グランド・ブダペスト・ホテルのレビュー・感想・評価
全270件中、261~270件目を表示
思わず吹き出す最高の喜劇⁈
絵本みたいな映像、テンポ良いセリフ、ふざけてる!でもなんだか心が暖かくなる。
劇場はたくさんの笑い声。
あまりにも可笑しな登場人物たちに、
堪えきれず吹き出してしてしまった。笑すぎて汗が…
有名所の俳優が多数出ていて、彼らの意外な一面を見せてくれる映画。
フランケン風なウィレムデフォーは新境地かも。
コミカルだけど、サスペンス。不思議な感覚です。
高級ホテルのコンシェルジュと、その弟子(?)のベルボーイの繰り広げる、殺人犯の濡れ衣を晴らすための冒険譚。ちょっと不思議な感じのする映画です。
過去(1930年代)、若かりし頃(1960年代)、そして今と、スクリーン上の映像サイズ(アスペクト比)が異なっています。実は事前に知っていたので気が付きましたら、知らなかったら気がつくかな?結構自然な感じで、画面の映像サイズは切り替わっていました。それぞれ、その時代の代表的なアスペクト比だそうです。
物語は、小説風に“第1章”“第2章”などと進んでいきます。そう言う意味では、場面の切り替えがはっきりするので、意外に判りやすいかも。
タイトルが『グランド・ブダペスト・ホテル』なのですが、ハンガリーが舞台ではなく、架空のズブロフカ共和国。ズブロフカって、ズブロッカの事?それって、ウォッカですよね(笑)。他方、攻め入ってくるファシスト達も(ファシストなので、明らかはなずですが)架空。かのファシスト国家のシンボルを彷彿とさせる雰囲気のマークが、シンボルでした。
それと面白いのが、ある秘密結社。鍵のマークがそのシンボルなのですが、コンシェルジュ達の互助組織と言う設定です。それで、ムッシュ・グスタブは救われます。秘密結社が有るかどうかは知りませんが、同業の人たちの交流は、現実に有ってもおかしくはないですね。もしかして、ぶどうをシンボルにするソムリエの秘密結社も有るんでしょうかね?
中々面白い作品です。2014年度ベルリン国際映画祭銀熊賞/審査員グランプリ受賞も納得です。
映像美・音楽・小気味いいストーリーどれも最高!
前回の『ムーンライズ・キングダム』と比べると、社会的な要素も多くなり、ずいぶん毒の多い作品だったけれど、全体的にアニメーションっぽかったりコミカルな演出だからこそ、各部の暗い面が物語に奥行を生んでいたように思う。
コンシェルジュのグスタフと、ロビーボーイのゼロ。最初は師と弟子の関係だった彼らが対等な存在になっていく様子にもほろり。最後はけっこう泣いてしまった。ただの「幸福な、夢のような映画」で終わらせなかったところが、作品の魅力を倍増させた気がする。
劇中に出ていたケーキや、香水瓶の可愛さにもメロメロ。こういうちょっとした小道具にも徹底するところが本当に好き!
個人的に大好きな俳優・マチューアマルリックが、ちょっとしか出てこなくて残念!
全然、判りませんでした。でも、DVDになったら、繰り返し、観たい映画です。
この映画、一回、観て、その筋書きが理解できたら、その人はよほど、読解力に長けた人です。学生時代、現代国語の成績が良かった人でしょう。先に投稿されているレビューを読んで、舌を巻きました。ああ、そうか、そうなんだな、みんな、きちんと理解しているのだな・・・。
人がたくさん出てきて、時間が前後して・・・。もう、何が何だか判りません。シルベスター・スタローンは人がたくさん出てくる映画が嫌いだそうです。理由は、人間関係が判らなくなってくるからだそうです。私も大体、同じです。(例外として、ロバート・アルトマンの映画などがありますが・・・)まぁ、よく、判ってもいないのに、こう云うのも問題があるかもしれませんが、このくらい、たくさんの人がでてくるのなら、一時間四〇分ではなく、二時間四〇分くらいの尺にしても良かったのではないか、と思いました。判りはしませんでしたが、レンタルDVDになったら、二、三回、繰り返して、じっくり観てみたい映画です。もう一回、劇場で観るだけのおカネはとても、ありませんので・・・。この監督の映画は二回目でしたが、最初に観た「ロイヤル・テネンバウムズ」は完全に私の記憶から消え去っています。この監督、かなり、個性的で才能がある監督であることは間違いないのですが・・・。ホント、中途半端なレビューで申し訳ないです。
独特な世界観
婦人殺害事件を発端として、細かな話の展開で構成されてる映画。想像していたよりもシュールな内容でブラックユーモアというか残酷なシーンがあったりしていて、苦手な私はちょっと笑えなかった。周りの人は笑ってたので苦手でなければ面白いのでは。エレベーターがBGMになっているのが印象的で、全体的に演出や撮り方が独特で見どころな感じだった。
ウェス史上もっとも細かいこだわりとテンポ
ウェス監督の特徴として完璧なまでのデザイン性があるが、これは中でもそのレベルが頂点に達した感がある。
世界を一から構築してるような徹底ぶりで、他の実写映画と明らかに異なる。むしろ質感でいうと、ファンタスティックMr.FOXで魅せたようなアニメーションに近いかもしれない。
そして、ダージリン急行まであったぶつぎり感がファンタスティック以降なくなりストーリーがすんなりと観れるように感じてるけど、今回はよりカットと編集でスピード感がまして一気にラストまでもっていく。
こだわりの作家性とメジャー感が見事にリンクしたような素晴らしい作品。
そして個人的にウェス作品でのウィリアム・デフォーの使い所が最高!ライフ・アクアティック、ファンタスティックときて今回もよかったなー。
最後まで楽しい
総てがエレガントで可愛らしく、もっと細かく見たいって感じるディテール満載です!
キャストもそんなファンタジーにぴっりたりはまっていて、あっという間の夢のひとときでした。
エンドロールのオシャレさにもやられました。
ウェス監督天才!
期待以上!!!
ウェス・アンダーソン監督の作品を観るのはこれが初めてでした。絵作りに徹底的にこだわる監督というイメージだったし、事前に見ていたポスターやビジュアルイメージもおもちゃ箱をひっくり返したような可愛らしいものばかりで、これは内容はどうあれ目で楽しませてくれたらそれで満足かなー(なんて失礼な…!)と思っていたのですが、もうとんでもない!ストーリーもとっても面白くて、期待以上に満足して劇場をあとにしました。テキパキと素早く働くコンシェルジュさながら、物語の展開もとってもスピーディーで、一瞬たりとも観客を飽きさせることなく全編が笑いに満ちており(ブラックな笑いが多くそこもまたいい)、でもやっぱり何がすごいってその徹底した絵作り。そして音楽との調和。エレベーターの軋む音さえもBGMの一部となり、画面に映るもの、
音、全てが計算され尽くしたその世界観は圧巻です!
甘いだけじゃない
今年公開の映画の中でもこの作品は特にお気に入りです!
初めてこの作品を観たとき、なんて可愛らしくて、ユーモアがあって、素敵な映画なんだろうと思いました。エンドロールまで可愛くて、抜け目なく、作品の隅々までこだわっている作品です。もちろん音楽も!!
でも、面白い、かわいい……そういうのだけじゃないんです。ちょっと悲しさとか寂しさとかもこの作品には隠れています。それをアンダーソン監督は綺麗にまとめてくれていて、悲しさや寂しさが前に出過ぎることはありません。でも、強いメッセージをこの作品は含んでいます。
また、この作品は俳優陣が豪華!あの人もこの人もという感じで、いろんな人が出てきます。アンダーソン監督作品の常連はもちろん、今回初めてアンダーソン作品に出演する俳優さんもいます。主演のレイフ・ファインズ、そしてトニー・レヴァロニの息はぴったりで(実際の現場でも息がぴったりだったようです)、最初の掛け合いから本当に楽しい2人です。
見所たくさんの「甘いだけじゃない」グランドブダペストホテル、是非観てみてはいかがでしょうか!
全270件中、261~270件目を表示