マフィアは夏にしか殺(や)らない
劇場公開日 2017年6月3日
解説
1970年代シチリアを舞台に、初恋の女性を振り向かせるべく奮闘する男の成長を、マフィアにまつわる史実を交えながら描いた人間ドラマ。イタリアの俳優ピフことピエルフランチェスコ・ディリベルトが原案・脚本・主演を兼ねて初メガホンをとり、国内外で数々の賞を獲得した。マフィアの犯罪が日常化しているシチリアの都市パレルモ。個性的な男の子アルトゥーロは、思いを寄せる同級生フローラに告白できず悩んでいた。そんなある日、フローラがスイスへ引っ越すことに。時を同じくして、アルトゥーロの恋心を知る唯一の人物であるキンニーチ判事が暗殺されてしまう。やがて青年になったアルトゥーロは、キリスト教民主党の代議士秘書としてパレルモに戻ったフローラと再会を果たすが……。日本では「イタリア映画祭2014」で上映後、17年5月よりヒューマントラストシネマ有楽町で開催の「Viva! イタリアVOL.3」にて劇場公開。
2013年製作/90分/イタリア
原題:La mafia uccide solo d'estate
配給:パンドラ
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2019年1月6日
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鑑賞方法:VOD
マフィア映画といえば「ゴッドファーザー」を連想する人も多いと思う。
この映画は1人の少年の恋模様を中心にパレルモのマフィアと絡んだ政治背景を描いています。
コメディタッチなのでかなり軽快で見やすい!
ただイタリアの歴史を多少知っておかないと多少見にくいかもしれない、、
見ながら調べるだけでも良いかもしれない。
時々映し出される当時のニュース映像が印象的。
フローラがそうであったように近くにいてもマフィアとの繋がりに気づかなかったりするのは、純粋に怖いと思ってしまった。
自分の知らないところでで事が進むことがあるように、『知らない』ことはある意味罪だったりするのかなぁ。
ラストにアルトゥーロが子どもに関わってきた人物たちの死に場所を巡って説明していくホームビデオ風なシーンが好き。
あそこで実際に70年代のパレルモの情勢や歴史を実感できた。
本当にあったことで、様々な犠牲者の上で成り立っているのだと。
見やすさと深みもあって見てよかったと思った作品。
新年1発目だったのですが、良作でのスタートで嬉しい☺︎
1970年代のパレルモで実際にあったマフィアと政治のトラブルに、そこで育ったドジな少年のコミカルな恋物語をメインにしたフィクションを織り交ぜた話。
可愛い転校生に一目惚れするも間が悪くドタバタ空回りする少年が可愛らしくも面白おかしく、その裏で起きているマフィアによるトラブルの数々が恐ろしい筈なのに重くなく入ってくる。
最後はの展開はあっさり唐突で少しもの足りない感じはあるものの、なかなか面白かった。
2017年6月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
マフィアとの戦いを1人の男の人生に絡めて上手く語った。
2017年3月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
主人公の少年時代を恋愛モノ中心に進ませアンラッキーな感じの行動が全て裏目に出て滑稽で。
ソコにマフィア絡みの話を挟み全体的にコミカル過ぎて事の重大性が伝わって来ない。
主人公が大人になり相変わらずのアンラッキーだが可愛かった少年から大人の彼を観ているとイライラする。
少年時代から引きずっていた恋愛も成就し単純な展開と思いきやラストに解るパレルモの都市とマフィアとの社会問題と重大性が!?
少年のコミカルな話のフィクションとソコに絡むノンフィクションなマフィアの事件性を重く描かない分、解りやすく鑑賞出来る。
マフィアの実態を暴くのにどれだけの人々が犠牲になったのか考えさせられるラストの演出が素晴らしい。
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