「晴ればれってほどじゃないけど」百円の恋 グッドラックさんの映画レビュー(感想・評価)
晴ればれってほどじゃないけど
晴ればれってほどじゃないけど、帰り道、歩幅が数センチ大きくなっているのに気づいてにっこりする、そんな元気をもらえました。
一子さんはぐうたらな女。彼女と、彼女の周り半径十メートル位のお話。
最初のどうしようもない停滞感からの加速が素晴らしいです。
彼女の頑張りに思わず力が入り、肘も脚の筋肉もつい反応してしまう没入感でした。
一子さんを見事に生きた、安藤サクラに拍手、拍手!
新井浩文演じるバナナマンとの距離感が可笑しくて痛々しくて。彼もまた、過渡期の男です。
一子さんの家族もバイトで出会う人達も、生々しく印象的でした。
ジムの会長と先生も良かった。どれだけの人生をサポートしてきたんだろう、深さと軽みの良い味出してました。
2015.1.12. 福山駅前シネマモード
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