「つくづくロマンに溢れてるなぁ、と。」パッセンジャー せっちゃそさんの映画レビュー(感想・評価)
つくづくロマンに溢れてるなぁ、と。
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もし、最初に目覚めたのが物の修理をするエンジニアのジムじゃなかったら。
もし、自暴自棄になってたジムが偶然オーロラを見つけていなかったら。
2人は、そして宇宙船に乗った人々たちはコールドスリープから覚めることなく跡形もなく消えていた。
そして宇宙船で庭をつくり、家をつくり愛する人と過ごしたジムと、この航海の記録を残して父に肩を並べられる作品を残すことができたオーロラ。
理想や過程は異なれど、夢を叶えることができたあたり2人の出会いは運命的だったんだなぁ、これってロマンだよなぁ、としみじみ思いました。
ストーリーは単調な感がありますが、前半の早く目覚めてしまったことによる孤独、死への絶望感なんかはしっかりとリアルに描かれていてよかったです。
あと、この作品を納得性のあるものにさせたのはVFXをはじめとした"背景"の作り込みの高さ。
登場人物が少ないがゆえ、景色がより重要な意味合いを持つ中でSF作品好きにとっても納得のクオリティでした。
予告と少し方向性が異なっていて困惑する人が多いと思いますが、運命やロマンが好きな人にはグッとくる大人向けな作品だと思います。
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