「自分と向き合う時間」リトル・フォレスト 冬・春 由由さんの映画レビュー(感想・評価)
自分と向き合う時間
故郷に逃げてきて、自然の中で四季を暮らす姿を見て、春の美しさや、夏のエネルギーや、秋の実りや、冬の厳しさを感じることで、生命の力を、感じた。
自然と向き合うことは、心の中で、自分や、家族、他人と向き合うことのように思った。失踪した母親を思い、失踪前の母親に対して、自分は与えられるばかりで、家族とは言えなかったのではないか、と気づく。他人の悪口を言う者は、その他人と同じことを考えているから悪口を言うほど不快に思うのだと叱られ、心が誠実であるべきだと学ぶ。
そして、心身が再生し、外の世界に出て、希望を持つことができるようになるのだ。
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uncle50さんのコメント
2015年8月13日
自分と向き合う時間・・・・って大切ですね、
ネット、テレビ、ラジオ、新聞等現代は情報の洪水でしょうから、疲れ切った視聴覚
を癒し、自分の心のうちを見つめるのは大変重要なことです。
この映画は東北の農村を舞台に、ゆっくりと流れる時間を描いて秀逸な作品といえま
す。
橋本愛ちゃんのクールでやさしい表情が、画面の中にぴったりはまりいろんな食べ物
がおいしそうに語り掛けてくるようで、今年の逸品の映画でしょう。