「ただのクライシス映画ではない、「いま」絶対に観るべき映画」天空の蜂 yohnoさんの映画レビュー(感想・評価)
ただのクライシス映画ではない、「いま」絶対に観るべき映画
元技術者である東野圭吾の、エンジニアへのリスペクトが滲む作品であるが、テーマは技術礼讚でもなく単純な原子力批判でもない。
全ての日本人に問題提起をしつつ、エンターテイメントとしても一級である。
数ある東野圭吾の映像化作品の中でも、白眉の出来といってよいだろう。
映画の舞台を現在の日本とせず、原作と同じ20年前の1995年としたのには理由がある。
映画版で追加されたラストシーンはこの作品に新たな意味を与え、私たちに深い余韻を与えずにはいない。
犯人の動機とは?
なぜ、標的として「新陽」が選ばれたのか?
そしてなぜ、犯人はみずからを「蜂」と名乗るのか?
ただのクライシス映画ではない、「いま」絶対に観るべき映画である。
コメントする