ゴーン・ガールのレビュー・感想・評価
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この物語はエイミーの生い立ちから始まっている
両親が描いた絵本の中の可愛くて聡明な自分、エイミー。その少女と同じようにいきること無意識に強要されてきたエイミー。大人になってそんな両親に対して反感を抱き、否定しても、心の奥底ではその呪縛から逃れることはなかった。
絵本「アメイジング エイミー」主人公は完璧な男性と出会い、結婚したはずだった。でも、その夫ニックは王子さまではなかった…
そこからこの物語は始まる。頭の良いエイミーは完璧なシナリオを計画する。1年も前から。復讐か?
最高のミステリー。面白かった。
でも、多かれ少なかれ、こんなドラマチックではないけれど、結婚生活ってこんなものかも…
これこそ、本当の恐怖だよね。
結婚16年目の妻の感想。
面白かった
見ていてすごく怖かったけど
少しも目が離せないお話でした。
奥さん頭キレすぎてこわい。
こおゆう頭の切れる人が犯罪を起こすのかなと。
とても怖いと感じる映画でした。
続きがすごく気になります。
エイミーが作り上げた物語。
これはすごい映画。
話が巧妙、深い。
話が二重構造になってる。
自分の理想を求めニックに愛されたいがために嘘に嘘を積み重ね物語を作り上げていく…
そして犯罪を犯す。
しかし世間では死んだ相手が犯罪者扱い。
何が真実なのか、何が幸せなのか。
この女には逆らえない。
簡単に言うとレクター博士の女性版?
上手い表現が見つからなかったけど、簡単に言うとハンニバルのレクター博士の女性版と思える様になってきた。
頭が物凄く良く計画性も有り、ダンナよりも先を読もうとする。
レクター博士も知能犯だったが、女性がそうなるとどうなるか? を示してくれた作品だった。
夫婦関係では常に妻よりも夫の方が先の事を考えるが、妻は今そこにある現実を考えようとする。
それは、妻が子供に対する現状を見ているのと同じか? と。
夫は子供の将来を心配する。しかし妻は違う。
ラストで『(お腹にいる)子供に憎まれるぞ!』これは男性に対する恐喝にも感じてくる。
つまり『憎っき父親を子供に殺されるぞ!』と予告している様なもの。
あまりにも頭が良すぎる嫁をモノにするとこんな事があるのか? と考えさせられた。
それは自分の母親があまりにも頭が悪く、すぐ逆ギレする育ちの悪い母親みたいなのを嫁にしたくないと思ったことからだけど。
仮面夫婦
お、久々にフィンチャーの映画でグイグイ引き込まれるぞと思いつつ見れたのは奥様の失踪の真実が語られるところまで、それからは行動が振り切れ過ぎてて逆によくもそこまで考え行動したもんだと滑稽に思えてしまった
ラスト手前あたりで奥様がこれが結婚なのよ、と宣いますが…スイマセン、笑ってしまいました
奥様の逃避行帰還後に夫婦の生活を元に戻そうとしていく過程をもうちょい掘り下げたら恐怖感、嫌悪感、モヤモヤ感があったかもなぁ
逆になぜ、あと星1つ半がつかなかったかを書きますw
某サイトで大きく取り上げられていたのを見て、映画館に行く暇はないのでレンタル出るのを心待ちにしてました!
期待を裏切られませんでした!もうほんと面白かったです!
なので、逆に「ここがなんかおしいなぁ…」と思った点を書かせていただきます!
まず、「完璧なエイミー」について。絵本が云々、ってのを理解するのがわたしには難しかったです(・・;)
わたしの理解力がないだけなのかな…。
そしてもうひとつ、いくらなんでも双子のマーゴと仲良過ぎかな、と。そりゃ近親相姦って言われるわ、って思っちゃいました。
外人さんは日本人に比べてスキンシップが多いということを考えた上でも…うーん…。
あとはもうほんと素晴らしかったです!!
さすがフィンチャー
愛した男に裏切られた女の復讐劇。たまたまその女が異常だった。
主役2人の配役がカギだな。確かに、ベン・アフレックは知る限り一番いい男だし、ロザムンド・パイクも大人の女と少女と魂の抜けたぬいぐるみのようなエイミーをちゃんと演じ分けている。原作者が脚本を担当したことも大きい。
ニックがTVで語りかけた時のエイミーの少女のような嬉しそうな顔は印象的。ニックもそうなることを予期しているセリフもちゃんとある。不倫相手とも終わったし、ここで彼女はニックを許したんだなと解る。結局、エイミーはニックを愛してるんだな。人殺しも辞さず、途中で作戦変更してもちゃんと辻褄も合わせちゃう怖い女、エイミー。そんな女に愛されたニックは災難としか言いようがないが、モテる男(遊び人という意味ではない)の宿命かも。エイミーがこんな人間になった理由(「Amasing Amy」)もちゃんと描かれていて、ただのサイコ映画とも一線を画している。
とんでもない内容ながら脇の人間(ニックの双子の妹、刑事、弁護士)がまともな人なのがこの映画にのめり込める要素になっている。
女怖えぇ
結婚生活による夫婦の不貞、愛憎をフィンチャー監督お得意のスリラー仕立てにしたって感じですね。
夫婦生活での軋轢ってどこの家庭にもある「日常」なんですけど、それをサイコパス妻による復讐という「非日常」まで昇華させたところは、流石の一言です。
このサイコパス妻は、行動力、知能、自己プロデュース力など、全てが一流のサイコパスです。
夫婦生活での軋轢はどこの家庭でもあると最初に書き込みましたが、私も自分のこれまでの行動を振り返って、妻からの「復讐」をただただ待ち続ける夫の1人なのかなと思いました。
でも、こんなの見たら世の独身男性は結婚や女性に偏見や恐怖を抱くのでは…
私は、DVDを借りて自宅で見ましたが、1人で見て正解だったと思います…笑
女は怖い、というよりも
子育てを間違うとこんな(エイミーみたいな)人間が出来上がるのかもなぁ…と思いました。
歪んだ愛情?を親から与えられ続けると歪んだ愛情しか他人にも与えられなくなる。
自分の思い通りにしたがったり、愛情が間違えた方向にいってしまったり。
でも「相手が嫌になれば別れたらいいじゃない」の一言で片付けられない憎悪が芽生えるのも何となく解るし、死刑まではいかずとも自分が味わった苦悩を相手にも思い知らせたい気持ちも解る。
こういう複雑な感情を抱きながら結婚生活してる夫婦って意外と多い気もするし、これを見て日記を書きはじめた妻・夫も多いかも笑
主人公の此れからの長い長い結婚生活を思うとゾッとしますね。
普通かなぁ
一度見たけど、印象が薄くて、また借りてしまった。二度目見はじめて、見たことに気づくというくらい、印象が薄いというか、入り込めなかったかすかな記憶が…。
また間違って借りないように、レビューしとく!
「わからせようとするのは下衆だ」 by 小津安二郎
デヴィッド・フィンチャーは大衆を見限ったのか?
大きくは3つのパートに別れていて、妻の失踪(犯罪の匂いあり)に嘆く夫ニック(ベン・アフレック)、そして同情的な外野、その夫がとんでもない男と判明して叩かれ疑われ、失踪したエイミー(ロザムンド・パイク)の夫婦間の主権を取り戻す戦いとなっております。
ミステリーからスリラーになっていく過程で、観客は先入観なしに人を見る難しさを知り、いいように騒ぐマスコミや、掌返す隣人、犯人として扱う警察に腹を立てる。
と同時に、仕事もせず、妻の収入に頼って、無理矢理したい時に強引にセックスをし、しかも若い愛人まで作ってるニックにも、腹を立てる。
なんとも苛々する!その思考のジャック感、胸ぐらを掴んで物語に引き込む感は、まさにフィンチャー節です。
本作は賛否両論で、ことプロと称される方達の辛口批評(?)批判が目立ったように思う。なぜ批判かと言うと、その殆どが「不快」という感情論だったからです。プロット優先(プロットを理解してるのかも怪しく思いましたけど)で、キャラに深みがない、魅力がない。馬鹿過ぎる!とか。
「馬鹿過ぎる」
これも批評ではないですね。
なぜフィンチャーが、キャラに深み(?)を持たせなかったか?この点、後で語ります。
そもそも本作はサスペンスなのか?スリラーなのか?どんでん返しのミステリーなのか?勿論それぞれの要素はありますが、どれもNOだと思います。
本作はトータルでは、ブラック・コメディです。なんでそう思うか、ちょっとした小咄をします。
①「私の友人は夫にむかつくと、夫の歯ブラシで便器掃除をして元に戻しています」
②「私の元同僚は夫が愛人から貰った携帯ストラップが自然に切れて落ちるように、毎晩カッターで切れ目を入れています」
こういう夫婦間のブラックな笑い話が、過剰になったのがゴーン・ガールです。あ、因みに②は実話です。元同僚が毎晩どんな顔してカッターで切れ目を入れてるのか、想像もしたくありません(笑)
どこかの家庭にありそうな小咄を、あり得ないところまで膨らませたのがゴーン・ガールです。
どこかの家庭である為に、どこかにいる夫、どこかにいる妻、両親である為に、登場人物は、ある種の観客を容易に感情移入させる為の、着ぐるみでなくてはならない。
セブンの嫌な余韻はなぜか?もし自分がブラピの立場だったら?と考えるからです。
ファイトクラブの普遍的なテーマは何か?ノートンの役名は何か?これを即答できる人、あまりいません。「ファイトクラブ」を好きと言っている人であってもです。
フィンチャーは登場人物に観客が自分を重ねることを、強く、強く、仕掛ける監督だと思っています。
もう一つは、夫婦間の主権の問題。パワーバランス。夫を追い込み、結婚生活を破綻させたと思いきや、エイミーは主権を取り戻して、妻として(自分の中の完璧な少女像を捨て去って)絶対的な立場として返り咲くというやり方を、過剰に演出した作品です。
一般的には、奧さんが実家に子供連れて帰れば、旦那さんはしゅんとして、言うこときくようになるのにね。ここまでやるなんて!っていう、笑いです。
で、マジか!?と思うニックに、エイミーが言いますよね?
「これが結婚なのよ」
はい!ここ!ここです!
どうせ観客は不快な「イヤミス」程度にしか理解できないから、テーマを言ってやるよ!ですか?
ここをどんでん返しと解釈してる方が多くて、びっくりしました。
フィンチャーは、もう観客に見抜く力を要求しないんでしょうか?
フィンチャーは、文化や知識を観客と共有できると期待するのを止めたんですか?
フィンチャーは、自分の作品を理解できない観客にうんざりしてるんでしょうか?
ファイトクラブとか?ファイトクラブとか?ファイトクラブとか?
観客と文化や知識を共有できると思えば、表現は簡素化されると私は思っています。
「2001年宇宙の旅」でキューブリックが語ったように、「人間存在の根本的な部分で響きあえる」為に、言葉で説明せず、情緒的、哲学的な内容を、直接潜在意識に訴える。まるで音楽のように、観る人の意識の奥まで届ける(1969年プレイボーイ9月号インタビューより)。
キューブリックは観客と共有できると、響き合えると、信じていたのだと思います。
しかし逆に、観客と共有するものが少ないと考えれば、語らなくてはいけなくなりますよね?
フィンチャーは大衆を、観客を見限ったのでしょうか?
今後、フィンチャーがどんな作品を撮るのか、すごく興味があります。
PS 本作ではフィンチャーの拘る映像美は望めないとの前評判でしたが、原っぱをみんなで捜索するシーンの空、ニックとエイミーの粉吹雪舞うキスシーン、喉を切り裂いて血飛沫を浴びるエイミーの、赤と白の美しさが印象に残りました。調べたらRED DRAGONフル6Kで撮影されてました。あの、この辺を語るキャラではないので(深みは要りません)、詳しい方お願いいたします(笑)
う~ん?ひねったつもりだが?
警察や民衆もこんなに単純かね?
最初のシーンなんて気持ち悪いぐらい夫婦仲のラブシーン。なんか白人のお下劣物語だしそれが異様で不自然。あまりにもその設定中心に進むので緊張感が無くダラダラ感で苦痛でした。マスコミの扱いもキッズ映画なみのレベルだし。結局警察、弁護士のシーンなんて中途半端。なんかモヤモヤ残る映画でした。まっロザムンドパイクの演技は素晴らしかったけど。
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