「絵は派手で良かった」天空の蜂 サブレさんの映画レビュー(感想・評価)
絵は派手で良かった
ヘリコプター関連のCG(空撮もあった?)はかなり良かった。邦画のテロリストにしては計画もよく練ってあって、何がなんでもヘリを原発に落としてやるぞ、という気概が感じられた。ここはグッド。
一方で気になったのは臨場感。やたらと登場人物が叫ぶのは見ていて疲れるし、重要な心情描写を全て台詞で「説明」してしまうのは子供向けアニメだけにして欲しい。
自分の感情を説明するのは現実ではよくあることだとは思うが、そこは映画ならば絵や演技で魅せるべきではないのか。「冴えない女」とわざわざ言わなければ冴えない女に見えなかったし、雑賀の人柄が登場人物の言葉以外からは全く読み取れなかった。
上がってきた良質な脚本を、そのまま言葉で表現していっただけで、映像にする必要性を全く感じない。ただ、ヘリの救出や爆発の絵はとても良かった。ここを誉めてもあまり映画を誉めている気にならないのだが。
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