「絶望と希望とを深く考えさせられた映画。」パッセンジャー アッサミーさんの映画レビュー(感想・評価)
絶望と希望とを深く考えさせられた映画。
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我々人類は、常に新たなフロンティアを見つけ、移動し、進化してきた、と思う。多分、2050年には火星に人類は定住しているだろう。
本作品もそういう文脈の中に基本的にはある。ストーリーはムチャ単純で、地球から生存可能な惑星への移動には莫大な時間とコストがかかるので、途中は冬眠状態で管理される。ところが、あるきっかけでイケメンだけが、目覚めてしまった。みんなが目覚めるまで残り89年、どーしよう、どーしようもない。
私は、
1957年11月3日、ライカを乗せたソ連のスプートニク2号を思った。広大な宇宙の闇の中を、音もなく目測物もなく、匂いも音もなく、静寂の中で猛烈なスピードで、1人移動する、これは絶対的な孤独で、これを絶望と言うと思う。
絶望と希望はセットでないと話としては成立しにくい。そこでイケメンは美女を強制的に起し、目覚めさせてしまい、それを偽ってイチヤつく。しかし、嘘がバレたところで、破局。しかし、宇宙船そのもののトラブルが発生し、良いタイミングで、第三者の船長が目覚めさせられ、2人に後を託すかたちで病死する。
宇宙船の危機を2人で解決し、仲直り。美女はイケメンに弱く、現実的で、ま、仕方ないかと、運命を受け入れ、メデタシメデタシ。
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