劇場公開日 2014年11月14日

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「見逃しても悔いなし」6才のボクが、大人になるまで。 こうめいさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0見逃しても悔いなし

2014年12月3日
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鑑賞方法:映画館

単純

見終わって、さて、どこが一番良かったかと問われても、難しい。まずストーリーやエピソードが物足りない。これはドキュメンタリーではないのだからもっとドラマチックな話にできるのではと思う。エピソードの結末がつかずに次の時期に変わってしまう。
さらにナレーションも台詞も無く、主人公は観客の我々にも内面を明かさない。これも観客が入り込めない原因では。
監督は主人公の親の世代であり、終盤の母親の嘆きが監督が共感持って描けることであろう。しかし、監督と同世代である自分にとっては、何も新しいことではなく物足りなさを感じた。
忙しくも喜びのある子育てを終えて、年をとった自分に気づく。それは自分の半生の評価を下すつらい時ではあるが、単純ではなく、時間をかけて考えるテーマである。映画の一場面で終わる話ではない。
厳しいことを書いたが、見ながらも、また見終わってからも、頭に残る映画ではある。

こうめい