「欲望と逃げ切れぬ過去と」ハードエイト あしたさんの映画レビュー(感想・評価)
欲望と逃げ切れぬ過去と
ようやく観賞。
PTAの原型が見事に結晶化とは言わないが非常にバランス良くキャッチに描ききっている。
このあとにブギーナイト、マグノリア、と続いて公開されていったときのリアルタイム映画ファンはどれだけ興奮したのか、そのあとにも続く名作たちにどれだけ感心したのかと悔しく思った。
わかりやすくPTA作の魅力が理解できる作品だった。
擬似家族(近親相姦)、欲望、知性、反知性、勃起不全、そしてドラマ。
思えばPTAの作品はこれが全てだとも言える。
欲望のバリエーションの数だけ映画になる。
欲望深き我々の映画なのだ。
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