「●糸を手繰らないと真珠にたどり着けない。」はじまりのうた うり坊033さんの映画レビュー(感想・評価)
●糸を手繰らないと真珠にたどり着けない。
音楽好きに捧ぐ。って感じ。よい。親娘セッションは震えるわー。コイツ、ムチャ歌うまい!と思ったら「Maroon 5」のヴォーカルなのね。
もちろん、グレタの歌もバンド演奏もステキだ。シチュエーションもね。
導入はちょっとじれったいけれど、その後はクールに展開していく。失意の女性シンガーと落ち目の音楽プロデューサー。シンプルに歌で勝負したいグレタ。経験に裏打ちされた方程式で固めたいダン。ふたりの化学反応は。
ときめく瞬間がたくさんある映画だ。
「平凡な風景が意味のあるものに変わる。日常の景色が光り輝く真珠になる。音楽でね。年をとるほど、真珠が見えなくなる。糸を手繰らないと真珠にたどり着けない。」ダンの名台詞。刺さったわ。
親娘が音楽を通じて距離を縮める。母親がいう「ヘタッピよ」ってのもよい。この娘、どんどん可愛くなってくわ。
いちばん好きなのは、アルバム作ってグレタと別れる時のダンの表情。わかるわー。なんも言えねえ。女として口説くか、ビジネスパートナーとして大人の対応するのか。ラストもファンキーで大好きだ。せっかく復帰したのにね。
ジェームズ・コーデンて「ワン・チャンス!」の彼だね。今回もいい味出してる。ラッパーたちもいい感じ。
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