「想定外を想定するということ。」天空の蜂 るるる〜さんの映画レビュー(感想・評価)
想定外を想定するということ。
地震や津波等の自然災害でさえ言い分けが許されない原発事故。
東日本大震災に絡んだ福島第一原発の事故がなければここまでの社会的関心を集める事は無かったのではないだろうか?
では、人為的な課題としてテロの標的になった場合にはどうか?
そういった想定に基づいて語られた物語である。
原子力エネルギーのおかげで豊かな経済と快適な暮しを享受してきたのは間違いない。
ただ忘れてはならないのは、利便性や経済的利益のみを得ることは出来ないと言うことだ。
真の代償というものがどういうものであるのかを理解した上で社会の中での原子力という存在の在り方を捉え直さなければならない。
目下の課題は最終処分施設をどうするかだろう。
廃炉すればそれで終わりではないという深刻な現実が待っている。
原発そのものよりもむしろ原子力でお金儲けを企てた人間の愚かさの方が問題なのだろう。
昨今の世界情勢を鑑みると今後はドローンやサイバーテロ対策が重要になるであろうから、それらを考えるには良いきっかけになる映画ではないだろうか。
長々と書いてしまったのだけれども、考えるのは後回しにして、純粋にエンターテイメントとして本作を楽しんで欲しい。
コメントする