劇場公開日 2015年11月14日

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「ガイ・リッチ―全開(笑)」コードネーム U.N.C.L.E. 昴 晃一郎さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ガイ・リッチ―全開(笑)

2015年11月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

知的

チーム・アンクル、結成譚。

ガイ・リッチー感、全開映画(笑)。

スピーディーな展開、お得意のスプリット画面構成、拘り捲りのセットなどなど。
全く以って観客を飽きさせない。
バディスタイルは『シャーロック・ホームズ』で培った力を存分に発揮できてるし、
ガイ・リッチーだから創れたであろうスパイアクションではなかろうか。

又、キャスティングも妙味。

ナポレオン・ソロにヘンリー・カビル。
イリヤ・クリヤキンにアーミー・ハマー。

まぁ、お互い見た目はマッチョだけど性格は正反対という対峙性も
観ていて面白いコンビだし、
(当初、ソロはトム・クルーズだったらしけどヘンリー・カビルで正解だろうと。
 トムは「M.I」で頑張って下さい(笑))
相性は悪いんだけど、イザという時の息が合った動きは気持ちが良い。
(ヘンリー・カビルはスーパーマンと両立になるけど、
 全くキャラ作りを変えて挑んでいるのは素晴らしいと思う)

他にも、アリシア・ヴィキャンデルは可愛いし(笑)、
名優、ヒュー・グラントがスパイものに参戦はとても喜ばしい。
(彼がウェーバリー役はとても納得)

時代設定も「007」や「M.I」の様に現代にシフトチェンジせず、
飽く迄、1960年代という舞台にしているのも他のスパイものとは
一味変えた観方ができて良いと思う。
【当時】のスタイリッシュなデザインを堪能できるのは嬉しい限り。
又、米国とソ連の技術合戦もニヤリとさせられたり。

これで【3大スパイ】がようやく勢揃い。

 「007」
 「スパイ大作戦」(M.I)
 「0011ナポレオン・ソロ」(アンクル)

「007」はシリアス系。
「M.I」は大アクション全開。

これらと同じ風ではソロを復活させる意味は無く、
ガイ・リッチーが選択したのは【当時の世界観の復活】。
クール且つユーモアに。オサレなスパイアクションに仕上がっている。

これならば、他2作とも被らないしそれぞれの作品が楽しめて良いのでは?
次作も期待。今度は是非とも「スラッシュ」出して下さい。

 「007」は俳優変えながら続いていくだろうし、
 「M.I」はトム・クルーズ次第。
 「アンクル」はどうだろう?

本作のヒット次第だろうけど、個人的には最低3作。
できれば5作位まではシリーズ続けて頂きたい。

しかし、今年はスパイ大豊作だなぁ。。。

昴 晃一郎