海街diaryのレビュー・感想・評価
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近年の邦画の傑作
綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず、全てが好演している稀に見る傑作。腹違いの妹を軸に、人の生き方と死を描ききり、ままならない家族の形も見せてくれた。人には、いいところ悪いところがあるけど、最期に死んだ時、そこに残るものが、その人の生き様であることを教えてくれている。それが映画のテーマであると思う。
綾瀬はるかは、特にこの映画において、魅力が炸裂していると思う。テレビでは天然なところを醸し出す不思議ちゃんに見えるんだけど、女優としては骨太の演技。今後の映画界は綾瀬はるかがいる限り安心できると確信した!
長澤まさみのスパイスの効いた演技も見所だし、夏帆のほんわかした目線もとてもいい。広瀬すずは、演技力としてよりも、場面に対する力強さを感じた。綾瀬はるかに、負けてない存在感がなければ務まらない役を確かにこなしていた!
素晴らしい作品。
原作は原作、映画は映画を実感させた秀作。
淡々と流れる、水彩画の様な原作の世界観。四姉妹の個性が、立ち過ぎのところは、ま、実写の映画と言う事で。丁寧に丁寧に脚本が練られた良質の一本。感動で打ちひしがれて涙するという作品(原作もそうだし)ではないが、見終わったあと、胸がきゅんとなる、素晴らしい日本映画です。
そしてこの姉妹の父になりたい
素晴らしかった。観る前はダラーっと二時間見せられるのでは、良さが分からなかったらどうしようと思ったけど、取り越し苦労だった。
出会いのシーンが完璧で、姉妹の性格が分かりすずちゃんが鎌倉に来るのも納得出来て、あとは映像の美しさに身を委ねて心地良さに浸ってれば良かった。
キャスティングも完璧に思え、俳優の自然な演技や人間関係も素晴らしく、だだふと思うと女優って化け物なんだと怖くなった。
見たことのない綾瀬はるかだったし、長澤まさみの次女も「こんなヤツいるいる」って感じで夏帆ちゃんと広瀬すずちゃんのシーンは微笑ましかった。
是枝監督のこの自然な雰囲気はどうやって演出されてるんだろうか?構図も大好き。
広瀬すずちゃんのサッカーのフェイントに度肝を抜かれ、クラス替えの振り返ったシーンで僕の中の中学生の僕が恋をした。
父の不在
公開当時に見たがレビューしそびれていたので。
原作は未読。確かにほっこりした空気感が心地よい作品ではあるのだが、何か違和感を感じて仕方なかった部分がある。本来重要人物で人間関係の結節点でもある父親の描写が周到に排除されていることだ。もちろん本人は死んでいるのだから出てこなくて当然かもしれない。しかし映画の場合は時系列は操作が可能なので、回想シーンなどを挟むことも容易に出来る。今回は女性たちの物語だからあえて男性不在にしているのだろうとは思うが、最近の深夜アニメなどで親の存在が偏執的なまでに排除される傾向を連想して、違和感を禁じ得なかった。
この作品の広瀬すずは素晴らしい。かって角川映画のヒロインだった頃の薬師丸ひろ子や原田知世のような、本人にも再現出来ない、ある一瞬だけの刹那的な輝きに溢れていることは特筆に値する。
ちょっとダメだった
原作が好きで、映画は観てなかったんだけど評判がいいから・・・、でも姉妹たちの会話がちょっと私には気持ち悪かった、演劇っぽい。画面もワクワクする感じがなかった・・。さりげない演技みたいなとこも分かりやす過ぎるような・・・。広瀬すずのアイドル映画として観れば良いかも。大竹しのぶが良かった。
素晴らしかったです
家族や血縁というものは厄介なもので、共同体であるから壊すこともできず、しかし距離も近すぎる。ぶつかるのが嫌だから、距離をとろうとしたりもする。抑揚は抑えめであるが、家族ならではの緊張感がある。幸とすずが和むと頬も緩む。すずが暴走しないかとドキドキする。幸が壊れないか、言ってはいけないことを口走らないかと心配する。佳乃が悪い方向に走らないか、でもそうならなくてホッとする。千佳ちゃんがちょっと淋しそうと気になったりする。偉いね、そこまで家族に向き合えて、でもそれも一過性のことかもしれない。だからこそ、この貴重な時間を微笑ましく見てしまう。カットがそれぞれ短いがそれぞれ印象的なシーンが連綿と続く。4姉妹がそれぞれの個性を演じており、大物すぎる脇役陣もそれぞれが物語にうまく収まっている。監督の力量に脱帽の一作である。
すずちゃんがいい子すぎ?
すずちゃん、あんな可愛くていい子じゃなかったら展開も変わってるよね。
こんなだったらいいなっていう姉妹の最高に幸せだった奇跡の時間の切り出し。
5年後、10年後、20年後・・ 時間はどんなふうに流れるていくんだろう。
知ってる日本と知らない日本
複雑な背景を持つ子供+日常=スリリング
まず誰が観ても綾瀬はるかと広瀬すずの演技は圧巻だと思います。
他の俳優も本当に良かったと思います。
ずっとこのカッコつきの4姉妹を見ていたいと思いました。
3姉妹で海の近くの古家で暮らし毎年梅酒を作ったり小鉢がたっぷり配置された夕食を食べたり、あんな美人3姉妹が日本にいたらいいなーと思ってしまいます。
ほんのり泣いてしまいました。
みればみるほど惹かれる映画
最初はいい映画だな、くらいの感想が、見かけるたびにみてしまう、大好きな映画になってしまった。原作もその後読んで、両方とも好き。
幸せな穏やかな風景の中で、一人一人が抱える静かな怒り、挫折、悲しみ、孤独、親との確執。それらが鎌倉の海とか緑とか、空気に溶け出して流れていくような。何かノスタルジーが感じられて、少し胸が締め付けられる。きっと気づかないような小さい範囲で、共感する思いを表現してくれているのだと思う。
ラストの海辺のシーン、ただ歩いてるだけなのにいつも思い出す、大好きなシーンです。
とてもいい映画でした。
映画館にて、この映画の宣伝を見たときに、絶対見たいなと思い見ました。
出演者さんたちがすっごく豪華だなと見ていて最初に思いました。
出る人出る人が主役をできるような方々がたくさん揃っていて、やはり演技力の高い方たちが多い分、スッと入り込んで見れました。
兄弟愛が素晴らしいなと。
見ていて、家族っていいなと思いました。
腹違いのすずを妹として受け入れて
あんなに素敵なお姉さんたちもそうだし、たくさん抱え込んでいるけど、すごく素直なすずにも出る人出る人、しっかり人格や性格が見えてわかる映画で、感情移入してみていました。
14年前に母が、15年前に父が出て行っていて、腹違いの子供を妹として受け入れるって考えたらすごく波乱万丈な出来事ですが、見終えた後、とてもほっこりする映画でした。
邦画の目指すべき正解
よかった。すごくよかった。
何か大きな事件が起きたり、衝撃的なラストが待っていたりするわけではないが、観ていて面白い映画だった。
ハリウッド映画では出せない繊細さや面白さを基軸としていて、これこそ邦画しか作れないものだろう。
最近の邦画は漫画原作であったり、ハリウッドを模倣したようなものが多いなか、この映画はきちんと邦画がどうあるべきかをわかって作られていて素晴らしい。
雰囲気を味わう
特にストーリーは無い、ただ日常を風のそよぎや草木の匂い、そして鎌倉の美しい景色を愛でる。そういった作品です。今を輝く女優陣が演じていますが、10年前だったら、また20年前だったらどういった顔ぶれになっていたかなぁと想像しました。
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