グランド・ブダペスト・ホテルのレビュー・感想・評価
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「現在」は必要だったのか
シアターのランキングで人気が上がってたので、出演者・内容などの前情報を仕入れないまま見に行ってきました。
部分部分を掻い摘めば、楽しめたところはそれなりにあったわけですが、全体の構成が中途半端と言わざるを得ないです。
昔話の内容が主軸だったわけですが、「現在」と過去の切り替えタイミングが吟味しきれていない、そんな印象を抱きました。
聞いてる側の人の反応を挟み込んだり、捕捉の必要があるだとか言及したりといった些細なところで「現在」に戻ってくる一方で、語り手の心の動きがありそうな場面で戻ってくることがない。語り手・聞き手がそれぞれ、その時々に何を思っているかの描写がほとんど無く、「現在」がただの添え物に過ぎなくなっている。
導入部をこのように構成する必要性があったのか、これなら単純に過去から時系列で進める方が、映画を見ている側も現在進行形で主人公と一緒に物語を突き進んでいく形になって、より良かったのではないか(昔話、すなわち既に終わっている出来事なので、未知への突進という見方をし難い)。そうしたところで作品全体としてはもっと洗練させる余地があったのではないかと、個人的に思います。
とてもキュート
ファンタジーのような物語にコメディのスパイスをたっぷりと。
いちおう、まじめにミステリー仕立てに仕上げておりますって、かしこまりながらも、とってもキュートな映画だった。
日本では、こんな洒落た映画はつくれないだろうなあ。
最後に、オーナーの気持ちに触れ、少しの涙。
ただただ、楽しめます。
雑
次から次へ、え、こんな人も!と、豪華キャスティング。
ホテルを象徴するピンクメインのビジュアル、色彩感覚は絵になる。
でも、それだけかな…。
コメディにしてもサスペンスにしてもヒューマンドラマにしても、全てが中途半端。
この監督の作品の中で、一番心に残らなそうな一作。
ただのお洒落映画と思って食指が進まないのは損!
今年観た映画の中でトップ3級の最高の映画!
ユーモアの入れ方、鮮やかな色使い、表情で物語る演技、テンポ…
全てが絶妙かつエレガントなバランス感覚で作られた作品!
また年代ごとに画面の大きさを変えるなどしっかり映画表現として実験しているところは素晴らしい!
作家ツヴァイクを元にしたグスタフの好漢ぶりは模範にしたいくらいのリスペクト!
ウェス・アンダーソンにウィレム・デフォー
お話し自体は前作のムーンライトキングダムのときよりちゃんとしてたよね。まあ、この人の作品はストーリー自体はどうということはないんですが…。
ムーンライトでぐうかわーって認識されて今度この監督の作品やるならみにいこ❤︎ってことでヒットしたんですかね。
ウィレム・デフォーとハーベイ・カイテル目当てで観に行って、シアーシヤ・ローナンみつけて帰ってきたよ。アガサカワユス!
心が帰っていく場所、グランド・ブタペスト・ホテル
作り込まれた映像美に、プチ贅沢した良い気分。期待通りの満足感でした。
時が過ぎ、変容してもどうしても心が帰っていく場所、グランド・ブタペスト・ホテルの思い出を、老オーナーが語り始めます。
ウエス・アンダーソン監督、「ファンタスティック Mr.Fox」以降、絵本ぽい、お人形ごっこぽい作風に磨きがかかっているって感じ。
豪華なドールハウスのようなホテルやお屋敷の階段を、豪華なキャスト達がちょこちょこ上り下りするだけで笑顔がこみ上げます。悪い奴らもちょこちょこしてます。
やたら大げさな密会も、わくわくでした。
伝説のコンシェルジュ・グスタヴと、新人ベルボーイ・ゼロ、それに彼の恋人アガサ、3人でいる場面が温かくて切なくて大好きです。淡々と感情を抑えた表現だからこそ、そのわずかな揺らぎに心をもっていかれます。
3人とも良かった、特にレイフ・ファインズは流石、素晴らしかったです。
緩やかな余韻
ユーモラスで楽しく展開するコンシェルジュ、グスタフのお話。それは戦争が差し迫る中でのお話。そしてそれを物語るのは、現代の作家。こうした形式の映画はいくらでもあるけれども、この対比で切なさを演出する妙は、さすがウェス・アンダーソンって感じでしたね。この余韻を残せることに、やはり才能を感じます。
ただ、全体としては、やはり『ムーンライズ』に感じたような、ちょっと趣味的絵作りに走りすぎのような気もしましたね。
だけど、ゼロの奥さんのアガサが可愛かったです。一瞬だけ、街中を走る横顔が見れたけど、美しかったです、ホンと。
久しぶりにパンフレットを買いたくなりました。
とっても面白かった!
少し毒のある内容、くすっとなる会話、まぶたに残る映像、さすがウェスアンダーソン。
愛すべきキャラクターとかわいい画が満載で、何年かぶりにパンフレットを買ってしまいました。
個性的で愉快な映画
監督の想いやこだわりがBGMや映像にあらわれていて、不思議さもありつつこじゃれた映画です。
レア・セドゥなど主役級の女優を脇役で映画のアクセントとして使っている監督のセンスがひかっていると思います。また見直したい映画。
POPな画像に酔いしれて…
予告通りに全編ポップでおしゃれな作りになっていました。
ブラックなユーモアもあちらこちらにあり笑えます。
ベルボーイの面接試験で中途半端な経験は全部‘ゼロ’採点されるところがなんとも自分をさされているようで痛い…。
殺しのシーンも以外にエグイ仕上がり、かつ、おまけにアクションシーンもぶち込んでます。スキーとそりの追いかけっこは特に笑える。おいつぬかれつ、描写も落書きみたいな描き方のところもあり楽しい!
エンドロールも必ず最後まで見ましょう。
かわいらしいコサックダンスおじさんがみれますよ。
絶対にまた観たい!
初のウェスアンダーソン作品
予備知識ゼロで鑑賞
直前に食べたうどんが影響して
眠気に勝てず大分寝てしまったorz
色鮮やかで可愛い映像のなかに
ひゃあっ!と声を上げそうになるシーンも…W(`0`)W
寝てしまったのでなかなか話が掴めず
それに加え、
展開の速さと情報量の多さについていけず
ん〜(~_~;)となりかけたのに
ラストが近づくにつれ
温かい気持ちに包まれて
「あ、私これ好きだな」と
感じている自分がいました。
鑑賞後、レビュー等を読み
しっかり練られていることを知り
またしっかり観たいなーと。
でも、やっぱりおしゃれ映画だし
力抜いて観るのでいいのかも(。-∀-。)笑
愛しのジュード・ロウ様も
出ていて嬉しかった!
いま、思い返せる好きなところは
鍵の秘密結社のところと、
黙祷を捧げているところ!
好きなシーンをもっと発見すべく
また観たいです٩( ᐛ )( ᐖ )۶
最高
相変わらずのポップでシュールで少しブラックな世界観。 合わない人もいるだろうが、ハマると抜け出せない味わいがあるのがウェス・アンダーソン作品の魅力だと思います。 私はこの監督の作品げ大好きで色々と見ているのですが、この作品は特に素晴らしかった。まず、配役が絶妙で主役のレイフファインズも素晴らしいが、脇を固めるエドワードノートンやエイドリアンブロディも光っていた。 シナリオも秀逸でミステリー風のコメディと言ったところ。 そして、エンドロールまでも観客を楽しませようとする心意気に感服。 鑑賞後、多幸感に包まれる素敵な映画でした。
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