「音楽のマジック。」はじまりのうた ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
音楽のマジック。
「ONCEダブリンの街角で」ファン必見の作品になるだろうが、
そうでない人も音楽の持つマジックにやられてしまう内容だ。
共作した楽曲が映画のサントラに決まって意気揚々とNYに
越してきたグレタだがブレイクしたのは恋人のデイヴの方で、
そのうち浮気が発覚してデイヴと別れ、旧友の薦めでバーで
チト歌ったところを自社をクビにされた音楽プロデューサー
のダンに目をつけられるという冒頭のくだり。後々この場面
は相手方の視点で描かれるが、失意のどん底にあった二人を
引き寄せたのは紛れもなく音楽。商業主義に反旗を翻すかの
ごとく、街角ゲリラ・ライブ録音&撮影へと話が進んでいく。
二人がスプリット・イヤホンで同じ音楽を聴きながら漫ろ歩く
シーンで流れる音楽がほぼドンピシャ世代の好みでルンルン♪
この監督らしい街の音を拾い上げる手法は溶け込み度が抜群、
バックのミュージシャンもおそらく錚々たる顔ぶれおぼしき
演奏の上手さでまぁどこを聴いても気持ちいい事この上ない。
元恋人に至ってはマルーン5のA・レヴィーンを起用している。
キーラの歌唱力は好みが分かれそうだが、素朴で素直な歌声。
彼女の出演映画ではおそらく今回の彼女がダントツで可愛い。
そして明らかに名演しているのがM・ラファロだ。この演技が
できる俳優に早くアカデミーが助演賞をあげて欲しいよなぁ~。
コメントする