ソロモンの偽証 後篇・裁判のレビュー・感想・評価
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心の声にフタをするな
柏木と神原の二人の間だけの話だったので、終わって見ればまあそんなもんかと矮小感を抱くのは否めない。それぞれの伏線が回収してああそうだったのかというようなミステリーというよりか、神原の隠してた秘密がそれぞれに繋がっていく仕組み。柏木が自殺した理由がピンとこないというか弱い。何で死んだんだ?中学生達の殴りあいのような演技は見れて良かった。全体通して樹里と松子がらみのエピソードが一番心にきた。神原が大出が松子をいじめた過去を樹里が見ている前で追及する場面がハイライト。ラストは大人の藤野が「あの後友達になった」5人が校門から別れて幕。
結局は清く正しい物語
前編に引き続き、安定した映像表現には満足したけれど。後編の物語は前編ほど面白くなかった。むしろ陳腐に感じた。まぁこうした流れや帰結は妥当なんだろうし、これ以外の刺激や悲劇を求めることは教育上よろしくないんだろうけれど、少しでいいから他にはない何かがほしかった。
観賞時間を長く感じたし、残念ながら、原作も読んでみようとは結果的に思わなかった。
現実的で社会を写し取っているような作品のようで、実は非現実的な夢物語というような印象を持ってしまった。
ありえねー、ありえねー、ありえねーけど面白い。何だこの不思議な作品...
ありえねー、ありえねー、ありえねーけど面白い。何だこの不思議な作品は。前編後半でガクッと来たはずなのに…
そもそもこうしてぶっ続けで見ていることが惹きつけられている証。裁判最終日のところで食事外出、気になってもう飯なんかどうでもいい感じだった。
急いで帰って鑑賞…結末は正直微妙だった。事件自体の結末はある意味予想通り。その奥に隠されたもの…これがなんとも。しかし決して見て損した感はなかった。
・黒木華、最後までかわいそうだった。抱きしめたい(笑)
・永作博美、唯一の見せ場も説得力なし。そもそも童顔が母親感なし。
・小日向校長、美味しいとこ持っていったなあ、あんたが一番ラッキーじゃん。
浮き沈みの激しい作品。しかし単純に…面白かったよ。
前編を観て、すぐに後編を観たくなる映画です。 全ての登場人物が不気...
前編を観て、すぐに後編を観たくなる映画です。
全ての登場人物が不気味で疑わしく見えます。
特に石井杏奈さんがすごかったです。
とても面白いです。
藤野涼子再発見
「おとな」でも「こども」でもない、中学生を主役にしたところが、この作品の最大のポイントです。「おとな」であれば、適切な対処や回避してやり過ごす問題を、この年頃では、かわす方法を持たず、真正面から受け止めてしまいます。「こども」であれば、傷つくことはあっても深く考えることができず、裁判などという実際的な手段には及ばなかったでしょう。その意味で中学生という設定は絶妙だと思えます。
生徒役の子らの演技が素晴らしい。この時期特有の多感さ、純粋さ、未熟さが圧倒的に伝わってきます。「おとな」の良識や欺瞞とも見事に絡み合って、彼らの演技を引き立てています。
この作品を見る「おとな」としては、彼らの傷つきやすい心情や、真実に立ち向かう勇気にまず素直に拍手するべきではないでしょうか。
「ひよっこ」に藤野涼子が出ているのを見て、見直してみました。
完全に巻き込んだ前編の完成は・・・
そのアンバランス。
いったい何者?
途中から登場した彼。
不自然なポジションに違和感を感じながら、前編ではその手腕に引き込まれていく。
頼りになる存在こそ、一番の疑惑。
ただ、背景にある少年の残酷さ。
これは怖い。
ナゾの結末は割と良く見るパターンだったかも。 ナゾ解きの方に主点が...
ナゾの結末は割と良く見るパターンだったかも。
ナゾ解きの方に主点があるのではなく、中学生が問題に立ち向かっていくことが主に描かれていました。
最後、安っぽく終わった感じがしたのが少し残念
中学生の発表会を観てるよう。
中学生が一生懸命練習して来たものを見ましたと言う感じで、
子どもたちの必死の演技は見応えあるし、
訴えかけるものはあるけど、
ストーリーに関して言えば何これ?って感じで、何を前編後編に渡って大袈裟にやってんだ?大オチは?と期待外れ感が否めなかった。
学校内裁判をやる意味あったのかしら?
さっさと真実を言ってしまえばこんな大事にならなかったのに、とこれは何だったんだ?と「?」ばかりが頭に浮かんだ。
たぶん学校内裁判に足を運んだ親御さんもみんな「コイツ何を偉そうに弁護人なんかやってんだ?」と思ったはず。
●いろんな意味で息が詰まる
なんだろな。全体的な負のオーラというか。怖いのだ。みんな。煽りなのか。
ある生徒の死をめぐって中学生が裁判する。
大人の事情なんてイヤ。自分たちの手で真実が知りたいと。
なかなか感心させられる。しっかりした子供たちだ。
んー。感情移入しにくいのかな。大人の目線で見てしまう自分がいて。
前編後編一気に見たので、尺の長さからか、淡々とペース配分してしまったりもして。
自分は、小説の方が入り込めたのかも。
真実は善か悪か
ミステリアスに運んだ前作の続編ですが、誰が鍵となるか、実際何が起こったのかは大体予想がつくと思います。
柏木君の描き方が誤解を招く気がします。
親も警察も学校もマスコミも、子供のため、生徒を守るためだからと言って、オトナの都合で未成年を言いくるめる。
生徒にしか見えない学校生活特有の社会。綺麗事を述べて悪を見過ごす悪は、どの程度罪が重いのか。決定的な悪を嘘で裁くことは許されるのか。
年齢無関係に偽善者…自己防衛や感情で曇った善悪の判断がつかない者…の集団であるこの社会で、誰に他人を裁く権利があるのか。
幾つになっても難しいけれど、己を正面から見つめて最善を尽くし、互いに許し合う、それしか救いはないのでしょう。でも帰るべき場所が帰りたい場所とは限らない、経済的に自立できない思春期の苦悩を思い出しました。
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