劇場公開日 2014年11月14日

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6才のボクが、大人になるまで。のレビュー・感想・評価

全234件中、121~140件目を表示

5.0この家族と12年を共にした

2015年8月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

知的

幸せ

6才の少年とその家族の12年間を、実際に12年かけて撮影したリチャード・リンクレイター監督の力作。
オスカーこそ逃したものの、多くの映画賞を席巻。
レンタルを待ちに待っていたのだが…、こりゃ評判通りの傑作!

今さら言うまでもないけど、話題は映画史上前例のない撮影法。
日本では「男はつらいよ」「北の国から」など役者が同じ役を演じ続ける作品はあるが、それはあくまでシリーズ物。本作は一本の映画の中で!
子役の夏休みに合わせて年に一回数週間程度の撮影だったらしいが、やはりそれを12年続けるなんて並大抵な事じゃない。
三谷幸喜なんかは冗談で「なら僕は30年かけて撮ります!」なんて言いそうだけど。

役者変更も特殊メイクも要らず。
メイソン役のエラー・コルトレーンが可愛らしかった子供時代から青年へ成長していく様は、まるで親戚目線。青年時の彼が父親役のイーサン・ホークに何処となく似てるのは偶然?
イーサン・ホークの甲斐性ナシだけど親しみある父親像もいいが、“女優”という華のある職業ながら中年オバサンになっていく様をリアルにさらけ出した母親役のパトリシア・アークエットに天晴れ!
姉役のローレライ・リンクレイター(監督の実娘)も赤毛に染めたりと、小細工ナシの家族の変化は不思議な感覚にさせられる。

時代と共に変わるサブカルチャーもユニーク。
ハリポタ最新刊を買う為に行列に並んだり、SW新作封切り時はその話題で盛り上がったり、「トワイライト」をディスったり。
子供時代はTVで「ドラゴンボール」なんかを見ていて、日本の子供もアメリカの子供も同じなんだなぁ、と。
ガラケーからスマホ、FacebookなどのSNSを見てると、時の変わりようが特によく分かる。

本筋は普遍的な家族の物語。
大きな出来事やドラマチックな展開は起こらないが、親の離婚、再婚相手のDV、初恋、卒業などごく普通の家族にとっては、どれもが“事件”。
男を見る目が無い母に落胆したり、他愛ない父との会話につい笑みがこぼれたり。
この少年は何に興味を持つんだろう?…と思って見ていたら、カメラに興味を持ち始め…。(エラー・コルトレーンの実際の趣味・興味がそのまま役に取り入れられている)
淡々と何気ない歳月の積み重ね。
だからこそ、メイソンの成長に万感の思いを感じる。
だからこそ、独り立ちする息子に本音が漏れる母の言葉に心揺さぶられる。
彼らが共にした12年。
ギュッと詰め込んだ3時間弱。
他の映画では真似出来ない、演じた側にとっても見る側にとっても、“本物”の人生の一部の共有。

絶対にもう続編は作れないが、もっとこの時の流れに浸り、見ていたくなった。
好きな映画だ。

オスカー像は「バードマン」へ。
まだ「バードマン」は未観賞だが、本作が受賞すべきだったと確信した。

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近大

4.5とても良い映画。

2015年8月9日
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観る前から、うんたぶん良い映画なんだろうなっていうのは思っていて、でもその想像以上に良い映画でした。

見ていて映画ではあるだけど本当に一人の人間の人生を見てるようでなんと言うかカメラが回ってないそのままの人間のやりとりを見ているみたいで、それくらい演技やストーリーから何まで自然に感じました。

そして何より同じキャストで数年間を取り続けていて、その生の成長の過程が見れてリアリティーがあり映画の中の成長が伝わりやすかったし親しみすら湧きました。

この映画にはたくさんのメッセージが詰まっていて見終わった後、とても考えさせられました。その中でも父親からの言葉で「自分の好きなこと、得意なことをやってそれが他人に何言われようとブラすな、自分を貫き通せと」と言う言葉があって(多少異なるかもしれません)その言葉が凄い共感が持てたしの自分の中に凄い響いてモヤモヤが晴れた感じがしました。

見た後、幸福感に包まれて、あぁ映画ってやっぱ良いな思いました。この映画に出会えたことができて幸せだし、この映画を作って頂いた方全ての方に感謝します。本当に良い映画です。ありがとございます。

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NaaaaN

3.0大人になった日を憶えていますか?

2015年7月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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夏斗

2.0タイトルなし(ネタバレ)

2015年7月29日
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幸せ

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ちぐはぐ

4.0奇跡的な映画の軌跡

2015年6月27日
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たまにしか会わない親戚の子供を見てる感じ。
かわいかったあの子が、いつの間にかこんなに大きくなったのね。

そして「トゥルーロマンス」の頃、大好きだったバトリシア・アークエットもあんなに大きくなるなんて…

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嘉納憂一

5.0ユニーク

2015年6月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

a unique movie, worth seeing

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eieiSensei

5.0映画の夢

2015年6月9日
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鑑賞方法:映画館

映画を見ていると、この先この子はどんな子になるのかな、とか、あと10年すぎたらどうなるかな、とか、どうやっても見ることのできない未来を夢想するけど、それは不可能。それを実現したのが子の映画。
時の過ぎ去り行くさまを一瞬に圧縮するなんて、夢としか思えない、久しぶりに映画の新たな可能性を見せてくれた映画でした。

それぞれの人生もまた素晴らしい。母親の年を重ねていく姿が見るものの目を釘付けにするし、いかにもアメリカの現在を切り取ったような家庭環境。
けして気持ちのよい話ではないけど、素晴らしいの一言。

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マッターホルン

3.0ここまで長く撮った努力はすげぇ

2015年5月25日
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が、すごい長い三時間ちょいあったかな?、

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ディア

5.0おもしろかった

2015年4月28日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

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くそじじい

3.0期待が大きすぎた

2015年4月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

とにかく長かったというのが最初の感想。
内容的には大きな山場もなく、淡々としてました。多くの人々との関わりも映画的には希薄。
悪くはないけれど、これといった特徴もない作品でした。

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ぺこ

4.0あるままを受け入れる事、それを想う。

2015年4月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

6才の少年が大人になるまでを描いた作品。フィクションだが12年間かけて作成、その役者の変化が、作品にリアリティーを持たせている。

頑張ってスターになる、感動する、というような話でもない。けど、思うのは、何をしたって“時は流れる”んだよなって。時が経つこと自体がドラマなのだよね。
今の幸せも、悲しみも、人生のほんの一瞬を切り取ったに過ぎなくて、そこに固執したって仕方ない。つみ重なった時に、人としての深みやその人なりの人生を映しだすのかな。

主体的に、それを思いながら、あるままを受け入れる事、それを想う。一瞬を大切に、でも、その一瞬が人生のすべてだと、思わぬように。

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145chan

4.5淡々と12年間が、描写されてます。派手な事件さえないのに、画面から...

2015年4月14日
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鑑賞方法:映画館

淡々と12年間が、描写されてます。派手な事件さえないのに、画面から目が離せません。脚本が、素晴らしいのだと思います。家族4人が、とても良かったです。

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てんちや

3.0あまり共感できなかった

2015年4月11日
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12年間という月日はすごいと思ったし、
日常の淡々とした感じも嫌いじゃなかった。
ただ、これが邦画だったらもっと共感できたんだろうなぁ。
たぶんアメリカ人だったらもっと深くこの映画を感じ取れるんだろうなぁと、少し悔しい気持ちになったので、星3つ。

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min

3.0面白いけど

2015年4月11日
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楽しい

内容も良く、なんといっても注目されていた12年間撮りつづけられた手法は素晴らしい根気とアイディアだと感じたが、
ただこのストーリーを普通の手法で撮ったら(子役を使い、大きくなっていく主人公と主人公を取り巻く家族のストーリー)と考えたら…そんなに面白い映画なのだろうかと思ってしまった。
私は、普段こういう何気ない人々の特別な事件も起こらないストーリーの映画を好んで見る。これらの、映画と別段大きな差がある訳ではないけど
この映画には、何かが足りない。繊細さ、ニュアンス、空気、光
少しづつ物足りない物を感じる

同じ主人公の少しづつ大きくなる姿、に美しさは感じるが
なんだか、全体的にアメリカンな大味感があるなぁ

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madu

3.5ビッグダディのような

2015年4月6日
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あえて例えるならばテレビ番組の「ビッグダディ」の映画版のような感じでしょうか。

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823

4.5アメリカ物語

2015年4月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

いまだにタイトルをしっかり覚えられない自分の頭脳は弱いこと間違いない。しかし、そんな自分でもしっかりと覚えられるタイトルを考えてほしい。危うくこんなにも素晴らしい映画を見過ごすところであった、と怒りすら覚える。
配役を何年もかえずに撮ったことに重きをおいて紹介されていた映画だが、そんな方法論など度外視して、人間関係の描写があまりにも見事で自然と泣かされた。この感覚はちょうど小津の「東京物語」を見た時と同じ。まさに現代アメリカを見事に映したっと映像作品ではないかと思う。
アカデミー賞の授賞式で─、最優秀助演女優賞を獲得したパトリシア・アークエットに皆が祝福しにやってくる─、主演のエラー・コルトレーンも歩み寄るけれどもなぜか近づくことができず─、女優は壇上へ行ってしまい、主演はうなだれ、それを父親役のイーサン・ホークが優しく抱きしめる─、そして女優はスピーチで力強く女性の権利向上を主張する─、まさに映画の中の光景そのものが現実世界でも展開されていて、リチャード・リンクレイター監督がいかに自然のまま丁寧にこの映画を描いたかをうかがえた。ここまで丁寧に描写するためには、同じ配役で12年間が必要だったのだろう。
結構長尺でかなり淡々と展開する物語ではあるが、ぜひともじっくりと見てほしい映画。

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SH

4.0子供含めた家族の物語

2015年4月6日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

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MARメルメ~

5.0アメリカ現代史

2015年4月5日
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オバマ大統領の昨年のベストワンということだが…なるほど。これリベラルの観点から見たアメリカ現代史やんか。親オバマどころか反共和党ですらある(典型的テキサス家族を可笑しく描いた点は上品)。そりゃオバマも好きになるわ。冗談はさておきブッシュは死ね!

「同一キャストで12年間毎年夏に撮影して1本の劇映画を完成させる」のはリチャード・リンクレイターとはいえ負けの無い賭けではなかったはず。ただ結果は大勝利。何者でもない少年が何者かになろうとするまでの時を「実際に」切り取って見せた大傑作!

「僕らが瞬間を捉える」のではなく「瞬間は常に僕らを捉えている」

ミニマルだから普遍的。アカデミー賞はアメリカの映画賞なんやし作品賞はこれが獲ればいいと思う。他の候補作はほとんど観てないけど

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ヒートこけし

3.5きっとターゲットの年齢層は高い

2015年4月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

幸せ

手法は珍しく、確かにスパンの長い物語を観ると必ず登場人物の変容に戸惑いは覚えます。同一のキャストを使い続けた十数年の撮影はいいと思います。ただ、それ以上ではなかった気がする。どこまでも限りなく日常を描いているというのはわかるけど、少しドラマに欠けていたように感じた。ただこれはエンディング時の主人公の年齢と同世代の自分から観た感想で、大人が過去を回想したり子どものことを想いながら観るのが一番共感できて胸に来るのかもしれません。なので、まだまだ自分が青いという結論。
邦題も見事、素敵でしたね。大学入学なんてまだまだ大人ではないけど笑

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ちかし
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