フューリーのレビュー・感想・評価
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近距離戦車戦の大迫力
後味はあまり良くない。戦争映画は大体後味は悪いが。最後の方で、戦車1台に対してナチスが何百人も対抗してるのになかなかやっつけられないのは、ちょっと不自然というか、ナチスをマヌケな感じに扱っているような印象を受けた。たった一人生き残ったノーマンが戦車の下に隠れていて、ナチスの1人が彼を見つけたのに見逃したのはどういうことだったのか?
戦争の不条理を描いている映画と言えるが、個人的にはこの映画の最大の見所は戦車戦である。実際あのような戦いだったのかはわからないが、戦車同士が近距離で戦うっていうのは映画であってもかなり迫力があり圧倒された。
※印象に残ったセリフ
たった一台残った戦車で、数百人のナチス軍と戦う決意した時、ボイド(聖書をよく引用するので、通称バイブルと呼ばれていた)が、言った。
私は、「だれを遣わそう。だれが、われわれのために行くだろう。」と言っておられる主の声を聞いたので、言った。「ここに、私がおります。私を遣わしてください。」といった時、ドン(ブラッドピット)がイザヤ書6章8節と続けたことだ。なんと、聖書とは無縁と思われたのに、ドンが聖書に精通していたなんて、ちょっとジーンときてしまった。
映画史上最低、最悪戦争映画。!
この映画、私は嫌いです。
見る前は楽しみにしていた映画でした。
本物のタイガー戦車が登場し、M4シャーマン戦車も出るという事で。
何処が嫌い(不愉快)か?
戦死した戦友の代わりに配属された新兵に「捕虜を殺せ」だの占領地のドイツ女性を「抱け」などのブラビの言動は本当に不愉快です。
これらのシーンにはもっと倫理感との比較が必要です。
「メンフィスベル」の爆撃目標で搭乗員と意見が対立するように。!
そうすれば、観客も考えると思います。!
異常時だからこそ問われる人間性。!
これらのシーンを見ていて途中で退席しようと思った程です。
この映画を絶賛する人達は「まさにリアル」これが戦争の真実だと。
そして戦争は悲惨。→素晴らしい反戦映画と言う事ですか?
このような意見をもっている人達に反論します。
1これは映画です。映像を見て不快になる映画はいい映画ですか?
確かに戦争は醜い現実があるのでしょう。しかしそのような状況でも人間らしく生きた人、命を投げ出して他の人を助けた人も多くいます。
それも真実としてあるのです。
また、戦闘シーン(爆発したり炎が燃えたりする)の画像を見てばっかりいると悪い影響を受けると言う人もいます。
でも人間の心理にはそのような映像を見る事によってストレス発散になる事もあるのです。
スターウォーズで宇宙船が爆発したからと言って船内の人が沢山死んで残酷と言う人はいないと思います。
確かに「アウトレイジ」みたいな映画は度が過ぎていると思います。
余は自分の理性でどう消化するからです。
私は、この映画は消化出来ませんでした。
2・この映画、リアルさに欠ける戦闘シーンが多くあります。
タイガー戦車があんな近い距離で砲撃を始めません。
射程が1000mm以上ある88mm砲であれば接近戦は挑みません。
より、リアルな演出にするには、見通しの悪い出会いがしらの設定にするとか、戦わないで逃げてもいい訳です。(ブラピがのるシャーマンが)
それもこのタイガー1型イギリスホービントン博物館にあるアフリカ戦線(1942年初期型)で捕獲されたものであり1945年4月(ドイツ降伏月)ではミスマッチです。それも1両だけ。
この時代タイガー戦車であればタイガーⅡ型(ケーニヒスティーガー)が正式化されているのでこちらがの方が自然です。
意固地な考えかもしれませんが「タイガーの本物だしとけば文句ねえだろう」的な製作者側の意図があった様に思えてならない。
ドイツ敗戦前であれば「ヘェツァー」
駆逐戦車が妥当と思います。
実際に末期の重戦車大隊は「タイガー」戦車の補給が出来ず「ヘェツァー」が支給された事実もあります。
後、最後の武装ss親衛隊との戦闘です
が国民てきだん兵師団ではありません武装ssであれば対戦車ロケット弾(パンツァーファウスト)も多数装備しています。
あんなにやられません。
そもそも1945年4月であればドイツ軍はソビエト軍に降伏するより米英軍に投降しようとしてたはずで沢山の投降するドイツ軍がいたはずです。
東部戦線ならまだしも果たしてあんなに大規模で士気が高い(それも歌を歌って)武装SS部隊がいたのでしょうか?
ブラビはこの映画で何を言いたかったのでしょう?
やはり戦争とは残酷で醜いもの!
アメリカ人もナチスとそんなに変わらない事!
だったら違う形で表現してもらいたかった。
何を持って「本年度、アカデミー賞最有力候補」?
アカデミー賞とれましたか?
日本アカデミー賞ですか?
本場アメリカですよね!
取れる訳ありません。!
貴重な戦闘車両も映画が駄目だと全然映えませんね!
私も戦車マニアの部類に俗する人間と思います。
「本物のドイツ戦車が出るから戦車マニアだけは喜ぶだろう。」の見下す意見や、「細かい事をつべこべ言うな!」等の記事や意見をよく目にします。
マニアとて人間です。理不尽な意見には承伏出来ません。
いいですか、細かい所まで製作するからこそ納得し、多くの人が感動出来ると思います。
この作品のタイガーは確かに本物です。知らない人は「この時代にこの戦車があったんだ。」と間違った認識を持ちます。それも本物がゆえに!
それはいい事ですか!
間違いは間違いです。!
「プライベートライアン」にも「タイガー1型」が出てきますがこちらは再現車ですがツィーマーメリットコーティングがしっかり再現してあり中期型の特徴をしっかり再現してあります。
製作者側の努力が感じとれます。
そういう努力に人は感動するのではないでしょうか!
昨今、エヴェンゲリオンの庵野さんが話題になります。
物凄いこだわりです。
常軌をいっした電信柱マニアです。
この姿勢が多くの人を納得させ感動を与えるのでは!
「パールハーバー」の零(レイ)戦は本物です。ですが、大きな間違いをしています。
塗装の色が後期の緑(濃緑色)です。
これは、監督の零(レイ)戦のイメージでそうなったそうです。
いろんな考えあっていいのかもしれまんが妥協出来る事と出来ない事があります。
「私は納得出来ません。」
長くなって申し訳ありませんが「より多くの人がより感動する映画を。!」
それが私の意見です。
時代考証も適当で中身の薄い残酷映画です。!
シャーマニアもショック間違いない!
日本兵がやったらA級戦犯で絞首刑ですね。
ドイツ軍と戦う戦車乗りを描く物語。
随分前にTV鑑賞したものをレビュー。
大好きなブラッド・ピット主演製作のミリタリーアクション。でも、個人的にはまったく評価出来ず、嫌悪感すら感じた映画でした。
捕虜の虐殺を当然のように描き、解放地の家に上がり込み少女を犯し(何故か少女が米兵に恋をするオマケ付き)・・・どこまで俺様アメリカ様の映画なんでしょう。
クライマックスのアクションも迫力は感じますが、相手がシューティングゲームのモブキャラ扱いのドイツ軍では、リアル感がなさ過ぎて緊迫感を感じることはありません。
そもそも、相手は大人数とはいえ歩兵部隊でしょ?そこに留まる位なら走って友軍探しましょうよ。何か格好良いこと言っていましたけど、目的を見失って死に急ぎに部下を巻き込んでいるようにしか見えません。
う~ん、これがオールタイムベストってことは、私の感性って余程ズレているのかな?"
現代だからこそのリアル
戦争反対
ある意味、一番効果的な反戦映画なのかもしれない
なぜか、デフォルメされている場面が多い、街で出会った姉妹がすぐに死んで目の前に蝋人形のごとく横たわっていたり。
メタファーみたいな展開でもある、常識的なタイピストが戦闘マシーンと命名され最後まで生き残ったり。
そして、最後の戦闘は戦車一台5人とナチスSS数百人との戦い、もはや狂気の選択、凄まじいスペクタクルも空しいのは恐ろしい演出。
戦争は自己満足と自己中による指導者の選択の結果だが、戦争にかり出される庶民もまた狂気に導かれて鬼にならざるを得ない、神も仏もない、それが現実、現実にはロマンも夢もないことを教えてくれる希有な戦争映画だ。
素晴らしいというか、エンタメと芸術と政治性と哲学を兼ね備えた名作です。
過去鑑賞
お金がかかっているだけあって、とてもリアルに見える映像でしたね。
ストーリーとしてもいろいろ詰め込んであったので、2時間を超える作品でしたが、飽きる事なく最後まで鑑賞出来ました。
ただ、時期が1945年4月だったり(そんな時期にあんな綺麗な格好したその割りには装備が貧弱なSSの隊員300人が何していたんでしょうね?)とか、動けなくなった戦車一台にあれ程手こずるのも納得いかなかったり、そのせいで、たった5人で300人相手に戦うという一見熱い展開も実はたんなる大虐殺に感じてしまいましたし、ウォーダディことブラッド・ピット演じたドンを狙撃した狙撃手の状況にそぐわない格好に驚かされたりと、 ミリオタではない僕からしてみてもツッコミたくなる箇所はあるのですが、でも個人的には十分楽しめました。
特にM4シャーマン戦車vs. ティガー重戦車は鳥肌が立つくらい迫力のあるものでしたよね。あれだけの短時間の映像で戦力差が格段に違う事を知らしめながら、搭乗員の恐怖もまざまざと伝わってきましたし、今までの戦車同士の戦闘を覆すようなスピーディーで緊張感あるこのシーンだけでも一見の価値があるかと思います。
戦闘シーンと言えば、全部が曳光弾という訳でもないのでリアリティさには欠けてしまいますが、弾道の軌跡がわかる新たな手法もなかなか良かったかと思います。
It's my home. インパクト大の戦車戦!
最近戦車関連にハマっていて色々と観初めているのですが、本作は本当に凄かったです。さすが博物館から本物借りてきているだけあって良くできてますわ。
序盤の闘いから市街地まで、中盤のシャーマンvsティーガー、そして最後の戦闘とガッツリ戦車を堪能できます。まぁ、最後の戦車に籠城しての闘いは既に戦車が動けない状態だったのですが、中盤のシャーマンvs ティーガーの闘いは大戦中の戦闘をリアルに再現しているようでメッチャ手に汗握りました。撃ってもあまりダメージにならない丈夫なティーガーに対してシャーマンは一撃でやられ、味方がドンドン減っていく中で装甲の薄い後ろまで回るりこむまでの緊迫感。戦車内のやり取りもちゃんと観れるのでこっちまで緊張が伝わって来ますし、戦車同士の闘いの迫力が半端ないです。すっごいリアルで、実際にこういう戦闘が行われていた事が伺えます。
"ウォー・ダディ"ドンを演じるブラッド・ピット。一本筋の通った戦車乗りの軍人が様になっています。新兵のマーチンにわざわざドイツ兵を殺させるとかメッチャ嫌な上司かと思ったのですが、殺しを覚える事が戦場で生き抜く為には不可欠だったから殺らせたのでしょう。戦争の現場をちゃんとわかってる行動です。
その他の隊のメンバーもシャイア・ラブーフ、マイケル・ペーニャ、ジョン・バーンサル、ローガン・ラーマンと豪華です。私生活では問題児のシャイア・ラブーフが聖書を愛読する善い人ポジション。あ、スコット・イーストウッドもちょこっと出てたんですね。
しっかり戦争の悲惨さを描けているのは自身も海軍出身の経歴を持つデヴィット・エアー監督ならではですね。以前クリント・イーストウッドが「戦争を美しく語るものを信用するな、彼らは決まって戦場にいなかった者なのだから」と語っていたそうです。デヴィット・エアー監督は自分の経験に基づき、色々とこだわり抜き戦争の悲惨さを伝えてきていると思いました。戦争映画としても戦車映画としても良作でした。
戦争と人間性
戦争は悲惨だ
ということを伝える映画。
指揮の良さと運の良さから生き残ってきた戦車一台。
その隊長の神通力も部隊全体には及ばなかった。
そして最後には自分の戦車にも。
それにしても戦車戦というのはこのように戦われていたんだと勉強になった。
占領した町での行いは、それが戦争なんだろうが、略奪・暴行・凌辱。
あれは同意の上の事と主張するのだろうか?
いずれにしても悲惨ではある。
どこの国も戦時には同じようなことが行われる。
望まない命のやり取りしていると人は尋常ではいられないんだろう。
あの町の部屋でのひとこまが物語っている。
最後の決断は戦うことに疲弊した、ある意味自殺だったんだろう。
戦車映画
もういい、わかったよ。戦争が悲惨だってことは。よせよ、もうわかった...
【ブラッド・ピットの魅力満載 戦車映画の傑作。苛烈な戦闘シーンを描くことで、強烈な反戦映画としても心に残る作品である。】
ー”FURY :激しい怒り”と殴り書きされた砲身を持つ、M4中戦車シャーマン。ー
その戦車を指揮するのは、ウォー・ダディーの異名を持つ、ドン・コリアー軍曹(ブラッド・ピッド)。歴戦の猛者である。
彼の部隊は、(今にして思えば、凄い陣容なのだが)
・バイブル:役割 砲手 冷静沈着、聖書を暗記(シャイア・ラブーフ:彼がプライベートで、今作後も偶に起こす警察沙汰を知っていると、この役が少し笑える・・。)
・ゴルド:役割 操縦手 酒好きだが、頼れる漢(マイケル・ペーニャ)
・クーンアス:役割 装填手 人間味が一番あるかな。お調子者だが、勇気ある行動に沁みる事になる(ジョン・バーンサル)
そして、美味しいところを全て持って行った
・ノーマン・エリソン:役割 副操縦士 新兵 事務担当のタイピストなのだが、何故か”FURY ”に搭乗する事に・・。(ローガン・ラーマン)
北ドイツの村を制圧したあと、束の間の休息を楽しむウォー・ダディー達。怯える、美しい未亡人エルマと従妹エマに気を使いながら、ウォー・ダディーは、紳士的振る舞いで、料理を作る様に頼み、エマがノーマンに惹かれている様を見たウォー・ダディーの粋な計らい・・。
(彼が、歴戦の勇士の顔の反面、優しい人間性をしっかりと持っている事が確認できる・・。こういう部分をきちんと描くことはとても大切・・。)
が、戦禍は止まない・・・。
再び進軍するウォー・ダディー達。
そして、”クロスロード”の確保のための絶望的な戦いが始まる。
シャーマン戦車とティーガー戦車との唸る砲弾の音も記憶に残る死闘の数々も凄まじく、更に”クロスロード”の5人対ドイツ精鋭部隊500人(と、当時の資料に記載)の戦いは更に凄まじく、息を飲んで大スクリーンに見入った作品。
(数年後、NHK-BSで観たが、面白さ変わらず。)
<戦車戦をメインに据え、苛烈な戦争を描きながら、”強烈な反戦思想を込めた”映画の傑作だと思います。>
<2014年12月4日 劇場にて鑑賞>
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