「百円生活。」百円の恋 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
百円生活。
クリックして本文を読む
安藤サクラといえばやたら「ブス」だと作品内で連呼されるが、
今作では「100円女」だって、ついに値段までついてしまった。
ところで松田優作の出身地・山口県で開催される周南映画祭で
脚本賞“松田優作賞”の第1回グランプリに輝いた脚本らしい。
そんな賞が創設されたんだ!?と驚くと共に、この役が欲しい
彼女は普通に一般オーディションを突破し選ばれたんだそうだ。
さすが気合入ってる!そう思わずにはいられない熱演だった。
ただしかしいつもの安藤サクラ節も健在、のっけから尻丸出し
掻き毟り状態でぜい肉を晒し、ドン引きの三十路女を体現する。
彼女が深夜勤務するコンビニ「百円生活」で常に流れているBGM、
「ひゃくえ~んひゃくえ~ん♪」「やすい~やすい~♪」って歌詞が
聴いてからずっと耳に残るので要注意。結局はその言葉に尽きる。
ダメ女の成長を描いているが(どんどんシャープに鍛えられていく)
あの怠慢がここまでできるか?というサクラ版ロッキーを彷彿と
させる段階を踏んだ作りに特に新味はない。恋愛面も同じくで、
どういう進歩があったのか最後までハッキリ描かれない。これは
ロッキーだと明確に進歩してましたからねぇ(エイドリア~ン♪て)
もっとスカッとしたボクサーエネルギーを十分に感じさせる熱々
ラストでも良かったような。脇にかなりの重鎮演技派を取り揃え
観応えは十分ながら、彼らのダラダラ感も作品の躍動感を乱して
つまるところは、百円の仕上がりを望んでいたかのように思える。
(なんで常にバナナ置いてくんだよ?ってあそこはイライラしたな)
コメントする