「闘いを止めなかった男」マンデラ 自由への長い道 Yasushigeさんの映画レビュー(感想・評価)
闘いを止めなかった男
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言論の闘争により自由を求め、非暴力を訴え、南アフリカの平和実現のために命を懸けて戦ったネルソン・マンデラの物語。1994年4月、マンデラが南アフリカ共和国大統領に就任した時点で映画は終了する。
印象深かったのは、大統領選挙前にマンデラが全国民向けに出した声明で、”白人を赦す”と発言したこと。白人に対する憎悪が極限に達していた黒人達には到底受け入れがたい内容だったが、マンデラがいかに非暴力で国を団結したかったかがわかる。
どこの国ででも、大統領は板挟みの状態。国民の意見に耳を傾けるのが政治家の仕事でもあるが、時には国や地域をよりよくするために何をすべきか、ということを自らの判断で決断することも必要だろう。それにはもちろん正しい信念を要する。
現在の日本はどうだろうか。テレビや新聞を見ると、安全保障法案に反対する声が多いように感じる。それにも関わらず、安部政権は”強行採決”した。
安部首相は信念に基づいてこの決断をしたのだろうか。日本は平和の道を歩むことはできるのだろうか。
国家のリーダーの決断についても考えさせられる映画だった。
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