「家庭に居場所のないお父さん達にとっての戦隊ヒーロー版『蒲田行進曲』」イン・ザ・ヒーロー よねさんの映画レビュー(感想・評価)
家庭に居場所のないお父さん達にとっての戦隊ヒーロー版『蒲田行進曲』
戦隊ヒーロースーツアクター版『蒲田行進曲』であり、『ザ・レスラー』であり、『8 Mile』であり、『ロッキー』・・・観客疎らなシネコンの暗がりで泣きじゃくったのは『ザ・レスラー』以来。
正直100点満点あげられる出来ではなく、くだらないベタな台詞や演出も散見されましたが、ショッカーの戦闘員からライダーマン、トレンディ俳優を経て今に至る唐沢寿明の一世一代の名演技の圧倒的な説得力の前にそんな枝葉末節は吹き飛びました。
これは彼女や嫁や娘にバカにされながらも道化に徹してきた全てのダメなお父さんたちこそが観る映画で、それ以外の人の心には下手すると何にも残さない非常に偏った作品だと思いますが、そんな私達のためにこんな素晴らしい映画を作ってくれてありがとうという感謝で胸がいっぱいになりました。
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