「懐かしの映像作品、現代に蘇る」コードネーム U.N.C.L.E. 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
懐かしの映像作品、現代に蘇る
1960年代にヒットした「0011ナポレオン・ソロ」を時代設定はそのままに、映画化した作品。9月にはキングスマンがあったし、12月には007もあるし、今年はスパイ映画が盛りだくさんです。
いやぁ、この時代に1960年台を再現するのは大変だったんじゃないですかね?車も懐かしのトラバントなんか準備しているし。それより何より、ベルリンの壁ですかね、ポイントは。セットだと思うんですが、流石にあまり大規模には出来ないと見えて、再現されていたのはごく一部でした。
それと、人々の風俗(服装、髪型、化粧)も見事に1960年台に見えました。特に、女性の化粧に時代を感じますね。いまも居るといえばいますが、あんなにバサバサと風を起こしそうなつけまつげ・・・(笑)。
U.N.C.L.E.とは“United Network Command for Law and Enforcement”の事。アメリカが絡んでいるからアンクルじゃ無いんだな。司令官は、イギリス人だし。冷静に考えてみると、スパイ映画にイギリスって避けられないですね。キングスマンはイギリス、007もイギリス、そして、このU.N.C.L.E.も現場の人間はアメリカとソ連だけど、司令官はイギリス・・・。イギリス凄いな。
「ナポレオン・ソロがスーパーマンに見えるなぁ」と思っていたら、ソロを演じているヘンリー・カビルって『マン・オブ・スティール』でスーパーマンを演じていたんですね。それともう一人のスパイ、イリヤ・クリヤキンの名前を言葉を聞くと、どうしても、NCISのダッキー・マラード=デヴィッド・マッカラムを思い出してしまいます。元祖は彼ですからね。
冷戦終結から20年以上経ってしまった今、不謹慎かもしれませんが、敵が判っていて、相互にそれなりにルールを守っていた冷戦って、平和だったんだなぁと思わずにいられません。昨日(2015/11/14)のルール無用のパリの同時多発テロを見ると、どうしてもそう思ってしまいます。
ちょっとまじめになってしまいましたが、映画作品としては面白かったです。続編を作ろうと思えば、いくらでも作ることが出来る終わり方でした。