ゴーン・ガールのレビュー・感想・評価
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結婚って。。。
結婚5周年の日、妻が姿を消す。部屋は荒らされている。夫はマスコミを通じて妻に関する情報を募る。果たして、妻の行方は。
やがて、部屋には大量の血を拭き取ったあとが発見され、夫にとって不利な状況証拠が次々と出てくる。
デビッド・フィンチャー監督の新作はこうやって始まる。
しかし、中盤でダイナミックな転調を見せる。
映画を観る前に絶対に悟られてはいけない転調。
アメリカの各映画賞で、ロザムンド・パイクが主演女優賞にノミネートされていることすらネタばれになることを恐れる。
妻は、若い女と浮気をしている夫に復讐するために、殺人を偽装する。恐ろしく頭のいい女である。
つまりは独占欲が強いということ、なのか。
失踪していた妻が突如、血だらけの姿で夫の前に現れたのだから、マスコミを含む全米の人々には何がなにやら、という感じだったに違いない。
新たなサイコキラーの登場に気分が落ち込んでしまった。
結婚式
事もあろうに、同僚の結婚式の帰りに暇をもて余して一人で観てしまいました(笑)
本当の悪人は誰なのか、最後まで真相を見ても答えは出ない。
それぞれがそれぞれにサイコで狂ってる。
単なるサスペンスではなく、ある意味で結婚生活の本質を大袈裟な事件を用いて描いているメタファー的作品だと思ってしまったのは結婚式帰りだったからでしょうか。
いずれにせよ今年トップクラスの作品であることは間違いない。
サイコ
闇が深い
結婚で恋が終わって憎しみが始まる、悲しい話であった。
夫婦は「お互いに支配し合う関係」という言葉がこわすぎる。エミリーが頼った元カレが、人のリモコンを勝手に奪うような、他者を尊重する気持ちに欠ける人物で、しかしそんな面はエイミーにもあり、「こいつ自分よりやばい」と思って殺したのだろうか。殺せばうまく辻褄が合って元の家に戻れると計画を立案したのだろうか。その計画立案が、ニックの記者会見の後だか前だか忘れてしまったのだが、だとしたらサイコパスであり、理論が独自すぎるので何を話し合っても無駄で、こわすぎる。
エイミーは聡明で、そんな自分自身も嫌だと思うのだが、それでもそうしてしまうほど人格の根っこの部分の闇が深いのだろう。
冒頭の恋の始まりの会話も非常に嫌ったらしくて、主人公なのになんかこの人たち好きになれないな~と思っていたらやっぱりそんな感じだった。また、タイトルで「ガール」と言っているけど、けっこうな年の女で「ガール」はないと思っていたのだが、ガール扱いをいつまでもされたい厄介なタイプの女で、タイトルに偽りはなかった。
エイミーは誰よりも自分が一番賢いと思っていて実際賢くて、周囲の全員を見下して夫も見下して友達もいない。そんな彼女であっても純粋にニックを好きであった時期はあったはずで、かつてのレイプ犯に仕立て上げた恋人にも純粋に恋をしていた時期もあったはずだ。しかしそれ以上に自分自身が好きで、自分の思い通りにならない相手を憎み始める。
エイミーはあれほどの計画を周到に準備して遂行するのはきっと楽しかったに違いない。それが人を陥れるものだとしても、それが計画通りに運んで世間を手のひらの上で転がすようなことが成功してさぞワクワクしたことだろう。金を盗られた時はざまあって感じだった。あの強盗カップルが、元カレの殺人の遠因になっていると思うと、世の無常と無情を感じる。
会見に備えて、顔にグミをぶつけられながら練習する場面が楽しかった。
予告と合わせ技で満点!
期待を超えてくれたフィンチャー監督
the フィンチャーでしたね〜
この映画はフィンチャー監督にしか作れない映画だと思いました。
いつものフィンチャー監督らしいOPから始まり、手から汗が吹き出るほどの巧みなストーリー展開。
時間軸を巧みに操り、主人公の日記と共に過去を振り返り同時に現在起きていることも展開していく。
また、フィンチャー監督おなじみの衝撃的なストーリー展開。
どんでん返しという感じではない。と言っても微妙でもなく。丁度良くわかりやすい誰も想像していないような衝撃の展開が何度も展開されていく。
内容においてはネタバレになるのでそんなに触れませんが、特に最後はすごかった。
あの終わり方は歴史に名を刻んだと言っても過言ではない。
少しSEVENに似てるところもあるが、よくよく考えてみると全然違うところが魅力の1つ。
彼にとって全く新しいジャンルの映画が出来たと思う。また映画界にとっても。
好き嫌い別れる作品かもしれないが、個人的には☆5じゃ足りないくらいだ。
是非一回フィンチャー監督の作品を観てから、ゴーンガールを観て欲しい^ ^
フィンチャー監督最高!!!!
胸糞悪いけど観るべき映画
こんなに観終わった後不快になった映画は久々で、でも沢山考えさせられて頭の中には言葉が溢れてきて、気付いたら観てよかったって思ってた。観終わったあとはどっと疲れたから、現実世界に戻って冷静になれたのかな。いやーーー…凄い。こんな映画フィンチャーにしか撮れない。長いのにテンポが良いから見飽きない。でも疲れる。精神的にくる。
恋愛や結婚ほど合法的に狂ったことはこの世にないのかも。そして狂気を拗らせると悪魔になる。程度の差こそあれこれは起こり得る狂気だ。だからこそ恐い。そう、とても身近な問題なのだ。
現実は悲劇であり喜劇。
にしても、キャスティングの的確さには本当に参る。演技、演出、パーフェクト。
こんなにカップルにクリスマスに観る映画としてオススメできないのないかも。
いや、でも、みんな観ればいいと思うよ!
クリスマスの浮かれたムードがぶち壊れるからね。笑
心の強さが試される。
前夜祭上映で観て参りました。
いやね。
正直キツいです。
男女で観に行くなら覚悟して下さい。
よほど絆の深い関係でないとヒビが一つ入りそうな
爆弾を秘めてます。
今年の「渇き。」に似たテイストを感じます。
(ただし残酷描写はあまりありません。)
万人には勧められませんが、強烈な印象を残していく作品、といいますか。
いやね。(大事なことなので)
正直、観る前は、失踪した妻と犯人見つかって
ハッピーエンドと勘違いしてました。
ちょうど、折り返し頃の時間帯で展開がガラリと
変わります。
はっ、えっ?えっ?
ついていけない進み具合ではなかったので
置いてきぼりにはなりませんでしたが
正直、度肝を抜かれました。
そこからは望みを立てては一つずつへし折っていく
もう(ある意味で)素晴らしい展開。
自業自得という言葉が作中で出てきますが
まさにその通りですね。
また、おそらく男性と女性では
この作品の受け取り方、かなり変わってくると思います。それも受け取り方を巡ってわだかまりができそうなレベルで。
私はとりあえず観賞後に
「すいませんすいません、もうごめんなさい」って
謝ってました。
万人向けかどうかと言われれば
間違いなくNo!と即答します。
そんな作品をよく作れるフィンチャーはやっぱり凄い。
恐ろしい
観始めた時はレイミーの両親が犯人かと疑っていたのですが、徐々に人々が語るエイミーーと手紙や主人公や妹の言動から感じるエイミーのイメージの違いにおや?と思っていたら成る程。
二重人格なのか?とも思ったらそれよりももっと恐ろしいエイミーの姿に驚きました。
中盤でエイミーの正体がわかる流れにもう?とも思いましたが、そこから主人公がエイミーを見つけだす展開か新鮮で面白かったです。
もうひとつ面白かったのが周りの人、メディアの反応をそれぞれ使ったところでしょうか。
しかし、このメディアや人々の反応がこの映画を観て恐ろしいと思った要因のひとつです。
メディアや表面上のやりとりでいとも簡単に踊らされ、利用される様は、現実にも起こっていることだと思うと、エイミーよりも恐ろしく感じました。
ラストはなんとも後味の悪く、果たして主人公に未来はあるのかと問いたくなる形ではありましたが、きっとこれが現実かとも。
あんなに騒ぎたてたメディアも興味をなくし、人々もすぐに事件を忘れ、残るのはひとつ屋根の下で恐ろしい殺人者と暮らさざるえない主人公…背筋がぞっとします。
征服欲そして先が読めないストリー展開!
本日12/12公開の当該作品は、米国で600万冊を売り上げた
女性作家ギリアン・フリンのベストセラー小説を
映画化した作品です。
結婚5周年に突如姿を消した妻を捜す男が、
警察の捜査やメディア報道に追い込まれ、
さらに妻殺害の疑いを掛けられてしまう物語を描くスリラーです。
本編149分のR15+です。
『女は怖い、妻は怖い』こんなコメントがありましたが、
そんな単純なストーリーではありません。
なぜ、エイミーはこの様な判断と行動を取ったのか?を考えると、
私は、夫婦生活をはじめとした人間関係の難しさを感じました。
『征服欲』これは、人を愛せば、多かれ少なかれあるものです。
しかし、エイミーの場合、それが結婚生活の必要条件だったのです。
さすがに、米国で600万部のベスト・セラーだけあり、
先が読めないストーリー展開が、たまらなく楽しい!
私は、この手の難しいスリラーが好きです。
お薦めします!
MK
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