複製された男のレビュー・感想・評価
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複製されたとは、、、とずいぶんと考えてなんとか(汗)
観賞理由は、中身や監督ではなくメラニー・ロランが出演していたから、でしたが、まずその点で大いに不満。
名前は二番目に記されていたので、ヒロイン的な役回りを期待してましたが、う~ん最後も残念なかんじだし、もう一方のサラ・ガドンさんの方がどうみても目立っていた。若くて綺麗だったからいいけど^^ (カナダ人、今後注目していこっと)
物語的には、私の苦手な伏線回収なしのタイプでした。
主人公はうり二つの自分を偶然見つけると、いてもたってもいられず探すことに。見つけた先に待っていたものとは、、、といったストーリー。
ただ、この映画、見方を間違えると私みたいになんのことやら、となりそう。
従来のミステリー作品と思わない方がいいかも。その意味で伏線は終了しても回収されない。最後の80年代の安っぽいエンドロールで終わった時には、えっ、終わり!?と思ったくらい。意味がわからないシーンも多い。
セリフが少ないし、読み取る材料に気づかなければ、わかんなくなること必須。
他の方のレビューを読んで、そっか、邦題の「複製された男」の頭につく言葉を考えた時に、少し腑に落ちました。蜘蛛からと、つけると意味のわからなかったシーンが少し理解できた。(さっき監督のネタばれ投稿を読んだら、それも違ってたけど^ ^)
冒頭や車の事故、ラストに80年代のエンドロール。その蜘蛛をどう考えるのか、そもそもなんで蜘蛛よってなってきた時に、リピーター券が用意されていたことを思い出して、全貌がようやく見えてきたかんじです。
テレビのサスペンスものに慣れていると、伏線の定義からして違うかんじもしました。そういう意味では事前に予習が必要だったと。
シーンの中で、印象的だったのは、体の傷まで一緒であっても、環境やこれまでの体験などで性格やキャラクターは随分違うんだなと、全く一緒にはならないんだなあと再認識。
その辺主役のジェイク・ギレンホールさんはうまかったと思う。サラ・ガドンさん役の妊婦さん(うりふたつの相手の奥様役)は、旦那が入れ替わっているとなんとなくわかってたけど、言葉を飲み込むシーンも印象的。
最後、SFやスピリチュアルな視野が仮に持てたとしても、私には合わない作品でした。解釈を観客に委ねられているのは、どーもね。何より蜘蛛はチョー苦手^^;
不条理な複製。
何だこの意味深なタイトル(邦題)は?と最初は思ったものの、
観終えてその意味がすんなりと入ってきた。とはいえ、まずは
サイトの袋とじを読んで自分の推理が正解かどうかを確かめて
しまったけれど…。ネタバレ厳禁の不条理難解映画ではあるが、
とどのつまりはこういうこと。というのがアッサリ解明されると、
まったく男って奴は!と、とにかく思わずにはいられない。
映画全編に張り巡らされた謎=蜘蛛の造詣は何をか云わんや。
妻を妊娠させたことにより(原作は違うらしい)リアル感が出た。
男性陣が今作に慄くのは、この出来事に覚えがあるからでは?と
推理が想像や妄想の範疇を超え、鑑賞後も話題が尽きない作品。
この謎、難解‼︎
観終わった後は、とんでもないものを観てしまった……という気持ちにさせる作品。
解けるものなら解いてみろ‼︎という制作サイドの気持ちが全面に押し出された、超難解ミステリーだけど、、
物語は単純なもの。
とはいえ、張り巡らせた伏線は物凄く計算されていて、素晴らしいの一言‼︎
自分が納得いくまで何回も繰り返し観てしまう作品ですね〜
映画偏差値高目の一本。
ワシはコレ好き!と言う分類の奇作。
とても人には勧め辛い、と言ったらわかりやすいのか…
「カナダ版世にも奇妙な物語」という作風、故に説明なんて何処ぞ吹く風なのはご愛嬌。
それを楽しめるか、「え?どういう事?」なんていちいち突っかかるか。
ただ、ジェイク・ギレンホールの一人二役の熱演もあり、謎のモヤに包まれながらも説得力がある。
そこがとにかく気持ち良い作品。
本当に観る人は選ぶけどね…
クエスチョンマークが脳内で駆け巡る
これはどういうジャンルに当てはまるんでしょうか。サスペンスやらミステリーであるのは間違いないんでしょうけども。取り扱ってる題材はドッペルゲンガーなんですかね?それともクローンかな?『複製された男』てタイトル冠してる訳ですから。
ちょっとね、整理が付かないんです。何ですかね。何でしょう。いやね、難解なんですよ、本当に。
うん。正直に言いますね。意味が分からなかったです。つか、これ観た方、しっかり意味が分かりました?
自分、かなり難解な映画だよって情報は事前に聞いて知ってはいたんですね。だから上映中は目を皿にして、注意深く鑑賞してたんです。で、別に何もかもが意味不明って訳でもなくて、話の筋や登場人物、今ストーリー展開で何が起こってるのか、的なことは理解できてるんですよ、観てる間はね。時々インサートされる夢か現実か分からないカットまで全部頭に叩き込んで。
そして、あのオチでストン、と幕が切れるでしょ。
はあ?となって。こんがらがっちゃって。アリなんですか、あれ。あれでアリってことは、見逃してる事柄がまだまだ在って、隠された事実がめっちゃ一杯潜んでるってことなんでしょ?あのたった90分間にそこまでの情報量が詰め込まれてるってことなんでしょ?やあ、参っちゃったなあ。
一体どういうことなのか、という推測は出来るんですけど、断言がいまひとつ出来ないというかね。こういうことか!とスッキリいかないというか。
んー、んー。頭を悩ませるなあ。暫く考え込むことにします。
最後のオチの意味を理解するのが大変!
大学教授が同僚から薦められた映画に自分と瓜二つの男が端役で出ているのを見つけ、意を決してその男に会いに行くと彼とは生年月日も声も体の傷も全く同じ。お互いに驚愕するが・・・という話で、一体これからどうなるのかという展開から全く想定外の結末に着地、あまりの意味不明ぶりに放心状態に。客電が点いた時に見えた客席の皆さんの呆気にとられた表情が忘れられません。
帰宅途上で映画の内容を噛みしめているうちにようやくオチの意味が解りましたが、だからと言って面白かったかというとそんなこともないです。ただスゴいものを観たという衝撃はなかなか消えませんでした。
鑑賞後に解釈を楽しめるか否か
ただストーリーを追いかけただけでは、最悪、意味が解らないかもしれない。難解とも不親切とも取れる。とても万人向けとは言えない。
ただ、観た後まで物語の「解釈」を巡ってあれこれと考え込むのが好きな人には、この上なく愉しい作品たり得る。伏線らしきものや、意味ありげなメタファーは、あちこちに散りばめられていて、目が離せない。そして、謎解きはされないまま、観客は現実に放り出される。
説明台詞だらけの親切すぎる映画に食傷気味の人には取り敢えずイチオシしておく。
謎を解く必要があるのか
結局どーいうことー⁈と叫びたくなるが、単純に考えたら『男のサガ』がテーマかな。
解釈は観客に委ねるとあるので、私の
勝手な解釈ですが。
どちらも現状に満足できず、どこか違う場所を相手を求めてる。
求めた相手と出会っても、また違う相手を求める。世の男性は行動するかしないか別として常に抱く願望があり、女性は常にどうやってその男性をとどまらせるか考えている。
蜘蛛、蜘蛛の巣を象徴的に出すことにより、『支配』というキーワードで表しているのではないでしょうか。
そして絶対的な支配者の母親も、、。
こういう映画、もっとやってほしい
こういう観ているものの想像力を掻き立てるものこそが創作の本質だと思う。ある意味現代美術に通ずるものがある。
映像作品、絵画、写真、文学(小説)どの分野にも共通しているが、ストーリーの明確な作品もいいけど、そういうものばかりでは単調でつまらない。
公式HPに監督のコメントがあるけど、これもそのまま受け取ってはいけない。
「ネタバレ」とあるが、それは本当に「ネタ」なだけ。そういう設定、というだけ。
この作品は、その「ネタ」に沿って進行する寓話なのだ。
蜘蛛、怪しげなクラブ、母親、支配、ヘーゲルの言葉…
想像力を掻き立てる要素満載!
どれ一つオチはなく、ただひたすら見ている側に問いかけるだけ。
解釈は人それぞれだ。
昔、今頃の季節に書かされた読書感想文。
あれををもう一度書いてみるのもいいとおもう。
訳が分からないからつまらない?
そんな感想、ありえないと思うよ。
ドッペルゲンガー?
「プリズナーズ」でエッジの効いたミステリーをものにしたドゥニ・ビルヌーブの新作である。
大学の歴史の講師をしているアダム(ジェイク・ギレンホール)は、なんの気なしに観た映画の中に自分と瓜二つの役者を見つける。
アダムはその役者アンソニーと接触しようと試みる。
さて、アダムの反応だが、これが僕には不可解であった。
自分とそっくりな人がいれば好奇心が勝つような気がするけど、アダムはアンソニーと会って、腰が引けてしまう。
体の同じところに傷があると知るに及んでなおさらである。
この謎の提示があって、それを解き明かしていく話だと思ったのに、その方向には行かない。
アンソニーは謎の集まりをもっていたようだがそれも明らかにされず。
で、あのラスト。
これはひょっとして夢オチなのか。
ドゥニ・ビルヌーブの演出がよかっただけに、なにかすっきりしない終わり方だった。
やっぱり消化不良…
予告を見ていた段階から興味をそそられる反面、きっと解釈は観てる人自身に求められるパターンで、想像力の乏しいあたしにはいつも通りこーゆー映画では消化不良を起こすんだろーなぁと予測していただけに、予感的中してワロタwww
それにしても全編通してセリフ少ないっ!
寝不足で行ったため、静か過ぎる映画にウトウトする場面も少々(^^;;
消化不良感は満載。想像力が試される世界観。
【賛否両論チェック】
賛:「瓜二つの外見」という事件から起きうるべくして起こる悲劇を、赤裸々に描いている。変に全てを語らないのも粋な計らい。
否:「なぜ?」という疑問は最後まで解決されず。途中の不可解な幻覚や、登場人物達の行動など、共感出来ないと非常に退屈な内容。
設定はかなり斬新で、そっくりな人間に出逢ってしまった2人の苦悩が、ストレートに描かれていきます。半面、複製された経緯や方法など、肝心なことは何も語られません。あくまでも出逢ったその先の過程のストーリーです。なので、
「疑問点の残る映画はイヤ!!」
っていう人には、完全に不向きです。あくまでも、足りないところは観る側の想像力に委ねられています。
途中の不可解なクモの幻覚や、必然性に疑問の残るラブシーン、アンソニーの強引な欲求などに好みは分かれそうですが、一癖も二癖もある変化球映画です。気になった方は、ご覧になってみて下さい。
未解読の秩序
「カオスとは、未解読の秩序である」という冒頭のメッセージに深く考えさせられる。
我々が当然と思えることは解読された秩序であるが、よくよく考えてみれば人間が血を通わせて生きていること自体がそもそもカオスなのかもしれない。
テレビゲームでは「バグ」というものが存在する。
レースゲームでいうとコーナーに突っ込むことによって近道できたりするやつだ。
日々生きてる中で、現実の世界でもこういうバグがあるんじゃないか??と考えたことがある。
秩序という言葉では計れない行動をすることによって、異世界への扉が開くかもしれない。
この作品の主人公アダムは、そうした現実世界でのバグに顔を突っ込んでしまう。
終始霧に包まれたような、ミステリアスな空気に飲まれそうな映画だ。
例えればひと昔前の世にも奇妙な物語みたいな得体の知れない空気感だった。
ラストがある意味衝撃的すぎて、もう言葉にならない。
俺も激似と言われる、トニーレヴォローリ(ブタペストホテルのボーイ)に会いに行こうかと思った。
(アンソニーを見つける時いきなり映画のシーンに変わるとこが、あくまでアダム目線での描かれ方で凄く良かったと思います)
@桜木町ブルク
好きか嫌いか、、、
映画ファン、映画オタにはたまらないでしょう。僕は映画ファンなのか、オタなのか知らんけど、見終わって劇場を後にする時に、同じく見終わったカップルがあーでもないこーでもないと話してるのを聞いて、あーなんだか良いですねー、と思った。映画を観に来たのだなー、と思った。そういう映画です。
ミスリード?
サスペンスものだと思っていましたが、どうやらちがう?
原題がENEMYなのですね。
誰が敵?役者?それともあのクモみたいなのに支配されたの?侵略もの?
何もわかっていませんw
何なのでしょうか?
登場人物が少ないのと、教師側・役者側共に人間関係が希薄なので、劇中に起こっている
すべての出来事が他の誰かの夢オチとかなんですかね。
特に理由も背景もないのかも。
ネタバレ読んでがっかり
まどの一哉さんのSF漫画のような渋いテイストの映画だった。あの後、主人公はどっちの人生を歩んでいくのか気になった。結末のでかい蜘蛛は一体どんな意味だったのだろう。
もう一人の役者の方は、どんな両親だったのか、兄弟はいたのか掘り下げて欲しかった。
(追記)
ネタバレをあれこれ読んでいたら、どうやら二人は同一人物であるという説が有力なようだった。見ながらそんな解釈は全く思わなかったので驚いた。だったら自動車事故の指輪の揉め事も全然意味がないし、自己は彼女が一人で起こしただけで、偶然そんな都合よく事故が起こるのは物語としてとても出来が悪い。そんなに面白く感じない内容であったが、同一人物だとしたらよりつまらない作品だと思う。作者の味方をする意味でも同一人物でない説をとりたい。
(更に追記)
公式HPに監督のネタバレがあって、本当に同一人物の話であることが分かった。だとすると現実のように描いた全くの妄想の場面が、現実と並行して並んでいる、ただのミスリードに熱心なだけの映画ではないか。虚構と現実を行き来するようなスリルや幻想性もなくSFでもない。ただの妄想の話だった。下手なゲームに付き合わされたようながっかりした気分。
あなたはだあれ?
散りばめられたパズルのピースを、解釈と言う脳力を駆使して組み立てて行く感覚の作品。
しかしパズルが完成しなくても、心地良い訳のわからなさだけは記憶の中にインプットされ、そのインプットが鑑賞後も、あれってどう言う事やったん?と言うエンディングに対する壮大な疑問符と化し、悪夢の様にずっとつきまとう。
この悪夢にピリオドを打つ為にもう一度映画館に足を運び、デジャヴとしてこの作品を追体験するか、それとも勝手に解釈して自己完結するかは、本当に見る側次第。
作り手側の狙いに気付き、作品の企図を掴めた瞬間、この作品の評価は一変するのだろうか…。
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