劇場公開日 2015年10月3日

「「凶悪」以来で褒めたい邦画。」バクマン。 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「凶悪」以来で褒めたい邦画。

海外に推すなら巨人のヤツより、むしろこちらでしょ!?と思わずにはいられない一本。

「窮めて漫画的」な「漫画原作映画」という、本末転倒加減が良い意味で本当に気持ちよかった「ピンポン」以来の衝撃。
ここでの両作の評価の比較は置いておくとして。

画面・音楽・演出・勢い

上記の疾走感がやはり半端ではないのが共通項。

「ストーリー薄くてトントン拍子…」とか「主人公たちの葛藤が…」とか。
思いっきり切り捨てて、とにかく勢いのある「躁」な演出に徹して。
それを斬新で「眼に美味しい」演出で魅せた監督の才覚は、「モテキ」でも見せたように、いま世界に推すべきこれぞ「COOL JAPAN」の筆頭だと思う。

たとえそれが「100年残る」ことのない、インスタントな衝撃だとしても。
自分がアイデン&ティティの構成要素の多くに「MANGA」を含む、特異な進化を遂げた国の住人だとしても。

パクリ小細工得意な日本ではこんな飛び道具が出せますよ!と、数年またぎの「アヴェンジャーズ」への回答がようやく出たような気がする。

と、言っているのが原作読んでないオッサンなんだから。
やっぱりこの映画は凄いよな…

大根監督には、この勢いで「無限の住人」とか映画にして欲しいな。

とにかく作品の方向性と監督の持ち味が融合した幸福な作品。

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レビューも書かない阿呆からのフォローは迷惑千万、好きこそモノのヘタレなれ