり、助けを求めたりで、モーゼ自身は神々しくもなく、単なるヘブライ人のリーダーでした。やっぱり、こうした迫力のある作品は映画館で観たいところです・・・逃してた。

kossy