「沈黙する国民に向けて」天空の蜂 ZEPさんの映画レビュー(感想・評価)
沈黙する国民に向けて
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東野圭吾のサスペンス小説の映画化です。小説は20年前に書かれており、映画は原作に比較的忠実なストーリーですが、古さは感じられません。仕事に没頭して家族を顧みないヘリ設計者の湯原、父を思うその息子、子供をいじめによる自殺で失った原発設計者の三嶋、日本の将来を憂えた行動により自衛隊を追われた雑賀、三嶋に疑惑を持ちながらも協力する赤嶺など各人物の思いがうまく描かれています。原発に反対しながら電気を浪費する「声をあげない」日本の多くの国民に向けた映画でしょうか。311の原発事故を経験しても何も変わっていないように思います。
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