「ネタバレ読んでがっかり」複製された男 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
ネタバレ読んでがっかり
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まどの一哉さんのSF漫画のような渋いテイストの映画だった。あの後、主人公はどっちの人生を歩んでいくのか気になった。結末のでかい蜘蛛は一体どんな意味だったのだろう。
もう一人の役者の方は、どんな両親だったのか、兄弟はいたのか掘り下げて欲しかった。
(追記)
ネタバレをあれこれ読んでいたら、どうやら二人は同一人物であるという説が有力なようだった。見ながらそんな解釈は全く思わなかったので驚いた。だったら自動車事故の指輪の揉め事も全然意味がないし、自己は彼女が一人で起こしただけで、偶然そんな都合よく事故が起こるのは物語としてとても出来が悪い。そんなに面白く感じない内容であったが、同一人物だとしたらよりつまらない作品だと思う。作者の味方をする意味でも同一人物でない説をとりたい。
(更に追記)
公式HPに監督のネタバレがあって、本当に同一人物の話であることが分かった。だとすると現実のように描いた全くの妄想の場面が、現実と並行して並んでいる、ただのミスリードに熱心なだけの映画ではないか。虚構と現実を行き来するようなスリルや幻想性もなくSFでもない。ただの妄想の話だった。下手なゲームに付き合わされたようながっかりした気分。
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