「ひとつの大きなドキュメンタリー映画のよう」6才のボクが、大人になるまで。 まおさんの映画レビュー(感想・評価)
ひとつの大きなドキュメンタリー映画のよう
確かに見ようによっては、渡鬼とか北の国からと同じ楽しみ方ができるかも。ただ、すごいのが、これが、2時間半の映画だということ。
ドラマだったら、シーズン○とかいって、知らない間に子役が成長みたいなことが起こるかもしれないが、これは、最初から、成長していく過程を半分ドキュメンタリーのように映画にしている。
母親の離婚、そして再婚、何度も繰り返す母親の結婚によって、入れ替っていく父親とその家族。本当の父親の家族とも繋がっていて、石田純一のようにひとつの大きな一族のようになっていく不思議さ。
でも、それが今のアメリカ社会の現実なのかもしれない。
繊細に成長していった主人公。6才の時にこの彼を想像してこの映画を作っていたとは思えないからこそ、この映画の中にある種の家族の繋がりを考えさせられるような気がする。
母親が、子育て卒業となる時のほっとした気持ちと一抹の寂しさは、ぐっとくる。色々なことを犠牲にしながらも子供を育ててきた母親が、これからは、自分のために生きていける。うれしいようなさみしいような気持ちが入り混じってくるような気がする。
コメントする