「「凶悪」以来で褒めたい邦画。」バクマン。 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)
「凶悪」以来で褒めたい邦画。
海外に推すなら巨人のヤツより、むしろこちらでしょ!?と思わずにはいられない一本。
「窮めて漫画的」な「漫画原作映画」という、本末転倒加減が良い意味で本当に気持ちよかった「ピンポン」以来の衝撃。
ここでの両作の評価の比較は置いておくとして。
画面・音楽・演出・勢い
上記の疾走感がやはり半端ではないのが共通項。
「ストーリー薄くてトントン拍子…」とか「主人公たちの葛藤が…」とか。
思いっきり切り捨てて、とにかく勢いのある「躁」な演出に徹して。
それを斬新で「眼に美味しい」演出で魅せた監督の才覚は、「モテキ」でも見せたように、いま世界に推すべきこれぞ「COOL JAPAN」の筆頭だと思う。
たとえそれが「100年残る」ことのない、インスタントな衝撃だとしても。
自分がアイデン&ティティの構成要素の多くに「MANGA」を含む、特異な進化を遂げた国の住人だとしても。
パクリ小細工得意な日本ではこんな飛び道具が出せますよ!と、数年またぎの「アヴェンジャーズ」への回答がようやく出たような気がする。
と、言っているのが原作読んでないオッサンなんだから。
やっぱりこの映画は凄いよな…
大根監督には、この勢いで「無限の住人」とか映画にして欲しいな。
とにかく作品の方向性と監督の持ち味が融合した幸福な作品。
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