愛を積むひとのレビュー・感想・評価
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樋口可南子~♪
大人のための映画を観に行くと、中高年のご夫婦をよく見かける。
そのうちのかなりの方々は、奥さんがかいがいしく世話するパターンだ。
夫はというと、付いて回るだけならまだしも、指示だけは偉そうにする場合も多い。
見ていて(見なければいいのだが)イラッ(-_-#)とする。
佐藤浩市にもその臭いが感じられ、苛つきを感じた。
それだけに、それとは対極にある樋口可南子の凛とした生き方、逝き方が心に染みた。
死期を告げれば、夫がうろたえ混乱し、平穏な余生を送ることはできなかったろう。
遺した手紙も的確で、私もかくありたいものよ!と強く感じた。
この夫婦関係を縦軸に、娘や若者のエピソードが絡み合う。
それらについては、シンパシーを感じない。
娘は男にだらしない感じを否めないし、トオルに至っては論外の外!
北海道はいいよ♪的なテイストも、多すぎてちょっと辟易してきた。
いや、良かったよ!!!
徹役の方に泣かされました。
今、横にいるひとと
目の前にいるのが当たり前の方々を、今のうちに大切にしなくっちゃ、と感じる作品でした
この作品のようなご家族は、何よりのしあわせだったのでしょうが、さらに、血のつながっていない方であっても、次のステージを目指す時のサポートは、仮に、それが、「さて、どうしたものかと悩んでいる姿」であったとしても、観ていて気持ちの良いものでした。
今回は、作品のあらすじが紹介されていたことから、俳優さんたちの、「気丈にふるまう姿」や「気付かずにいるままの姿」の距離感や仕草、テンポ、等に引き込まれてゆきました。ひょっとしたら、こちらは、制作スタッフのみなさんが狙っていたことではないかと思慮しています。
また、北海道の、気の長くなるような景色もあって、上映が進むにつれて、配給会社さんの作品紹介の言葉が、しみじみと心に沁みてくる作品でした。
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