THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦のレビュー・感想・評価
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見ない方が良かった
配信に有ったので見た・・・・・酷い。
劇場版パート2の数年後設定。続編で有りがちパターンでキャラは入れ替え、まぁそれは数年後設定だから良いんだけど、後藤→後藤田とか元キャラの名前を流用、性格もほぼそのまま。レイバー犯罪がほぼ消えたので、第一小隊は解体、第二小隊だけ残っている。が、篠原重工でイングラムの製造終了、パーツも無い状況って・・・・なんだそれ。
首都決戦ってタイトルからして、対グリフォン戦みたいのが、時間の半分近く占めるのを想像するけど、イングラムが出たのは終盤に10分程度(劇場版パート2もそんな感じだったな)。しかも、ほぼ動けない。
同人誌でパトレイバーが好きだけど、アクションシーンが描けない、話も上手く作れない人間が、劇場版パート2のパロディを描いた様な内容。
南雲さんは消息不明だが、後ろ姿だけ映して声を榊原良子に当てさせて、いかにも「ホラっ、ファンはこれで喜ぶでしょ。ファンサービスだよ」と言わんばかりの糞演出。
「解決」する気がないのはわかった
見終わった時点で頭に「?」が飛びまくり、「続編? いやまさか……スピンオフもないだろうし、これはもしかして……描く気無しか?」と思っていて、某所でも「きっとこの監督は、"解決する気はない、決着は付けた" とか言うんだろうよ」とか書いてたら案の定、何かのインタビューで監督本人が「解決しようとは思ってない、決着をつけたかっただけ」と言っていた。わかった。もう何も期待しない。二次創作のためのネタを提供した、ということにでもしておくか。
でも、もしそうなのだとしたら、微妙に「疑問」が残るような表現をしないでほしかったし、なんなら「軽い解決」でもしておいてもらえれば、もっと「決着」の方に集中できたのに。「第三国の工作員」でも何でもいいから、隊長か刑事あたりに、ぺらぺらっと正体についてしゃべらせておくだけでも全然違ったはず。もしくは、長い助走期間(Ep.0~12)があったんだから、その中で徹底して「解決しない」の精神を貫いてきていれば、もう少し納得できたのかもしれない。短編の方はそこそこ楽しめただけに、最後の長編の拙さが際立ってしまった。
決戦シーンになんとなく納得感や説得力がないと、このレビュー内でも何人かの方が感じているようだけど、そりゃあ敵役の背景が描かれていなければ、何と戦ってるのかさっぱりわからないので、納得できるわけもなし。
過去に同じようなテーマで、2度もパトレイバーのアニメを作ってきているわけだけど、その中でもこれは最低の出来だと思う。一番よくできていたのはパト2。「二課の一番長い日」もよかったよ。いずれも敵役をしっかり描けていたから。しかし今回、無駄に「謎のベール」に包んじゃったせいで、「え、結局あれって、誰なん? 動機はなんなん? あの伏線は回収されないの?」と、すごく痒い感じで放り出されちゃったので、もうそっちが気になっちゃって、「決着」どころじゃなくなっちゃったのよね。もう一回観たいとは思わないし、ディスク買おうとも思わない。
つうか、そもそも同じもん何度も何度も作り直さなくていいんだよ、 もうおなかいっぱいだよ。
もともとそんなに「押井ファン」でもなかったし、ヘッドギアの中では一番最後にやってきて、ここまで勝手なことしちゃうんだなって気持ちなので、そりゃあ他のメンバーから総スカンくらうのもわかります。
もうヘッドギアからは抜けてもらえないかな。いや、立ち上げにものすごく貢献してくれたのはわかっているよ、だけどこんな積み木崩しは許容できないよ。ありがとう、さようならと、送り出したい気持ちでいっぱいです。
始めてみた究極の駄作
お祭りの最後を締め括る一本
約1年に及ぶ新シリーズの最後を締め括る一本。
3代目特車二課と過ごした時間は本当に楽しかったです。多分この一年を経験したか否かで評価も変わってくるのではないかと思います。
内容的には実質パト2の実写化…ではありますが
淡々と進むパト2と違い、中盤にガッツリアクションシーンが入ったり映像的には見応えがありました。
まぁ設定(と予算)的にしょうがないとは言え、もっとレイバーに動いて欲しかった…でもちゃんと見せ場があっただけよし!
興行収入的には完全に失敗ですが、そんなのはぶっちゃけ想定内です。むしろ押井守にそんな大衆受けする作品が作れる訳ないんですよ!(褒めてる)
むしろ下手に大衆向けにしなかった押井監督のパトレイバーを観れたのはホント幸せです。
不思議と定期的に全章見返したくなるんですよねw
千葉繁の存在感
さて押井守といえば色々な作品がありますが、「ビューティフルドリーマー」と「パト1」、あと「赤い眼鏡」でしょうか。
個人的にはこの三作は他とは一線を画す感じです。
そんな今作、監督の代表作「機動警察パトレイバー 2 the Movie」の続編と監督自身が公言するなど、かなりハードルをあげている印象でした。
なんでしょう、正直ムラっ気の多い監督なのでちょっと観るのが怖い感じでしたね。
ですがこの作品、いざ箱を開いてみると押井守ワールドが実に色濃く出ている作品になっていました。
古いファンをニヤリとさせる様々な仕込み、脇をささえる川井憲次の音楽、味のあるキャスト、実にわくわくとさせてくれます。
特にキャストがうまく育っていった印象で、シリーズの最初では筧利夫があんなにフィットしてくるとは思っていませんでした。
他にも太田莉菜や福士誠治も良い感じに収まってきたし、なんといっても千葉繁の存在感でしょう。
なんというか、彼がいると実に締まります。本当パトレイバーにはかかせませんね。
ただ「日本ならではのスーパーリアル・ロボットアクションが誕生した!」といったコピーや「トランスフォーマー」「パシフィック・リム」などのワードはいらなかったかな…と。
これはあくまで押井守の作品なので、こういったハリウッドアクションを匂わせるような事は見当違いであり野暮でした。
また、そういった作品を期待して観ると思いっきり肩透かしになると思うんですよね。 まぁ色々な事情があるのだとも思いますが。
ほかにも演出面でややアニメっぽすぎる部分や、VFXの限界(主に資金面でしょう)が見えたりなどもありましたが、全体的にみたらさほど気になるほどではなかったです。
何だかんだで中だるみすることもなく、テンポの良い進行でした。
そんな本作、新規の人古くからのファンの人、それぞれに色んな見方があると思いますが、個人的には想像以上に押井守を堪能できる作品でした。
一言でいうと面白かったです。
洋画史上最も酷い映画
ニッポンが戦場になる
押井と鈴木Pは引退しろ
実写の限界…これもある意味"らしさ"か?
「TNG‐パトレイバー‐」シリーズ第8作。
アニメシリーズは殆ど鑑賞済みです。
ストーリー的には、「機動警察パトレイバー2 the movie」とほぼ同内容。むしろそれの実写化と言っても不都合は無いレベルで似通っていました。焼き直しと言っても過言ではなく、実写で描いた分、魅力が半減していることは否めません。
柘植行人の信奉者たちが、陸自の最新鋭戦闘ヘリ"グレイゴースト"を奪取し、のほほんと平和を享受している日本人に対して、"戦争"とは何かを思い知らせるため、首都・東京を標的とした大規模テロを引き起こしました。
橋梁への爆撃、都内主要施設の機能喪失を目的とした攻撃など、"TOKYO WAR"を再現するようにグレイゴーストが大暴れしましたが、製作予算の都合のためか、おとなしめの描写になってしまっているように感じました。
それを補うためか、陸自コブラ編隊とのスカイ・チェイスが繰り広げられましたが、都心上空と云うこともあり、リアリティー描写の制約から、撃ち合いは無し。ただの追い掛けっこと化していて、かなり物足りない感じでした。
お馴染み三代目特車二課の面々も、相変わらずのスチャラカさでしたが、未曽有のテロ行為に一丸となって立ち向かいました。中盤にはテロリストとの銃撃戦もあり、またもやカーシャが縦横無尽の大活躍を見せてくれました。
題名にパトレイバーとありながら、グレイゴーストとのクライマックスの決戦まで、その活躍はお預け。
その時が来ても、2機ある内の1機は橋の上から転落して水没。泉野明の操縦するもう1機は、活動限界を迎え、緊急起動装置の15秒に全てを懸けることに…。
なんということでしょう! ロボット物なのに、肝心のロボットが殆ど動かず、登場時間もたったの10分足らず!
そこが「パトレイバー」らしいと言えばらしいですが(笑)
※修正(2021/09/01)
押井式エンターテイメント。
レイバーの活躍が約3分と短すぎ!!
劇場版アニメのパトレイバーファンの私が言います。「ゴミ!」
最近放映されたスターチャンネルで見ましたが
もし映画館へ行っていたら受付へ金返せと抗議していい作品でした。批評家からも予算不足丸見え意見出ていましたが、カネが無いなら無理して作るな。作ったんなら低価格で公開せよと言いたいくらいです。タランティーノ的ぐだぐだ会話が原作アニメでも持ち味とはいえ、効果音に対し低い音声でひそひそ会話が前半1時間前後続いたのではたまったものではありません。ようやっと始まった戦闘シーンも舞台が日本だからと思いっきりの出来なさ。実質戦争なのにグロい表現も出来ず人が負傷する、死ぬところもなるたけ遠慮する演出。でも相手の悪者の右翼なら遠慮せず機関銃を発砲していいのね。いずれにしろ消化不良感通り越して不快感感じる映画でした。ペイテレビの中の1本でもカネ、時間返せ映画でした。
パトレイバー?
善し悪しあった実写化プロジェクト、最後も是非!
これまで中編として全7章続いた人気アニメの実写化プロジェクト。
満を期しての完結編となる長編!
面白かったものつまらなかったもの含め、中編は全て見ていたので、待ってました!
…が、残念ながら手放しで歓迎出来るものではなかった。
突如東京上空に現れた最新鋭光学迷彩ヘリ“グレイゴースト”。神出鬼没、未曾有のテロの脅威に、解体が決まった第二小隊が立ち向かう。
長編だけあってスケールと迫力はアップ。
オープニングのレインボーブリッジ破壊。
警視庁や特車二課基地までも標的に。
アクションの見せ場は3つ。
敵アジトに潜入した第二小隊とテロリストの銃撃戦(勿論カーシャが活躍!)、グレイゴーストと自衛隊ヘリのドッグファイト、そしてグレイゴーストVSレイバー。
中編第7章からの直結の物語であり、劇場アニメ2作目の後日譚。
アニメ版のクーデターの首謀者・柘植や南雲しのぶについて言及されており、ファンの好奇心をくすぐる。
南雲しのぶ登場シーンは、そう来たか!
分かり易い勧善懲悪に非ず、複雑な正義の是非について考えさせられる。
…と、これだけ挙げればなかなか見所見応えありそうだが、実はそうでもないのだ。
シリアス作品を手掛けた時の押井の特色。
価値観・考えは難解で、好き嫌いもしくは賛否分かれる。
一見さんお断り。
ある程度の予備知識は必要。
最低限、中編第7章とアニメ版2作目を見てないとまず話に着いていけない。
「パトレイバー」らしいとぼけたユーモアは健在。
が、アニメのようなユーモアの中の緊迫感は今一つ。
同じテロの脅威を描くなら、アニメ2作目のような…と言うのは幾ら何でも高望みか…。
で、次が最大の難点。
ド派手なVFXロボット大アクションを期待すると肩透かし!
結局、レイバーが動くのは最後だけ。
そこが一番の見せ場の筈なのに、グレイゴーストと自衛隊ヘリのドッグファイトの方が迫力アリ。
一応VFXも迫力もそれなりに頑張ってはいるが、やはり予算不足は否めない。
全体的に尻切れトンボ。
森カンナのクールビューティーさと抑えた演技が良かっただけにもっと見たかった素性が謎のグレイゴーストのパイロット、第二小隊と面々のその後、思わず「これで!?」と言いたくなるような呆気ないラスト。
不完全燃焼。
最後に、簡潔に総括。
中編7章長編一本、一番面白かったのは、やっぱり第3章エピソード4「野良犬たちの午後」だったかな。
元々のアニメが名作で素晴らしい出来だったので、どうしても見劣りしてしまうのは仕方ない。
が、1年以上続いた今回の実写化プロジェクトに果敢に挑んだ事については素直に労いの言葉をかけたい。
お疲れ様でした!
もし続編が作られるとしたら、何だかんだ言ってまた見ちゃうかな。
押井監督からファンに向けたご褒美映画
押井守か?
押井守による、押井守ファンのための、押井守映画
押井守による、押井守ファンのための、押井守映画。
予備知識なく、これまで一年展開の実写シリーズも未見、
いきなり劇場版に飛び込んだら、近年、稀にみるほどのドキドキ&ワクワクだった!
なんと、アニメ劇場版2の続編とは、、
この時点で、対象客層がぐっと狭まった。
一般客も俄も、押井守以外のパトレイバーファンも、ぜんぶ置いてけぼり。
あの2を、台詞覚えるほどに何度も観た、僕のような
ごく一部のファンだけが楽しめる、
なんともマニアックで、贅沢な作品。
ついにこの監督、パトレイバーの中で、
虚構のパトレイバーごっこを始めてしまったのだ。
(これまでも実は実験的に行っていたのだが… →ミニパトとか。
実際にあの2でやりたかったこと、やり残したこと、
やり直したかったこと、
実写だからできること、
20年経ったからできるようになったこと。
20年経ったから、やる意味の出てきたこと。
それらを噛み締めながら、ひとつひとつの台詞、コマ割り、演出に
押井守が引ッ掛けてあるのだから、噛めば噛むほど面白い。
自分自身に対するオマージュなんて、とんでもない作家性としか言いようがない。
もはや押井守自信が囚われ、脱出するための、ひとつのステップなのだろう。
そんな過程を見せられ、楽しんでしまう、僕のような存在が、また彼を陥らせてしまうのだろうか。
因果なものだね。
噛んだことのない人には、完全にご愁傷様なんだけど、
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