「皮肉なのか偶然の産物なのか」イン・ザ・ヒーロー かすんさんの映画レビュー(感想・評価)
皮肉なのか偶然の産物なのか
抽象的な表現が多く見られたように感じました、特に踏切のシーンはたいていの人が体をいたわりやめるところを、唐沢寿明はそれでも行うということを、皆が画面奥へ向かっていくのに対してこちらに向かって走ってくるということで表現されていて良いなと感じました。
ストーリーとしては、アクションスターになりたい人がなれなかった結果、スーツアクターをしているというように感じさせられ、疑問を感じました。
また唐沢寿明が最終的に大怪我を負い、現場復帰ができるのかわからないままで、根性で今回のスタントをどうにかしたが、犠牲の結果は不明であり(映画が成功したのか、今後もスーツアクターを続けられるのか)これで美談のような雰囲気を出すのは皮肉でしょうか?
エンドロールでの映画は監督のものだ!というセリフも監督にふりまわされ(使い捨てされ)るスタントマン達や役者さん、その他etc、、の現在の映画界に対する皮肉かな?と思う演出が多々みられました。それとも今回の映画に対して監督のせいでイメージしていた映画が作れなかった!という脚本家からのメッセージでしょうか?
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