「実写の限界…これもある意味"らしさ"か?」THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
実写の限界…これもある意味"らしさ"か?
「TNG‐パトレイバー‐」シリーズ第8作。
アニメシリーズは殆ど鑑賞済みです。
ストーリー的には、「機動警察パトレイバー2 the movie」とほぼ同内容。むしろそれの実写化と言っても不都合は無いレベルで似通っていました。焼き直しと言っても過言ではなく、実写で描いた分、魅力が半減していることは否めません。
柘植行人の信奉者たちが、陸自の最新鋭戦闘ヘリ"グレイゴースト"を奪取し、のほほんと平和を享受している日本人に対して、"戦争"とは何かを思い知らせるため、首都・東京を標的とした大規模テロを引き起こしました。
橋梁への爆撃、都内主要施設の機能喪失を目的とした攻撃など、"TOKYO WAR"を再現するようにグレイゴーストが大暴れしましたが、製作予算の都合のためか、おとなしめの描写になってしまっているように感じました。
それを補うためか、陸自コブラ編隊とのスカイ・チェイスが繰り広げられましたが、都心上空と云うこともあり、リアリティー描写の制約から、撃ち合いは無し。ただの追い掛けっこと化していて、かなり物足りない感じでした。
お馴染み三代目特車二課の面々も、相変わらずのスチャラカさでしたが、未曽有のテロ行為に一丸となって立ち向かいました。中盤にはテロリストとの銃撃戦もあり、またもやカーシャが縦横無尽の大活躍を見せてくれました。
題名にパトレイバーとありながら、グレイゴーストとのクライマックスの決戦まで、その活躍はお預け。
その時が来ても、2機ある内の1機は橋の上から転落して水没。泉野明の操縦するもう1機は、活動限界を迎え、緊急起動装置の15秒に全てを懸けることに…。
なんということでしょう! ロボット物なのに、肝心のロボットが殆ど動かず、登場時間もたったの10分足らず!
そこが「パトレイバー」らしいと言えばらしいですが(笑)
※修正(2021/09/01)