ジャージー・ボーイズのレビュー・感想・評価
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才能を持つものと持たざるもの
「ジャージー・ボーイズ」を観た。
クリント・イーストウッド監督のミュージカルの映画化。ミュージカルだが歌うのはあくまでも歌うべき場面だけ、会話が歌になったりはしない。。
フォーシーズンズの結成から分裂解散、フランキー・ヴァリのソロ、ロックの殿堂入りでの4人の再会までを描いている。才能を持つものと持たざるもの自分は4人のなかで誰のタイプなんだろうか?
聞き覚えのある曲がたくさん出てきて、主人公たちが観客に語りかけてくるミュージカルならではの演出が楽しい。イーストウッド監督らしくあまり説明的にならず雰囲気で見せる場面も多い、そしてメインであるフォーシーズンズの楽曲が効果的に使われている。見終わったあともしばらく「君の瞳に恋してる」のメロディーが頭の中を流れていた・・・・・同じミュージカルから映画化されたダイアナ・ロスとシュープリームスを描いた「ドリームガールズ」を思い出した。エンディングの大団円のシーンはまさにミュージカルの醍醐味!
ミュージカルが来日したらぜひ観てみたい。
イーストウッドの名人芸。
この余裕の映画作りはなんだろう。クリント・イーストウッドの演出は、もはや名人芸である。
ニュージャージー州では、街を出るには軍隊に入るか、マフィアになるか、有名になるか。
彼らは歌で身を立てようとする。
「シェリー」が出てくるまでは少し冗長に感じられたが、そのあとはテンポよく進む。
登場人物たちが時々カメラ目線で語りかけてくるのは、舞台版の名残であろうか。それも効果を生んでいる。
「君の瞳に恋してる」のシーンは鳥肌ものである。
歌をきっちりと見せているのがよかった。これも舞台版の映画化ならではか。
それにしても、イーストウッドの演出は冴え渡っている。マジックにかかったかのようだ。
誰もがハッ!とするような名曲の威力・・・?!
思わず劇場で拍手しそうになった。
涙がとまらない
人生においての成功とはなんだろう?
音楽を題材にした映画で一番肝になるのは、その楽曲の歌唱力や演奏力にリアリティがあるかどうかだ。
せっかく良い感じで話が進んでいるのに、俳優が歌い出した途端にショボくなるなんてことはよくあるケースだ。
そうなると作品全体の説得力が無くなってしまい、観ている側はガッカリしてしまう。
音楽を扱う映画ではそこが一番難しいところだろう。
その点本作は間違いなくホンモノだ。
映画で歌が終わる度に拍手したくなったのは初めてだ。
さすがに周りへの迷惑を考えて思い止まったが、もし許されたならスタンディング・オベーションを贈りたいくらいだった。
観客をそんな思いに駆り立てたのだから、それはもう作り手たちの勝利だ。
やはりイーストウッドは凄い!
私の知っている「君の瞳に恋してる」は世代的にボーイズ・タウン・ギャングの曲だが、若い頃何気に聞いていたあの名曲にこんな誕生秘話があるとは知らなかった。
栄光の光と影…。
人生は何をもって成功なのか。
家族を選ぶ人、仕事を選ぶ人、遊びを選ぶ人、全てをバランス良く選ぶ人…。
その価値観は人それぞれだが、成否に関わらず悔いの無い選択が出来たなら、それは幸せなことだと思う。
社会的な成功だけが幸せでは無い。
例えば好きな映画を観に行けること。
それを理解してくれる家族がいて、自力で行ける体力があって、本作を観たあとのような気持ちで劇場を後に出来る私は幸せだ。
細やかな光だから影も小さく、家族の犠牲も少なくて済む。
いい映画を観れた。
年齢的に厳しいかも知れないが、イーストウッドにはまだまだ頑張ってもらいたい。
イーストウッドの作品を観る。
私としてはそれだけで充分満足なのだ。
あの美声に魅了されます*\(^o^)/*
歌と演奏の魅力を、話と演出で十二分に引き出した作品。
良かった。
特筆すべきは『ザ・フォー・シーズンズ』のパフォーマンス。
ポップソンググループの軌跡を描いた作品であるため肝は曲、歌、踊り。
特にリードボーカルであるフランキー・バリィの歌声。
これが駄目なら幾ら話が良くても、という肝も肝なんですが。
…これが物凄く良かった!楽しかった!!
歌い、奏で、踊る彼等の姿。
楽しげな姿に此方側の胸も躍り高揚感が増します。
フランキー・バリィ役のジョン・ロイド・ヤングは独特の唄声の雰囲気が出ていると同時に物憂げな表情が作品に合っていました。
その他メンバーもグッとくる面々が揃っていました。
明るく楽しい歌と、舞台裏の哀しい顛末。
積み重なる暗い話の末に、狭い狭い劇場で歌いだされ。。
…という山場の演出も最高でした。
また話の作りも良かったです。
60年代に一世風靡した『ザ・フォー・シーズンズ』の軌跡を、メンバーが観客に語りかけて頭出しをする形で紡いでいきます。
セクション毎にテーマが台詞で説明されるため、彼等のことを知らずとも理解し易い作りになっています。
かつ、この作りが終盤の展開の驚きに繋がっている点も好感を持ちました。
歌と演奏の魅力を、話と演出で十二分に引き出した本作。
歌に、話に、最初から最後まで…エンドロールまで惹き込まれました。
単なる有名グループの伝記映画とは確実に一線を画しています。
ザ・フォー・シーズンズを知っている人も、知らない人も。
オススメです。
音楽作品と思ってみるべし。
クリント・イーストウッドが音楽作品??とか思わないで、観るとより楽しめるかも。
ミュージカル作品の映画化だそうですね。主役もそっちと同じ方、どーりでうまい^_^随所に歌のシーンはあって、飽きさせません。
イーストウッドおじさん特有の人間掘り下げ物語は、今回はやや抑え気味でしょうか。ストーリー自体頂点まで上りつめたスターグループによくある話。
エンディングが素晴らしかったので、星4つで。あんな演出もするんですね、意外でしたヽ(≧▽≦)ノ
キラキラ音楽体験
え?あのクリント・イーストウッドがブロードウェイのミュージカルを映画化するの!?と当初はびっくり致しましたよ。なんつーか、そういうのを題材として取り扱いそうな感じがしなかったもので。
いや、勝手なイメージですけど。
で、ま蓋を開けて見たらば、一見ミュージカル映画?と思いきやその流れを汲むのは間違いないんですけど、実際はちょいと違ってましたね。登場キャラクター各々に、劇中でモノローグやらせてはいるんですけども、でもその程度に留めてて、彼ら自身の想いや心情を唐突にメロディに乗せて歌い出す!て調子じゃないので。それにサクサクと話は進むし、この淡々とした雰囲気が何となく「ああ、いつものイーストウッド御大の映画らしいな」と思った次第であります。
で、題材がフォー・シーズンズな訳ですから、彼らの楽曲がフォーカスされるのは必然中の必然ですよね。レコーディング風景やライブパフォーマンスの導入部から効果的に楽曲が流れるという。そこら辺がミュージカルらしいっちゃらしいけども、その、厳密なミュージカル映画とも違うのかなあ、と。
その区分をアレコレ言ってても仕方ないんですけどね。はい。
や、まあ、しっかしね。
音楽ってのぁやっぱしとてつもないパワー秘めてますよ。
この『ジャージー・ボーイズ』で改めて認識させられたというか。タランティーノ映画でも常に感じることだし、ジェームズ・ガンの『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でも思ったし。勢いよくドン!と挿入されるとね、否応なしにその音の潮流に引き込まれるというか、テンション上がるというか。物語に、往年の、耳にしたことある楽曲達が自然に、だけども大きなうねりで以って、耳孔に届き、眼前にそのキラキラとした歌唱シーンが映し出されるとワクワク感がハンパないです。
いやあ御大、楽しい時間をありがとうございました。
名曲の裏側
5点満点の10点あげたいくらいです。
音楽に殺された映画
登場人物の誰ひとりとしても好きになれないままだった、興味が湧かなかった。終始、私とは無関係な、縁遠い話だった。
なぜか?
なぜなら、彼らは、なぜか、やたら音楽の才能に恵まれているから。
ギターを持てば、ピアノに座れば、マイクを取れば、あっという間にめちゃくちゃ技巧派。そうえがかれている。みんな天才。
なぜ彼らが音楽をやるのか?
チンピラの彼らをミュージシャンたらしめたものは、なにか?
その根本が濁されたままなので、どんな素晴らしいステージに立っても、どんなみすぼらしい転落があっても、感動できませんでした。
序盤は軽快なノリでみせてくれたものの、
果たして何も事件が起こらないので、開始20分で観る気は失せていた。
Oh what a night !
大ヒットミュージカルの映画化だそうな。同じキャストだから歌もうまいし安心感がある。オールディーズのいくつかは知っていたから、これもまた楽しめた。で、ラスト。70年代の全米No.1ヒットDecember 1963 (Oh what a night)がかかって全員で歌って踊るんだな。これがいい。超ハッピー。
映画としてどうか、という点ではいささか物足りない感じもするが、終わり良ければすべて良し、かな。
歌ってイイね
これがジャージー流。
イーストウッド監督さすがです
良作なんだろうけど…
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