「宇宙客船タイタニック号」パッセンジャー いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
宇宙客船タイタニック号
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流石ビッグバジェット、SFの王道でいったらこういう作風になるという作品。画風も然り、正に正統派といっても良い程である。
ただ、しかし何故だか心に響かない。ジェニファーローレンスと沢尻エリカが『ロレックス(※雰囲気からの相似by粋な夜電波)』なのか、はたまた『ローレンス』を奪い合うジェニファーとフィッシュバーンの共演が原因だったのか、画力の圧とは対照的なテーマ内容だったのか、はっきりとは判明できない。
テーマそのものは、興味深く、難破まではいかないが、目的までには死んでしまうことが運命づけられてしまった男が、道連れに美女をさらうという禁忌を冒し、さぁどうするっていうストーリーである。その意図するものは深いのだが、結局の所、犠牲という罪滅ぼしを経て、でも助けられて、その贖罪と許しを得られた後の、お礼という一連の流れに高揚感があまり得られなかったのではないだろうかというのが自己分析である。ラストの宇宙船内部の緑化にもあまりハッピーエンド感を感ぜず、掃除大変そうだなぁと余計なこと考えたりしてしまうのは、意外なオチを期待しすぎてしまったのかもしれない。早く起きすぎてしまった第3の男であるローレンスフィッシュバーンの役の意味合いがまったく理解出来ず、それよりもバーテンロボットの狡猾さをもっと前面に出してくれたらもっとサスペンス色が拡がったのにと上から目線で物を言ったりして・・・
ソニーだけあって、何故だかプレイステーション用ソフトの絡みを感じざるを得ない作品であった。
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