「含むもの」リトルプリンス 星の王子さまと私 U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
含むもの
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複雑である。
手放しで受け入れられる程、俺は幸せな人生を送ってないんだと思う。
共感もするし、反発もするし、応援もしたい…。
児童文学とでもいうのだろうか?
随分前から、読まれている名作だ。
でも、俺は原本を知らない…どころか、読んだ記憶さえない。
アチラでは当たり前のように読まれているのだろうか?
結構、濃い内容だ。
狐は、警戒心が強く他人や隣人を現しているのであろう…時間を共にする事で、掛け替えのない誰かになっていく。
蛇は?
死、だろうか?
安息の眠りとも言われるけど、王子は死によって精神世界でバラとの再会を果たす事になるのだろうか?
この作品の極端な世界には、素敵な大人が一人も出てこない。
どころか、会社勤めは牢獄か何かに入れられたかのような描かれ方だ。
ああは、成りたくないと大部分の子供が思うんじゃなかろうか?
でも、大部分の子供は、ああいう境遇に置かれる事を余儀なくされる。
そして、子供はいつか大人へ成長する。
なんと不条理な世界観なのであろう…。
子供たちが、その不条理な世界から抜け出す方法は、描かれてはいないように思う。
強いて言うなら、好奇心を忘れるなと。
安全でも退屈な世界を受け入れたくないなら、変えていく情熱をもてという事かしら?
なんとも、複雑な感想で…そんな自分に同情したりしてる。
ただ…
アニメのクオリティはすこぶる高い。
現実世界、絵本の世界…温かい印象でまとまってる。
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