テスター・ルームのレビュー・感想・評価
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口から化け物はダウト
実話を基にしているだと…
ベロンッ
この味は!
ウソをついている味だぜ…
途中まではハラハラドキドキで釘付けだったのに、ジェーンの口から化け物が出てきた時になんか引いちゃった。
実際にオックスフォード大学で行われた実験の詳細はわからないけど、あの化け物は脚色しすぎでしょ。
本当は化け物なんかいなくて、人間って怖いよね、でも科学では証明できないあの現象はまさか…みたいな含みのある感じでよかったのに。
出演者は美男美女ばかりで眼福。
特に女性陣が可愛すぎる。
着地点がいまひとつ…
精神疾患に関する持論を証明できれば、沢山の患者を救うことができる。
ジョセフ教授の強い信念に賛同した二人の学生、教授化記録のためのカメラマンをバイトで雇う。
しかし大学から助成金を打ち切られる。
それでもなお実験を続けていく。
しかしその内容は、少女ジェーンを監禁し、薬漬けにし、24時間監視し、大音量の音楽などで精神的に追い詰めるものだった。
少女は、彼女詩人が作り出したもう一つの人格があり、それを登場させ退散させることで病気は治ると教授は信じていた。
ところが度重なる超常現象…
映画は1970年代のイギリスが舞台で、医療も試行錯誤だった。
自分の息子が少女と同じ病気で死んだことから、教授はその治療方法に並々ならぬ思いを持っていた。
現代の我々の視点でこの取り組みを見れば、直ぐに駄目だとわかる。
ではこれはエクソシストへとつながるのかと思っていたら、ジェーンの生い立ちがわかってくるが、そこにはどうしても悪魔とか悪霊とかそんなモノが漂う。
結局超常的パワーで二人の学生は死に、少女は自らの内部から放った炎で焼け死ぬ。
この事件の容疑者としてカメラマンが取り調べを受けるが、彼は既に精神が崩壊状態だ。
映画の最後にこのカメラマンが、カメラのカットイン、カットアウトを示すお決まりの合図、手のひらを打って映画は終了する。
悪霊の問題は解決されず、少女も仲間も死に絶え、教授だけがどうなったのかわからないまま終わってしまうのは、いかがなものかと思う。
悪魔
心霊現象を引き起こす妙な雰囲気の病んだ少女に目をつけた教授がその子を引取り、自分の研究である超常現象実験を延々とやる。
少女の正体は過去カルト集団によって洗脳と儀式を長期間やられていたようだ。名前を変えて養子になったけど、精神を病んでしまっている。
研究のために雇われたカメラマンの青年が少女の正体を解き明かし、少女を救おうとするが、覚醒した少女に追い出されて(助けられて?)少女は自分に火をつけて焼身してしまう。
という内容。
唐突な口から触手とそれを見てない!?と思われる周りの人間。意味深な冒頭の最初のシーン、見えない誰かが着いてきていると思わせての、特にそんなことはない少女が記憶を忘れてて(というか人格が変わってて?なのかな?)カルト時代の少女が超常現象を引き起こしてた感じ。
でも停電の中の心霊現象とかいい感じに不気味だった。
天罰ルーム
超常現象は人の負の感情エネルギーが引き起こす…という持論の大学教授。
講義を受けた学生の一人は、ある実験に記録係として参加する。
それは、精神疾患の少女を実験台として隔離し、実証を試みる…というもの。
1974年にイギリスで実際にあったとされる実証実験とその顛末を“基にした”スリラー。
期待値は下げて見たのでまあ退屈はしなかったが、“基にした”というのがミソ。
つまり、事実に沿った部分もあり、脚色した部分もあり、それが何だか本作をうやむやにしている気もした。
スリラーでもあり、ホラーでもある。
一人でに開く車のドアとか、謎の物音とか、“何か”の存在とか。
事実を基にした信憑性が加味され、じわじわ抑えた恐怖演出はまずまず。
途中までは良かった。
が、途中からあからさまなオカルト描写やモキュメンタリー風映像がそこら辺のB級ホラーと何ら変わりナシ。
これはオカルトか、科学か。
そこにカルト宗教集団の話とか教授と3人の助手と被験者の少女の歪んだドラマが加わり、一体何をメインにしたかったのか、支離滅裂。
ラストの実録映像や残された写真など、この実証実験は本当にあったのだろうが、中身は疑わしい。
おそらく、題材はノンフィクションでも、ほとんどフィクションだろう。
だって、ねぇ…。まあ、見て貰えれば分かる筈。
実証実験自体は興味深い。
でも、やってる事は犯罪レベル。
精神疾患者を監禁し、時には虐待紛いの仕打ちをし…。
実験者たち…特に教授こそキチ○イ者。
非道な行いを犯した者たちには必ず天罰が下る。
作品は嘘っぱちのようでも、それだけは真実。
意外と道徳的…?
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