「ラストの描き方が謎を呼びます」ローマに消えた男 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
ラストの描き方が謎を呼びます
クリックして本文を読む
イタリア統一選挙が差し迫る中、支持率が低迷している野党の書記長が失踪。窮地に陥った書記長の腹心は、書記長の双子の兄弟を担ぎだして、難局を乗り越えようとする・・・。
そう言うあらすじだと、もう少し、ドタバタして喜劇的に描かれても良いと思うのですが、意外や意外ドタバタ喜劇的ではありません。意外に、深いテーマが、非常に上手く描かれています。
何と言っても、一人二役のトニ・セルビッロですかねぇ。エンリコは現在の問題にひとりで深く悩む感じであったのに対し、ジョバンニはエンリコと違い、ウィットに富んだコメントを多発するちょっと“危険な“キャラ。全く違うキャラを、非常に上手く演じきっています。いやぁ、見事。彼の見事な演技があるんで、この作品が成り立つんですよね。
それと中々意味深だったのが、ラスト。あれは一体・・・と言う感じで終わります。いやぁ、観客に考えさせるという演出ですが、まんまと考えさせられますねぇ(笑)。あんまり書くと、ネタバレになってしまうのでかけませんが、元に戻ったとする解釈と、実は・・・と言う解釈の二通りの解釈が可能です。
って言うか、どちらかと言うと、後者?
コメントする