複製された男のレビュー・感想・評価
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難しく考えず、そのままでいいのかも
「灼熱の魂」は、ベストに入るとても優れた映画であった。
その監督だけに、3作目となればいろいろとやらかしてくれるだろうし、前評判から難解をイメージしていた。
が、観てみればどうであろう。
すぐに思ったのは、「どっかで観たことあるな」
映像の不遇さ、音楽の入れ方の不遇さは面白い。
「クモ」もアダムの妄想か、あるいは・・・
そして、肝心の中身であるが原作の「enemy」というタイトルにあるように、自らと同じような人間がいるとすれば、そいつは「敵」なのである・・・こういう描写も王道というか、よくあるパターンであろう。
「灼熱の魂」のように、社会的メッセージがあり、「欲望」や「気狂いピエロ」を彷彿させる展開、レディオヘッドの曲で始まる強い作りのオープニングと衝撃的なラストは、私自身は満点であった。
本作はそこまでいかない。どこか弱い。
内容や解説は他の方そのままだ。それぞれに解釈があるし、いかようにも捉えられる。よくある、観る人に委ねられるパターン。
もう少し頑張ってちょうだい、ヴィルヌーブさん。
息が詰まるほど怖い!
もう一人の自分に出会う物語は多い。本作もそうした作品の一つであるがこんなに怖かったことはない。自分と声も手も同じ人間に出会ってしまったらもしかすると自分が嫌なことをさせるかもしれない。しかしこれをみればそんな考えはなくなってしまう。アダムとアンソニーがモーテルで初めて出会うシーンはその決定的証拠だ。アダムは完全に同じ自分に興味を示すが彼に会って気づくのは自身のアイデンティティの危機なのだ。恐怖を駆り立てるのはそれだけでなくエロシズムが散りばめられ「生」が盛り込まれていることにある。具体的に言えば、冒頭からアダムの携帯から彼の母親の声が聞こえる。ワンシーンしか登場しない母親は常にアダムの心のどこかに付きまとう。アンソニーもまた母親とうまくいっていない様子があるだけでなく自身の妻のお節介にうんざりしている様子もある。彼女はもうすぐ子供を産み母親となることにも関係する。さらに冒頭から繰り返される怠惰なセックスシーンとサブリミナル的に挿入される女性の裸体が本作に深みをもたらしている。ヒッチコック的な素早いカットが緊張感を引き立て、フィルターを通して撮影したかのような背景が不安感を煽る。そして、わずかなセリフがキャラクターにリアリティを与えることで、恐怖を生み出すのだ。本作は何度も見ることで新たな発見と個人個人の解釈を見つけられる素晴らしい作品である。しかし、かなり内容が濃いため一度では理解できないと思う。私個人も自身の解釈を提示できるレベルではない。しかし、本作は単なるミステリーではない。怠惰な現実から離れたいと思う感情こそ「複製された男」の持つ魅力であり、原題のEnemyが表すところではないだろうか
お金と時間を返してほしい。。
こんな魅力的な俳優陣を使いながら、
おっそいテンポ、とにかくスローリー
だんだんサスペンス感でてくるはずが、
なんという見応えないラスト、
急にオカルトで終焉。
はぁっ!?ざけんな!
金返せ、バカヤロー!な映画でした。
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