「役者の演技と目力、濃厚すぎるサスペンス邦画最高傑作。」天空の蜂 ひろっぴさんの映画レビュー(感想・評価)
役者の演技と目力、濃厚すぎるサスペンス邦画最高傑作。
「ピクセル」を観終わった後、そのまま「天空の蜂」を鑑賞しました。
原作が東野圭吾さんの作品らしいのですが、自分は読んだことはないし、作品自体も内容も全く知りません。東野圭吾さんだけは知ってます。
久々に松竹映画を観るのと、劇場版の「SPEC」(自分の中で駄作だった)を撮った堤監督だったので、そんなに期待してなかったのですが、非常に濃厚すぎるサスペンス邦画でした。面白かった。
物語は、巨大ヘリコプター「ビッグB」が何者かによって奪われ、原子力発電所の上空へ飛び立つ。 日本政府へ届いた脅迫状は、現在稼働している原発、または建設中の原発を全て停止しろ、さもなくば巨大ヘリを「新陽」(原発)を墜落させる、という驚くべきものだった。
しかも、機内にはその巨大ヘリコプターを設計した湯原の息子が取り残されるという最悪の状況だった。
テーマが原発なので、今時期的にタイムリーな内容の映画だったので、正直に言って複雑な映画でしたね~ あと、柄本明さんの台詞が方言なので、時折何を言ってるのか分からない所もあったし、その部下の髪型が変だったし、序盤、湯原の息子が巨大ヘリコプターに乗り込むシーンがちょっとイラッときちゃいました。(^o^;) 何で乗るんだよって思いました(^^;
物語も非常に濃厚でした。湯原と三島との関係、それぞれの過去、そして葛藤、事故、様々な思いが感じ取られました。
ヘリコプターの設計した湯原演じる江口洋介さんの演技も最高。
会議室で三島と怒鳴り合うシーンは凄かった。
あと、原子力技術者の三島演じる本木雅弘さんの演技と目力、特に目力が凄い!かっこいいですね~ 本木さんの映画は「おくりびと」以来です。
そして、綾野剛さん!今作はテロリスト役で登場します。 ボサボサ頭でなんとも言えない姿で登場するのですが、妙な迫力と怖さを感じました。
仲間由紀恵さんも、敵なのか味方なのか謎でしたが、後半からわかります!
犯人もまさかの予想外でした。(笑)
最後、巨大ヘリコプターが爆発して、湯原が乗るヘリコプターがギリギリ横に避けるシーンが鳥肌立ちましたね~
サスペンス邦画として非常に完成度が高い映画でした!(^o^)
傑作です!!