6才のボクが、大人になるまで。のレビュー・感想・評価
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父親がすき
とにかく私は実の父親がすき。とても人間らしくて、だらしなくて、子供みたいにはしゃいで、大人の発言をしたり、哲学的な話をしたり。魅力的で大好きでした。とゆーか私のお父さんに顔が似てて生きてたらこんな話しをしたかったなぁーとか思ってました。
B級映画で好き嫌いが分かれると思うけど、私は大好き。
一人一人の心がしっかり描かれていて、あっとゆうまに時は過ぎるけど、しっかり時は流れていく。確実に人を大人にする。
ビックリするような出来事は起きないけども、色んな変化があって生きている。
面倒だなぁーと思いながら過ごしている今の私も、こんな風に一本の映画にしたらそれこそ人生においての分岐点なのかもしれない、今が。心をうまく開こうとしない主人公の気持ちがよく分かってはたから見たらこんな素っ気ない態度をとってるのかとか反省してみたり、、エンドロールで色んな事を考えた映画でした!
一瞬はまとわりついて離れない。
リアルな普通さ
どこにでもいそうな男の子の一番多感な時期をひたすら追うことがなぜこんなに心を震わせるのか?
どうして主人公の、ママの、パパの生き様にエールを送らずにいられないのか?
やはり時の流れの重みを否応なしに感じさせるからだろうか。
この思いつきを実現した時点でこの映画の成功は約束されてたんだろうな。
子を持つ親として初めは親目線で見ていたのだが、最終的には主人公目線になってしまった…
それにしても、
ママの男運(見る目)の無さに思わず引いた…ww
ぶれない12年間
3時間。長いなあと思いつつもアカデミー賞候補ということで外せず見に行きました。
でも終わって出てきてみると、わりと短かったな、と感じました。
わりとすっきりしていたというか。
私には批評家の気持ちがまったくわかりません。
もちろんとてもいい映画です。半年前から観ようと思っていましたが、その期待はちゃんと返してくれてはいます。だけど、満点あげる映画でもないだろと。
多分、同じ画の中で12年間という時が流れているということに対する物珍しさじゃないかな、と感じました。
でも、主人公メイソンはとても面白いです。
「普通とは何か」とか、「一瞬って何か」とか、とても十代とは思えない発言が多くて、見ながらひとりでぶつぶつと反論してしまいました(苦笑)
あと常にぶれないところ。何年経っても親子の会話の流れが似ていたり、同じ癖が目立っていたり。12年かけて撮っているのにそのあたりのぶれが生じない部分すごいと思います。
あと音楽。観ながら分かったのはcoldplayの「yellow」とArcade fireの「deep blue」だけでしたが、色々と耳に覚えのある音楽は良かったです。
本当なら4.5あげたいところだけど、長いからマイナス0.5。
あっという間
同じ役者を使い続けることに、作品としてどれだけ効果があるのかと思ったが、観終わった後にわかる。
とても良い。
映画で時の流れをこれほどまで感じたことは無い。
母の最後の嘆きは、とても残酷で衝撃的。
一瞬より時の流れが大事という最後の2人の会話は、まさにこの作品で伝えたい事のように聞こえた。
青春映画の傑作
ストーリーに劇的な展開がある訳ではなく、淡々としている。そこが物足りなさを感じる人もいるとおもうが、私はじんわりと感動しました。ちょっとした人との関わりで、人生が変わることや、投げかけられた言葉で、その人に少なからず影響を与え、人生は続いていくものだなあと感じられました。大人になってからの彼の話も非常に気になります。
心に残る傑作だと思います。
北の国から
テキサス版北の国から。
イラク戦争し9.11、大統領選挙、iMac、iPod、iPhone、Facebook、自分が何をしていたかも頭をよぎる。
変わらない人との繋がりって、そんなに多くないことに気がついた。
子どもが大学生になると、あんなに立派になるのだろうか?寂しくもあり、期待もあり。
人生の教科書の一つになるようないい映画
人生の教科書の一つになるようないい映画でした。私のような年寄りから見ても全く退屈しないさらりと深みのある映画でした。 映画のテーマからすれば、独身の若い人や子育ての夫婦にも示唆に富む内容の映画ではないでしょうか。良く考えられた、人生に意味ある素晴らしい台詞が飛び交います。 日本経済新聞の映画評にもありましたが、都会から離れた典型的なアメリカ中産階級の一面を教えてくれる、幅広の社会性のある映画でした(黒人の欠けていたのが気にはなりますが?)。
何はともあれ、この映画がエラー・コルトレーン演じるメイソンが子供から青年に成長していく姿を描くために、2002年から2013年まで12年間を通して断続的に撮影された、というその努力と忍耐強さには驚かされます。
日本版「少年時代」が観たくなりました。
6才のぼくが、大学生になるまで
12年間という長い時間をかけて1つの作品を作り出して行く。
リンクレイター監督の「ビフォア3部作」のように、シリーズを通じて同じキャスティングで幾つかの作品を繰り返して行く映画はいくつもあるが、本作のようにたった1本、時間の経過とともに撮影して行く作品は、他に例をみない。
そのことだけでも、映画史的には十分に記念碑となるし、称賛に値する。
しかも、原題「BOYHOOD(少年時代)」とあるように、一人の少年が6歳から18歳になるまでの成長を描いていくのだから、時間の経過は作品にとって必然と言える。
本作が企画された当初、世の中は『ハリーポッター』がブームとなっていた。本作中にも、そんな原作のブームがちゃんと映像に収められている。映画の『ハリーポッター』が、やはり少年を主人公に数年間かけてシリーズを完成させたわけだが、主演のラドクリフをはじめ、主要キャストの子供達が、物語の進行以上に成長してしまい、最後には少年の冒険ものというよりも、青年魔法使いの戦争という具合になってしまったのを鑑みると、本作が時間をかけて少年の成長を追ったのは極めて自然な企画であるのに、これまで同じような企画がなかったことが、ある意味で不思議でもある。
主人公の少年だけでなく、社会の変化、家族の変化も、分かりやすく描かれていて面白い。とくに、両親の大きな変化について、あるいは両親それぞれと子供達の距離感については、絶妙な見せ方だったと思う。母親を演じたパトリシア・アークエット、父親を演じたイーサン・ホーク、二人が肉体的に若者から中年になっていく様は、監督としても予想以上の変化ではなかっただろうか。
ただし、あまりにもストーリーに起伏がなさすぎる。
もちろん、両親の離婚も、学校でのいじめも、家庭内暴力も、恋も、一人の人生にとっては大きな出来事ではあるのだが、本作はそうした出来事を、ことごとくサラリと触れるだけである。登場事物たちの心情描写や、時間の経過とともに起こるはずの気持ちの変化は、観客の想像力だけに委ねられる。映像で見せるのは、時間の経過と、その時々の出来事だけと言っても過言ではない。「変化」は見せるものの、「連続性」について映像的にはあえて見せていない。
日本では、ドラマ『北の国から』の純と蛍のように、あるいは『渡る世間は鬼ばかり』の愛と眞のように、シリーズを通じて一つの兄弟の成長を何年もかけて視聴者が追い続けている。吉岡秀隆は、いつまでたったも「純くん」なのである。しかし、これらの作品が面白いのは、長い時間かけてシリーズとして作られた作品が、その時々でとてもドラマチックに展開したからである。
ところが、本作はそういう作風ではない。母の再婚相手の姉弟と生き別れたまま、その後、何も明かされない事が象徴しているように、本作は、一般的な人生と同じように、必要以上にドラマチックな展開は用意されていないのだ。
用意されていないというよりも、用意できなかったというのが実際のところだろう。毎年夏休みの数日だけで撮影を続けてきたようだが、そもそも主要キャスト以外に、12年間もの長期契約(アメリカの労働法によって6年おきに契約したらしい)を維持し、短い撮影時間に何人ものキャストを集め続けることなど、予算的なことを含めて困難だったはずだ。もちろん、監督には「人生なんてこんなもの」という意図もあったろうが、少なくとも今回のような手法では、他のやり方が選択できなかったという部分が大きいのだろうと推測する。
この凡庸で「何も起こらない」ストーリーは、いくら何でも称賛できない。
たしかに「人生なんてそんなもの」ではあるが、普通の人生を見せられるくらいなら、映画を見る意味がない。やはり、ストーリーにはもう少し展開らしいものが必要だ。仮に、成長によって俳優を変えて「少年の12年間」を描いた作品が本作のストーリーと同じだったら、極めて凡作と評価されたはずである。
ラストシーンで、主人公の女友達の会話によって、本作が「一瞬の時間を重ね合わせた作品」というコンセプトであると説明して終える。時間というのは、その時々を切り取ったとしても、連続性があるということだろ。
そういう意味では、2時間40分は少々長かったかもしれない。もう少し短くても、連続性は受け取れたはずで、ストーリー展開に起伏がない分、長く感じた(母親が「もっと長いと思ってた」と台詞は、いろんな意味で絶妙だ)。
今後、こうした試みの映画が作られるのなら、もう少しプロットを作り込んで撮影して行く方法を考えつかなければ、仮に12年が20年になろうと、面白いものにはならないと思う。そこは課題である。
ただ、前述した通り、やはり映画史的に十分に評価できる作品だ。
時代の変化、アメリカ社会のその時々の世俗、そして人間の成長や変化を、リアルに見せつけた手法は素晴らしい。
人生は続く
主人公の少年を中心とした、その家族の12年間を描いた作品です。
鑑賞前はドキュメンタリーっぽい映画に3時間も耐えられるのか不安でしたが、そんな心配一切ありませんでした。
その時代の流行りが随所に散りばめられていて、まるで、少年と共に青春を過ごしてきたような気持ちになり目が離せませんでした。
その先の続きをずっと観ていたくなる素敵な作品です。
この映画は人を選ぶ
一般の人たちの評価は二分されると思う。起承転結がハッキリしたストーリーが好きな人向きではない。一つの家族のドキュメンタリーという感じ。
個人的な意見として、リアリティーのある映画は観てて感情移入しやすく、非常に好きである。
それに関してこの映画は非常によかった。役者が12年間統一されて起用されていることが大きいが、それ以外にも、時代の移り変わりに伴った社会事情の変化や、携帯電話、ゲーム機など、その撮影当時の最新のものを起用してシーンに入れており、時代の移り変わりを表現する細やかな気配りが見て取れた。
役者は歳をとるため撮り直しがきかず、何より12年間の積み重ねの結果できた映画と思うと、非常に貴重で愛おしく思える。
あの時代は自分は何してたかなぁ、あの年頃は自分はどんな人間だったかなぁ、などと自分の人生と比較しながら観ると楽しい。そして今の自分は?昔描いた自分の理想像に近づけているだろうか?今思う自分の理想像はどんなだろうか?どうありたいのか?思いを馳せると止まらない。
この時代、この映画から多くの幸せ、愛を感じ取れる人は、どれ程いるのだろうか?と考えてみたり。
公開場所が少なかったため、遠方での鑑賞となったが、その価値は十二分にあった。本当に観てよかった。
見逃しても悔いなし
見終わって、さて、どこが一番良かったかと問われても、難しい。まずストーリーやエピソードが物足りない。これはドキュメンタリーではないのだからもっとドラマチックな話にできるのではと思う。エピソードの結末がつかずに次の時期に変わってしまう。
さらにナレーションも台詞も無く、主人公は観客の我々にも内面を明かさない。これも観客が入り込めない原因では。
監督は主人公の親の世代であり、終盤の母親の嘆きが監督が共感持って描けることであろう。しかし、監督と同世代である自分にとっては、何も新しいことではなく物足りなさを感じた。
忙しくも喜びのある子育てを終えて、年をとった自分に気づく。それは自分の半生の評価を下すつらい時ではあるが、単純ではなく、時間をかけて考えるテーマである。映画の一場面で終わる話ではない。
厳しいことを書いたが、見ながらも、また見終わってからも、頭に残る映画ではある。
日々の大切さ
六才の少年が大学生になるまでの日々の日常がゆっくりと流れるストーリー。
大きな事件や奇想天外な物語ではなく、淡々と流れる日常がリアルで、自分の過去の出来事を思い出したりしながら観ていた。
特に父親とのシーンが印象的で、女の子の口説き方を教えたり娘と息子に避妊の大切さを説教したり(自分の失敗談として笑)息子の誕生日にオリジナルの歌を唄ったり(これが結構いい曲)父親のセリフ一つ一つが面白く愛情を感じられた。まさに理想の父親。
12年間の人生の重み
見る前はもっと重い映画かと思いましたが
12年の成長をそのまま見ているような映画です!
ただ主人公以外だけでなく
他の人たちの成長も見えるとこが面白く
様々な人間像を見ることが出来
考えさせられる作品でした!
見て損なし!!
ただ長い
人生は瞬間の積み重ね
特に大きな出来事が起こる訳でもなく、ただひたすら家族の日常が描かれていきます
じんわりと心に染み込んでくる物語です
メイソンの成長も然ることながら、父親・母親の変化にも注目です
親だって、親である前に未熟なひとりの人間であること、子と共に成長していく事がわかります
キャリア志向の母親は一念発起して大学に入り、生徒から慕われる教授になります
でもオトコを見る目はないのです
2番目の夫も3番目の彼氏も最初は良さげなのですが、次第に子供達にあたるようになります
自分勝手なロクでもない男たちです
母親はそんな男たちから子供たちを必死に守ります
そして、父親です
母親にとっては良い夫ではなかったのですが、子供たちにとっては最高の父親です
対話をとても大切にしていて、メイソンに様々なことを教えます
ビートルズや女子の口説き方、避妊まで…
選挙活動のシーンは本当に笑えました
セリフもいちいち洒落ています
瞬間瞬間がとても丁寧に描かれています
良作です
時は常に人生によりそっている
題名そのまんまのお話です。
6才のボクが、大人になるまで。
描き方に技巧は使わず、メインキャストを12年撮り続けた軌跡が淡々と流れてゆく。
6歳から18歳かぁ。
その時代を追体験したような、子育てを覗き見したような感慨を覚えます。
母と父の成長記でもありました。
特に父ね。子供っぽかった父も、まともな職を得て、再婚をして、息子が高校卒業の頃には、昔の母の理想を体現したって自分でゆってた。でもそれは父にとっては不本意であり幸せでもある。
母の再婚相手は良くなかったね。その後の彼氏も酒癖悪めだったね。母も辛かったでしょう。
メイソンとサマンサは母やその夫に振り回されながらも育ったね。年相応の悪さと惑いと恋と別れ。
ラストで大学生になったメイソンが、こんなようなことを言いました。
時は常に人生によりそっている、と。
上手いこといいましたな。正にこの映画についての一言です。
二時間半越えの長丁場でしたが、とても短く感じました。
ドラゴンボールを観て、ゲームボーイアドバンスをして、Xboxをして、トヨタのトラックに乗ってましたね。メイソンなかなかジャパン好き。あ、Xboxはアメリカのか?
人生は、一度きり
と言うタイトルのドキュメンタリームービーですね、こりゃ!
映画のラストに、作品のテーマを登場人物に語らせちゃう映画は超ダサい!…と今まで信じていたけど、本作では超クール!不思議!
これが…リアル12年の力…!
それにしても、イーサンホークのカッコイイ老け方と、ママの男運の無さに涙。
これぞ長編映画
12年間という歳月をかけて、子供だけでなく、親たちも歳を追っていく。その家族の成長を見てるだけでも素晴らしいです。ここまで長い期間を撮影できることに、映画としての挑戦を感じます。なんとなく、見たあとに、じーんっと感動が込み上げて幸せな気持ちになりました。音楽、ゲームなど、時代によって、流行りが分かるところが面白い。良作でした。
人生を考えさせてくれる
日本語のタイトル通り、主役の少年が実際に6歳から18歳になるまでの期間、同じキャストで12年間撮り続けたという映画。3時間近い長編だがあっという間に経ってしまった。
日本には「北の国から」がある。家族の物語を長年にわたって撮り続ける手法は同じ。
キャリア志向のあるシングルマザーと姉弟の3人暮らし。離婚した父親は、取り決めに従って定期的に子供達と会う。ミュージシャンの夢を追う、どことなく頼りなげなイーサン・ホークがいい。
時代を映す音楽、ゲーム機、初代iMacなど、実際にその時代に撮っているから当たり前だけどリアリティーがある。
広大な宇宙の、ちっぽけな地球で、一人の人間が過ごす人生はあまりにも短い。でも、一つ一つの人生は、深く、時には素晴らしい。そんなことを感じさせてくれた。
出演した俳優それぞれがどんなことを感じながら12年間この映画に出続けたのか、パンフレットを読んでみて興味深かった。
12年。
12年間の家族の軌跡の物語、といえば、普通にホームドラマをイメージすることになるが、本作はそれを本当に12年かけて撮影している。
なぜそういうことをしようと思ったのか定かではないが、映画はことの他成功している。
まだ子どものメイソン(エラー・コルトレーン)がパソコンでなにやらしているシーンがある。見るからに旧式である。その後iPodが出てきたり、TVゲームの進化もみてとれたりする。そのあたりのことを意図してやっていたとすればものすごいことである。
「○○年」とテロップが出るわけではない。主にメイソンの様子で年数がたったことがわかる仕組みである。
父(イーサン・ホーク)にしろ、母(パトリシア・アークエット)にしろ、確かに12年の年月はたっている。そのことが画面に刻まれているのもすごいことである。
どのようにして脚本が書かれ、どうやって撮影していったのか興味はつきないが、リチャード・リンクレイターの意志の強さは感じられる。よく完成にこぎつけたものだ。
さて、メイソンの大学生活はどういったものになるのか。こうなれば、それも観てみたい。
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