ジャージー・ボーイズのレビュー・感想・評価
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四人四様
君の瞳に恋してる
フォーシーズンズが好きなら
スターの栄光と苦悩を描いている。
仕事のせいで家庭崩壊…とか、バンドに問題児がいて…といった内容で、
この手の映画は他にも多数あるけど、
それらと比べて突出しているとは感じなかった。
作品として全体的な完成度は高いものの、一方で良くも悪くも尖っていない。
曲や彼らが好きなら、物凄く楽しめるのかも。
20本目。エンディングまで楽しい。
今まで見た中で一番面白かった映画が、BSで放送されるということで、とても楽しみにしていた。
「フォー・シーズンズ」のメンバーの語りも交えながら話が進んでいくため、
一つ一つの場面・時でのメンバーの心情がとても分かりやすかった。
また、「君の瞳に恋してる」という曲の裏側には、ヴァリの娘の死が関わっていることを、2回目ながら初めて気づいた。
気づくまでは一般的な「ラブソング」なイメージだったが、
娘の死に直面した父親、ということを踏まえて歌詞を見ると、なんか鳥肌がたった。
もしかしたら、今はいない娘に向けて歌った曲かもしれないと思った。
エンディングは、まるでミュージカルを見ているかのようで、とても楽しいものだった。
「シェリー」のアカペラで始まり、急に曲調が変わってノリノリな感じだったから、
見ているこっちも、今にも踊り出したくなるくらい楽しい気持ちになった。
エンディングまで必見の映画です。
美学
男の美学を描かせたら一級作品しか作らないクリントイーストウッドのミュージカル映画。ニュージャージーの田舎からスターへとのし上がってくバンドの物語。
いまどき、家族の時間を犠牲にして夢を追いかけるなんてのは非現実的で不幸な人生を選ぶ無謀な選択だと思われるのが普通。それでも、無謀な人間になってしまうのが男というものなんだろう。
作中でさほど夢の中身が語られるわけではない。ある意味ではそれは映画の構成ミスとも取れそうなものだけど、そのあたりマイナスにならない力を持ってるのがイーストウッド美学。彼らが何を目指していたのかは分からなくとも、彼らがそれぞれに何かに執着し、葛藤し、生きたという事実がただカッコいい。
たぶん彼らがカッコいいのは、どんな経験も過去に追いやられるくらいまっすぐに生きて、未来へと向かいながら結局は自分の過去に戻っていってしまうからだと思う。ノスタルジックに過去に捉われるのはふつうあんまりカッコいいことだとは思われないけど、ほんとのところは、それだけ強い過去がなければ、まっすぐ進むことはなかなか難しい。どんな未来も過去につながってしまう彼らの永遠。もし単に上っていくだけの話だったら、どんなに人間模様が描かれて愛が溢れていてもドラマにはならなかった。描かれた自己愛や家族愛、兄弟愛が、彼ら特有の時間の巡りのなかで生み出されてるからこそ、彼らは苦しんでいてもカッコいいんだろう。
ふつう自分ではそういう時間の巡りには気がつかない。他人が何かの形で気づくことがほとんどだけど、同時にまたそもそも気づかれないことがほとんど。この物語に光を当てたクリントイーストウッドはやっぱ最高だと思う。
人生を歌う
大好きな映画
個人的には大好き。初めて観た時声に違和感が無くてビックリしました!✨
劇中流れる曲も、リリース順ってわけではなくて、その場面に合った歌詞の曲が使われているような気がして、流石だなぁと思いました〜
少しだけ長いような気もしたけど、スピード感もちゃんとあって、現在から振り返って若かりし頃の最高の状態になってから歌い出すってのもなんか良かったです。個性豊かなメンバーが面白かったし、なによりラスト役者さんたちの輝かしい表情を観て感動した。
イーストウッドは変わったのか?
評判どおり。
2014年度マイベスト!!!
クリント・イーストウッド監督のミュージカル映画・・
成功の重い代償と、声が強烈な余韻
DVDになってすぐ鑑賞した作品。
フランキーバリの個性的な声質に最初びっくりしましたが、フォーシーズンズを随分研究されたんだなと感嘆しました。シェーェリーイ♪と、アイヤイヤ♪がしばらく頭から離れませんでした。
ドリームガールズの男性版を想像していたので、画面が全体的に赤黒く暗いのと、展開が遅く感じ、少し中だるみしましたが、クリントイーストウッド監督という事で納得。
弟分だったフランキーが1番まともに成長し、歌には真摯に向き合い、仲間の不手際をカバーしていくところが良かったです。とはいえ引き換えに家庭を省みるのは難しく、ショービジネスって本当に水商売で、堅気に普通の幸せを築くのは難しいんだなとつくづく思いました。泥棒上がりで嫁だけでなく娘も失い、、成功とその犠牲にぽっかりとしました。
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