ソロモンの偽証 後篇・裁判のレビュー・感想・評価
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藤野さん、うまかった。
あんまり評判良くないみたいだけど面白かったな。 原作を読んでいないのですがこれはこれでコンパクトに前後編で上手くまとめていると思うのですが。 それぞれの大人や子供の考えていることを学校裁判というさらけ出す場所で真実に突き進む、その結果がどうであれ真実は変えられず、それぞれが傷つき再生していくことに。 なんといってもやっぱり主人公の藤野さんが俺は上手いと思うんだけど。新人でこれだけ声張って眼力あるってなかなかすばらしかったです。他の子役たちもそれぞれ個性が出ていてよかったけどな~。 満足のいく後編でした。
真犯人を当てる謎解きのミステリーではない
酷評されている方が多いようですが、私はそれほどひどいとは思いませんでした。無論よくできた小説と比較すれば、小説に軍配が上がるのは当然のことですが…。ミステリーとはいっても、もともと真犯人が誰かという謎解きのミステリーではないだけに、そこのあたりを少しミスリーディングをしたことが影響してるのでしょうね。 ただ、原作になかったことと、原作から割愛された内容については異論がありますね。もともと藤野涼子が柏木卓也から「口先だけの偽善者」と罵られる話は原作には全くありません。涼子の裁判にかける動機を説明するためでしょうか。また、原作ではほとんど登場しなかった三宅樹里の母親がやたらと出てきます。永作博美はすごく上手いのですが、物語の中では雑音になっています。さらに、野田健一にはもっと重要な役回りがあるのに残念です。あと、判決が出た後の話は余分ですね。 いずれにせよ、今後邦画を観ていて、あの時『ソロモンの偽証』にでていた俳優さんだね、ということが多くなりそうです。
真っ直ぐに生きたい
この映画で、或いは原作で取り上げているテーマにある様に、人生後悔無い様に真っ直ぐに生きていきたいと感じました。 若い頃は何も怖くなく、自分の思う通りに生きていけても、年齢を重ね、背負うものが重く大きくなっていくと人間段々真っ直ぐに生きる事が難しくなりますが、この映画を観終わって、もう一度真っ直ぐに生きて行きたいと思いました。
面白かったのか?
よくよく考えると、妥当なところに着地した感があり、驚かされることも、泣かされることもなかった。 退屈せずに観れたけど、面白かったか?と聞かれると、ちょっと疑問な感じがした。 そして、一番最後のシーンも、前篇・後篇と引きずった割に、やっつけ感があり、残念だった。
途中で先が見えてきますが、その上で心にドーンと響く展開でした。自分...
途中で先が見えてきますが、その上で心にドーンと響く展開でした。自分も劇中に入って一緒にあの夏を過ごした気分です。ハラハラドキドキは前編の方があった、と息子は言ってます。歳の違い=感じ方の違い、ですね。
映画より連続TVドラマにした方が良かったかも?
関係者並びに鑑賞者の方々に非常に失礼な見出しになったが、結局、前編・後編の映画にした意味が極めて弱かったと言わざるを得ない。前編を期待した方々はさぞがっかりしたころだろう。たとえ現実離れした中学生の学芸会もどきでも面白ければ何も文句は言わない。 連続TVドラマにした方が良かったというのは、個々の主要人物のクライマックスをもっていく場面が多く、ラストがどうのこうのより、それらを区切ることによって、次回に期待を膨らませる流れになったと推量できるからである。監督の力量が竜頭蛇尾の映画にしてしまったことへの不信は拭えない。 そもそも宮部みゆきの原作ミステリーのほとんどは、サスペンスではなく、大胆な構成で人間群像の織り成す「謎のプロセス」に真骨頂がある。宣伝文句にある「衝撃の結末」などさほど用意されていないのは分かっていた。 したがって私は前編でも同じく低評価をしたので期待はしていなかった。わざわざ観たのは、主演の「藤野涼子」が際立って凛としていたからだ。敢えて肯定的評価をすれば、それだけでも意味があると言えば言えるかも知れない。しかし、それだけである。 成島出監督に当分は期待できないが、藤野涼子(主人公と芸名を同じにしたセンスに疑いがあるが)だけは今後も注目しておきたい、という意味で、本作は「駄作」ではなく「凡作」としたい。
配給会社と広告代理店の罪。
前篇を酷評し 後篇はビデオで良いと思いましたが、 その責任と 宮部さん原作への微かな期待を持って 劇場へ。 正直、 ここまで酷いとは、 思いませんでした。 学校内裁判の必然が不明のまま ダラダラと時間が流れ、 個々の人物描写も、 置き去りに。 そして長すぎる尺を無駄に使い、 分かりきったエンディングと インチキなハッピーエンド。 脚本も そんなこと言わねえよ〜な オンパレード。 学芸会的な アマチュア子役達は 相変わらずで、 ベテラン陣に救われたカンジ。 TVサイズの学園ドラマを ミステリーと偽り期待させた、 配給会社と広告代理店の罪。 宮部さんには、 毅然と断って欲しかった。 ほとんど体育館のロケーションと、 新人役者多数起用の低予算制作で、 さも儲けたんでしょうね。 3600円と、貴重な時間を返して欲しい。 年間たくさんの映画を劇場で観ますが、 2本合わせて人生ワースト1でした。
豪華な学芸会
こんな法廷があるならぜひ傍聴したい。でも、関係ないのに傍聴ではもろヤジウマ。関係あるのも微妙だけど。中学生の演技者って俳優?子役?どちらとも判断しかねる立ち位置。その中で藤野涼子は役名を芸名にした。彼女はこれから成長して女優もしくは名女優になっていくかもしれない。その過程で「ソロモン」の藤野涼子という名は重荷となるのか、はずみとなるのか。藤野涼子から「ソロモン」が外れたとき、どんな役者になっているか楽しみだ。役者として一番気になったのは柏木役の少年。出番は少ないが物語の核となる役どころ。「口先だけの偽善者が一番悪質だ」とひとの心を血だらけにし、自分はとっとと死んでしまう。「話がないと誘っちゃいけないんだ」と友人に言うような、めんどくせぇ奴。顔と声、しゃべり方など独特なものを持っている。藤野とともに今後気にしていきたい役者だ。
うーん
始まって10分で飽きました。 観てて思ったのは、プロの大人の俳優さんは凄い!ってことでした。いくらオーディションしたとはいえ、子どもたちの演技がきつかった。 あと、セリフ。原作にはなかったセリフでひきました。いらないでしょ。 演技でふと思ったのは、大人の人たちは、ほぼ舞台経験者ばっかりで安定感抜群。特に松子のお母さん役の池谷のぶえさん。小劇場出身。前から大好きな女優さん。さすが!という感じです。 これは、子どもが主役だけど、演技では大人がいないとめちゃくちゃになった感ありの映画です。
2部作にした事の弊害
原作を2時間に詰め込めれないという制作側の意図が裏目に出た感が強い。 前編であれだけ引き込まれたのに後編は、無駄に長さを感じてしまった。 ただ役者陣のオーラの消し方は凄い、皆さんただのおっさんと叔母さん 中学生達も中学生日記を思い出させる普通な子の起用には☆5つ
『ソロモン』って何かがわからないのは私だけ?
調べると深い意味があるんでしょうね。映画だけ観た私には、ソロモンというカタカナの意味が、わかりませんでした苦笑…。これから公開映画宣伝の最後に、前編を振り返る映像が軽く流れました。 前編を忘れないうち、早めに観ることをオススメします。 学生さんに観て欲しい。イジメや自殺について考えさせられる良作だと思います。 推理していく映画としてを強く期待すると、物足りなさがあるかもしれません。 泣いている方が結構いました。
前編で期待が高すぎたかな
原作を読まず、前編が面白かったので期待していた後編。裁判が進むにつれて、真実が明らかになっていくが、一転して弁護人の謎が明かされていく。多少のわざとらしさや、死んだ柏木くんが悪すぎて同情できない部分があったものの、ラストの検察官と弁護人のやり取りには胸を打たれる。 エンドロールで流れるU2(with or without you)が良く合っていた。
前後編での半端な断絶が気になる
後編単体ではなく全体の評価として。 キャラクターの行動原理が若く未熟で中学生らしい勢いでストーリーを押し切る。 しかし、その勢いに比して、展開が間延びしているように感じられてしまうのは、裁判ということで淡々と進めているだけではなさそうに思う。 主人公涼子視点の話なので涼子のキャラクター掘り下げはされてるものの、事件の根幹に関わる神原や柏木ですら、ストーリー上で必要な部分を表面的になぞっただけに思える。それは中学生ゆえの短絡なのかもしれないが、ならば三宅親子を描きすぎてる感じが否めない。 そして、大人は全員脇役だからと言わんばかりの適当な扱いすぎて、校長の生徒評価や、担任女性教師の変化や展開、テレビ関係者や報道の放置っぷりに違和感がある。 大人キャラクターにある前後編での断絶が、事件と裁判の切り分けで意図されたものなのであれば、校長や担任教師のその後もばっさりやっても良かった気もする。 大出の手下二人はばっさり切ってるんだしできなかったことはないと思うのだが。 その辺りの意図がわからず、大人になった涼子の回想で語る形式なことに意味を感じない。 涼子の主観的な話としてなら脇の大人を描きすぎてるし、大人になった現在と当時の大人の対比としては描写が足りない。 締めの現校長との会話も、どうまとめたかったのかわからずすっきりしなかった。 事件の真相と裁判の結末がちゃんと落ちた分、一層。 原作の戦闘力と子役の力で高い質ではあるものの、前後編の映画の作りとしては疑問が残る。星2.5。
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